川崎市の久地円筒分水で24日スプリングフェスタ

川崎市高津区の名所のひとつ二ヶ領用水と円筒分水に親しんでと24日午後1時から3時まで久地円筒分水広場（久地341番地、交通JR南武線久地駅下車）で、恒例のスプリングフェスタが開かれる。

フェスタは、高津区まちづくり協議会が主催し、川崎市三曲協会、久地第１町内会、二ヶ領用水ウィッチングフォーラム、高津区市民健康の森の４団体が協力して毎年開催している。一週間前の3月18日には高津区まちづくり協議会と二ヶ領用水ウィッチングフォーラムが主催しお掃除プロジェクトが開かれ、円筒分水から下流246バイパスまでの間の用水と両岸道路を市民が清掃した。
主な内容は、琴と尺八の演奏会、子ども太鼓の演奏、琴と尺八の楽器体験、円筒分水・二ヶ領用水をテーマにした小学生のポスター展示、俳句作品展、このほか健康の森コーナーで竹とおもちゃと風車であそぼうなどが催される。会場では甘酒の実費販売もある。雨天の場合は25日に順延。
問い合わせは電話044(861)3134高津区役所地域振興課。

 ●国登録有形文化財の円筒分水

二ヶ領用水は、多摩川から取水し川崎市内を流れる江戸時代に作られた神奈川県下で最も古い農業用水。久地円筒分水は、流域に農地の広さに合わせて用水の水を分けるためと、多摩川の支流のひとつ平瀬川の洪水対策を兼ね、1941年に平瀬川と二ヶ領用水がぶつかる地点作られた分水施設。二ヶ領用水を平瀬川の下にくぐらせ流下する二ヶ領の水が噴水の用に吹き上がる力を利用して四つの堀に分水する。1998年に国登録有形文化財に指定された。
二ヶ領用水は、都市化とともに農業用水としても役目をほぼ終え、現在は、まちにうるおいを与える環境用水の役目を担っている。