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2007年9 月29日 (土曜日)
川崎市多摩区の菅の獅子舞:1200人が伝統の舞い楽しむ
川崎市多摩区菅北浦4丁目の薬師堂で古くから地元に伝わる神奈川県指定無形民俗文化財・菅の獅子舞が9月16日、訪れた約1200人の観客たちは、雄獅子、雌獅子、臼獅子の3頭と天狗(てんぐ)がくり広げる勇壮な舞を楽しんだ。
菅の獅子舞は、「五穀豊穣、天下太平」などを願って江戸時代中期の18世紀には既に舞われていたといわれる民俗芸能。菅薬師堂奉賛会と菅獅子舞保存会の手で現在も、毎年9月12日に近い日曜日に催されている。
1人立3頭形式といわれる獅子舞で、雄獅子(おじし)、雌獅子(めじし)、臼獅子(きゅうじし)、天狗(てんぐ)の4人が、歌と笛に合わせて舞う。
ことしは15日に「そろい獅子」が子之神社で行われ、16日に薬師堂境内にある土俵で「本獅子」と呼ばれる舞いが奉納された。
境内はびっしりと観客が埋める中、天狗・小川浩央さん、雄獅子・古内正敏さん、雌獅子・斎藤大輔さん、臼獅子・原島洋将さんの4人が土俵に登場。午後2時から1時間以上にわたって、練習を重ねてきた保存会の小学生らの笛の演奏と、お年寄りの歌に合わせて土俵いっぱいに動きの激しい舞いを披露した。舞いの途中には、天狗が獅子に酒を飲ませたり、サイコロばくちをしたり、さらには雄獅子と臼獅子が雌獅子をめぐって争うなどの見せ場もあり、観客たちは長い年月にわたって受け継がれてきた伝統芸能の魅力をじっくりと味わい、舞い手の若者に盛んな拍手を贈っていた。
2007-09-29 in 02)イベント・催事, 05)歴史, 07)文化・芸術, 08)経済・農業, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink