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2006年7 月21日 (金曜日)

多摩区が報道機関、鉄道事業者をまじえ初の観光懇談会

060721knnko01 川崎市多摩区が観光資源を活かした街作りを考えようと7月20日、区内の観光協会、報道機関、鉄道関係者などを招き、多摩区総合庁舎で初の「多摩区の観光」懇談会を開催した。

060721kanko02_2   出席したのは、鈴木基充多摩区長ら区職員と稲田多摩川観光協会会長、稲田堤観光協会(桧山俊雄会長)、JR登戸駅長、小田急線登戸駅長日刊紙・テレビ・地域情報紙誌の記者など31人。同区は、国の重要文化財の古民家7棟を持つ日本民家園、岡本太郎美術館、首都圏有数の自然環境を保つ生田緑地や古戦場の小沢城址緑地保全地区などの多摩丘陵、区内で約10キロの流域を持つ多摩川、もぎ取りも行う多摩川ナシ、バラ苑など多数の観光資源を持つ。また、川崎市は2005年7月に「観光振興プラン」をまとめており、副都心の位置づけの登戸駅の整備も完了、12月には駅ビルもできる。
060721kanko03 懇談会は、こうした背景と多摩区が北部4区の観光行政の中心的な役割を担うために開催された。午後1時30分からの会議では、鈴木区長が「区内には、2つの観光協会と多数の観光資源があるが活かし切れていない。観光は見る・遊ぶ・食べるが大きな要素でその組み立て、PRの方策、地元商業との連携を見直し魅力を発信したい」と開会のあいさつ。
主催者側の原島弘稲田多摩川観光協会が「ナシもぎと多摩川花火を中心に活動してきたが、花火は約20年前に中止、ナシ畑も減少し、いまは菊花展を中心とした地味な活動に終始している。北部は観光スポットに恵まれているのでこれを契機に多摩区の観光振興プランづくりのとっかかりのできることを期待する」。樋山智也稲田堤観光協会会長が「稲田堤はかつて東京近郊のサクラの名所として知られ多くの観光客が来たが、いまはサクラはなくて当時の面影が残っているだけ。最盛期に観光バスが1日40台も来るほど盛況だったナシもぎも閉園が相次ぎいでいる。協会の仕事としては、ナシの新しい品種の生育研究や地元に伝わる古民謡の永久保存のためのビデオ撮影に助成するくらいで、活動が衰退している。観光はあきさせないことが大切で、いまは市外の観光施設とナシもぎの提携などの努力をしている。みなさんの知恵を借り、産業と観光を絡めたルートづくりを提案したい」と昔と今の活動を報告した。続いて多摩区と経済局観光推進担当職員が資料を基に多摩区の観光の基本的な考え方と市の観光振興プランを説明。
2時間半以上にわたる会議では、各地を異動する日刊紙とテレビ局記者が、大河ドラマの主人公の出生地となったもののさまざまな行政ニーズのなかで観光の位置づけに苦慮した東京都日野市と東北地方のある県が交通アクセス整備や情報の出し方など県をあげての取り組んだ対照的な例を披露。このほか鉄道事業者や地域情報紙の記者からは、身近な街の再発見につながるウォーキング、大きなイベント開催時に隣接する区・市との情報交換や協力体制のあり方、農産物を観光資源に活用する、観光客受け入れ時のもてなしやガイドの必要性などについて活発に意見が出された。
主催者によると、今後はテーマを絞った会議や意見交換の懇談会を年内に2、3回開く予定で、まちづくりに「観光」を切り口とした新たに視点を設け、多摩区を魅力ある街へする参考にする。また、「かわさき観光プラン」北部地区の実施にむけ、鉄道事業者やメディアと協力態勢を作り上げたいとしている。

2006-07-21 in 01) 自然・環境, 02)イベント・催事, 05)歴史, 08)経済・農業, 11)まちづくり, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink

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