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2008年4 月12日 (土曜日)

川崎・砂子の里資料館で子どもが描かれた浮世絵展:世界的に有名な浮世絵師が描いた63点を展示

080412ukiyoe01 浮世絵美術館として知られるJR川崎駅近くの「川崎・砂子の里資料館」(川崎市川崎区砂子)で、春信や歌麿など世界的に有名な浮世絵師が描いた、のびのびと遊ぶ子どもや親子の情愛など子どもを題材にした浮世絵「子どもとたのしむ 浮世絵名品展 その1」が開かれ、人気を呼んでいる。

この展覧会は、同館館長の斎藤文夫さんが子どもが犯罪に巻き込まれる事件や家庭崩壊など子どもを取り巻く社会情勢の悪化に心をいため、5月5日の子ども日を前に、企画したもの。2001年11月にオープンした同館で子どもが描かれた作品を集めて展示するのは初めてのこと。斎藤館長によると、企画を思い立ち改めて蒐集した浮世絵を調べたところ、子どもが描かれた作品は百数十点になったため、テーマごとに3期に分け、6月まで展示する。
080412ukiyoe02_2 現在展示中のその1は、鈴木春信、磯田湖龍斎、喜多川歌麿、歌川広重などの浮世絵師の作品のほか、端午の節句にちなみ「鍾馗(しょうき)」や鯉のぼりなどを扱った作品など63点を展示している。なかでも、注目を集めるのは平安時代の女流歌人小野小町の一生を描いたとされる春信作の「風流やつし七小町」。斎藤さんによると、7点そろっているのは日本では同館だけで、多色刷りとなる前の浮世絵の技法「紅摺絵(べにずるえ)」で、美術史上でも貴重な作品といわれているものだ。このほか、昭和30年代に鉄と絹糸で精巧に作られた、島津忠久、伊達政宗、徳川四代将軍家綱などが被ったとされるさまざまな形式の兜(かぶと)のミニチュアも飾られている。
その1の展示は4月26日までで、引き続きその2「金太郎・唐土の親孝行・外国のこどもたちを中心に」が5月12日から31日までは、その3「明治・大正・昭和の子どもたちを中心に」が6月9日から28日まで開かれる。館長の斎藤さんは「家族で来館し、江戸時代の親子の情愛やおとなの子ども達への愛情を感じ取ってほしい」と話している。
いずれも入場は無料。開館時間は午前10時〜午後5時。日曜・祝日は閉館。問い合わせは電話044(222)0310川崎・砂子の里資料館。

2008-04-12 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 07)文化・芸術, 09)市民活動, a) 狛江市のニュース, b7) 川崎市川崎区 | Permalink

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