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2007年9 月27日 (木曜日)

川崎がアジアチャンピオンズリーグ準々決勝に敗退:スコアレスドローでPK戦に失敗

070927fronaclsepahan011 アジアのサッカークラブ1位を決めるアジアチャンピオンリーグのノックアウトリーグ(決勝ステージ)に進出した川崎は、9月26日にホーム等々力でセパハン(イラン代表)と対戦。0対0のまま延長でも得点が入らずPK戦にもつれこみ1人失敗して4ー5で涙を飲み、準々決勝で敗退した。

写真(上から)=呆然とする選手の前を意気揚々と引き上げるPK戦を制したセパハン選手(撮影:藤井栄美)、競技場入り口にかけられた川崎魂旗(撮影:藤井孝弘)、ゴール前に飛び込む谷口(29)とキャッチする相手GK、大橋のPK成功に喜ぶ選手(撮影:藤井栄美)

070927fronaclsepahan022_4 予選リーグ5勝1分け勝ち点16とダントツの成績でトーナメント方式のノックアウトリーグ進出を決めた川崎の1戦目はアウェイ。9月19日18時30分(日本時間20日0時)にイランの古都イスタファンで行われ、川崎はセパハンの堅い守りを崩しきれず0対0で引き分け、2試合目のホーム試合に期待をかけていた。
等々力競技場の入り口には、阿部孝夫川崎市長をはじめ多くのサポーターがACL決勝リーグに向け応援メッセージを書き、イランに持ち込まれた川崎市のロゴマーク入り横11m、縦9mの旗が掲げられた。このフラッグは、試合中はGスポットと呼ばれるホーム側のスタンド2階席に移動して掲出。競技場は、チームの歴史を塗り替える国際試合を応援しようと、平日にもかかわらず13,500人の客が次々と来場、手拍子を交え、終始熱い応援を繰り広げた。
070927fronaclsepahan023_2 試合は、先取点を取り試合の主導権を握りたい川崎が開始早々から積極的に攻撃をしかける。7分にセパハンの反撃でゴールを割られたヒヤリとしたがこれはオフサイド。その後は、川崎ペースで再三攻撃するが、相手DFの好手とゴールキーパーの俊敏な動きにゴールを割れず、前半を0対0で折り返す。後半も川崎は、立ち上がりから積極的に攻め続けるが、負けられないセパハンは強い体と集中力で跳ね返し、ゴールを割らせず、時折カウンターを狙う。川崎は、74分に足のつったMF森祐介に変えDF井川祐輔が入りなおも攻撃を続けるが、体を張った相手のディフェンスにゴールを奪えず、90分を終了、2試合で両チームとも無得点のため、延長戦に入った。
070927fronaclsepahan024 延長に入り94分にMF中村憲剛を大橋正博、104分にFW鄭大世を我那覇和樹に変えるが、連戦の疲れもあり川崎の攻撃の回数が減り、タイムアウト。川崎側ゴールで行われたPK戦は、川崎が先行。FWジュニーニョ、我那覇、大橋の順で成功、4人目の谷口博之が外したがプレッシャーのかかる5人目のDF寺田周平は落ち着いて決めた。これに対し、セパハンは5人とも成功、試合が終了した。120分間に川崎は相手の2倍を上回る23のシュートを放ち、フリーキックのチャンスも何度があったが、ゴールを割ることができなかった。
競技場は、負けが決まると一瞬静まったがすぐに大きな拍手。控えの選手も含め全員が客席にあいさつに来ると、120分間攻守にわたっていいパフォーマンスを見せた谷口の健闘に大きなコールがわき上がった。サポーターからは「世界へのいい夢を見せてもらった。これからは、リーグ戦の上位とナビスコの準決勝に向かって頑張ってもらいたい」との声が聞かれた。
試合後の会見で関塚監督は「Jリーグや日本サッカー協会、多くのサポーターの期待に答えられなくて残念」とした上で「勝てるチャンスもあったが、決められなかった。8月からこの流れを直すことができないことが敗因」と悔しさをにじませながら課題を挙げた。一方、セパハンのルカ ボナチッチ監督は「ホーム、アウェイとも(ゲーム内容は)川崎が上だったが、神様は私たちの方にいた」と笑顔で話した。
次のホームの試合は、9月30日(リーグ戦27節)15時からのヴァンフォーレ甲府戦。

2007-09-27 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink

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