Jリーグ・味の素スタジアムでFC東京と東京ヴェルディが練習試合:1年4カ月ぶりの「東京ダービー」

　市民記者　藤井栄美

Jリーグ開幕まで1週間を切った2月25日、調布市の味の素スタジアムでFC東京と東京ヴェルディ1969の練習試合が行われた。1年４ヵ月ぶりの「東京ダービー」は、Ｆ東京がリードされた試合をJ1の意地を見せて1-1のドローに持ち込んだ。

写真(撮影：藤井隆弘、上から)＝移籍組のF東京・福西(右)とV東京・フッキ(左）、落ちついて守るV東京の服部(左)

東京ダービーは、リーグが違うためことしもまた本物はお預けだが、開幕前の仕上がりを見るには絶好のカード。入場無料ということも手伝い18,000人の観客が見守った。
試合は、Ｆ東京のFW平山相太は五輪代表で、FWルーカスは「足首の痛み」、MF今野泰幸は「風邪」で大事をとって欠場した。
得点は、前半終了間際、Ｆ東京のMF福西崇史がカットし敵陣へクリアしようとしたボールに東京ＶのMF大野敏隆が出した足に当りゴール。後半72分、Ｆ東京はセットプレーからのMF鈴木規郎のCKにDFエバウドが押し込んだ。
Ｆ東京は鳴り物入りで加入したFWワンチョベはいまだフィット感が薄いものの、DF陣の徳永悠平や吉本一謙が元気に動き回り、怪我の時期が長かった金沢浄も復活をアピール。何より「FC東京＝」の藤山竜仁が元気だ。
対する東京VはFWのフッキや平本一樹が周りとの調和を深め始め、MF菅原智もレベルアップ。柏から移籍のMFディエゴは、多少オーバーウエイトとも思える体型だが確実に仕上がっているようで、今後どこまで絞れるかと同時に更なるパフォーマンスの期待もある。
両チームとも新加入の福西、服部年宏(東京Ｖ)・名波浩(東京Ｖ)の元ジュビロ勢の影響は良いほうに働いているように見えるが、移籍組としては東京Ｖでは古巣に戻ったDF土屋征夫の仕上がりもシーズンを期待させる予感がある。
試合終了後にはＦ東京・原博実、東京Ｖ・ラモス瑠偉の両監督の挨拶のあと、「居る場所で頑張りながら東京を盛り上げよう」と言葉を交わしながら澄んだ目でしっかりと握手を交わしていた。

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