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2007年3 月10日 (土曜日)

川崎市麻生区古沢に総合病院が開設:2009年以降に開院

川崎市は3月9日、福島県を拠点とする医療法人「三成会」(福島県須賀川市、渡邉一夫)が麻生区古沢に内科、小児科、産婦人科など19診療科目を持つ総合病院「仮称・新百合ヶ丘病院」を新設することを発表した。川崎市多摩区枡形の稲田登戸病院(病床数334)が2006年3月に閉院し、市北部医療圏(高津区、宮前区、多摩区、麻生区の4区で構成、人口約78万人)の病床数が不足していたために新設されるもの。

病院の建設地は、麻生警察署と麻生区建設センター間の同区古沢字都古255-7ほかで、小田急線新百合ヶ丘徒歩5分ほどの場所。敷地面積28,375平方mに地上3階地下2階の鉄筋コンクリート造りのべ床面積約21,000平方mの建物を建設、病床数143室、377床。
診療科目は、内科、神経内科、循環器科、呼吸器科、脳神経外科、整形外科、心臓血管外科、形成外科、呼吸器外科、麻酔科、消化器科、泌尿器科、皮膚科、産婦人科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、リハビリテーション科の19科目のほか、第2次救急を行う予定。
病院を開設する三成会では2年後の2009年4月に開設の意向だが、市健康福祉局の説明によると、病院内容などに対する事前協議のほか環境アセスメントの手続きなどがあるため遅れる見込みだ。

 川崎市北部の医療施設解消へ

人口が増え続ける川崎市北部は、長い間病院不足が続いており2006年2月にJR登戸駅前に376床の市立多摩病院が開院して解消されるはずだった。しかし、国家公務員共済組合連合会が運営する稲田登戸病院(334床)が地権者への土地明け渡しを理由に同年3月に閉院したため、再び病床数不足に陥った。人口の流入・流出、年齢構成、病院の入退院歴などを基に病院のベッド数を決める川崎市北部医療圏の基準病床数は4187床(2006年3月時点の目標数)で、不足は377床となった。
こうした事態に市民は、稲田登戸病院の存続や小田急多摩線に病院の開設を求める署名運動を展開。一方、川崎市は、稲田登戸病院に変わる新たな医療機関を民間から公募する方針を打ち出し、○不足病床数程度の規模○小児科、産婦人科など複数の診療科目○小田急線沿線が望ましいなどの条件を掲げ、9月から10月まで募集受け付けを行っていた。これに対し、県外を含め6つの医療機関から申請が出され、市地域医療審議会の審査で三成会が選ばれ、続いて医療機関の設立を認可する神奈川県医療審議会がこれを了承、3月1日に県から決済が出された。
市健康福祉局保険部地域医療課によると県外の三成会が選ばれた理由は「麻生区内の病院にはなかった小児科、産婦人科があり、救急医療も行う、小田急線の駅から近いなど市が希望していた条件に一番ふさわしい」と説明している。三成会は、1981年に福島県郡山市に南東北脳神経外科病院を開院したのを手始めに、1984年に財団法人脳神経疾患研究所を設立。福島県を中心に宮城県や青森県に病院、高齢者施設を数多く運営しており、脳神経外科、循環器、心臓血管外科を得意とする医療グループ。首都圏では千代田区に診療所があり、ことし4月に中野区に保健福祉施設を開設する。

2007-03-10 in 03)健康・福祉 ・医療, 11)まちづくり, b) 川崎市のニュース, b1) 川崎市麻生区 | Permalink

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