« 麻生ロータリークラブが授産学園にブルーベリーの木を寄贈 | メイン | 多摩区の五反田神社で節分祭 »

2006年2 月 5日 (日曜日)

多摩区オペラコンサートに公募歌手が出演:プロの指導で「乾杯の歌」練習

060205opera1 「多摩区オペラ名曲コンサート」に藤原歌劇団の合唱団員とともに出演し、オペラ『椿姫』の「乾杯の歌」を合唱する公募歌手の初練習が、小田急線新百ケ丘駅前の昭和音楽芸術学院スタジオで1月29日に行われ、参加者は慣れないイタリア語で名曲「乾杯の歌」を繰り返し練習していた。

写真=昭和音楽芸術学院スタジオで初練習

同区では、伝統芸術に親しんでと多摩区魅力ある区づくり推進事業の一環として毎年歌舞伎や能を公演。区民からは「安い費用で芸術鑑賞ができる」と好評だ。ここ数年は、客席で観賞するだけでなく舞台でプロと協演する機会をと、演目に区民参加の場面を必ず入れている。
060205opera2 ことしは市が掲げる「音楽のまち・かわさき」にふさわしい事業として初めてオペラを取り上げ、2月23日に多摩市民館でミニオペラ「奥様女中」とオペラ名曲アラカルトを公演(観賞募集はすでに終了)する。公募市民が登場するのは名曲アラカルトの最後で、オペラ『椿姫』より「乾杯の歌」を歌う。
出演するのは、区内で活動する合唱団からの推薦と公募区民の計41人。20代から80代まで幅広い年代の区民で、合唱歴も全く初めての人から数十年とさまざま。なかには音楽大学を卒業して合唱団の指導をするプロや個人レッスンを受けている人もいる。初練習には男性7人、女性27人が参加、多摩区に住む藤原歌劇団060205opera3_3 バリトン歌手の清水良一さん(写真右)の指導で女声3部、男声2部の各パートに分かれ、イタリア語の「乾杯の歌」をワンフレーズずつ練習した。CMなどにも使われる有名な曲で、事業担当の区職員から事前に楽譜が送られているため、メロディーはよく知っていたが、カタカナをふったイタリア語で歌うのにとまどい気味。清水さんは「すべてきちんと発音していると遅れるので、イタリア語がきちんと伝わるように単語の頭の音を大きな声で発音して」とうまく聞こえるコツを教えていた。
060205opera4_1 学生時代から合唱に親しみ、職場コーラスを経て退職後は東京交響楽団の専属コーラスグループ「東響コーラス」に所属している同区寺尾台の児玉賢三さんは「オペラ曲は初めてだが、藤原歌劇団と一緒に歌えるのが魅力」と早くも当日を楽しみにしている。カルチャー教室の個人レッスンを十数年間受けている東生田の石田雅子さんは「合唱経験がないので少しとまどったが、一流のプロに指導してもらえるのは貴重な体験」とにっこり。約40年前に労音に出演して以来という三田の大野敬子さんは「がんばって覚えます」と神妙な顔。また、昭和音楽大学を卒業後、都内の合唱団の指揮者をしている菅の加藤敦さん・和歌子さん夫妻は「普段は指導する側なので久しぶりに歌うのが楽しい。どのパートでも声が出るので、音が弱そうな所に回る予定」と話していた。
当日までの練習は2月20日までの日曜日を含む4回で、舞台ではプロの合唱団員とともに、暗譜で歌う。

2006-02-05 in 07)文化・芸術, 09)市民活動, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区, 音楽 | Permalink

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a01287752e364970c01287752ebb3970c

Listed below are links to weblogs that reference 多摩区オペラコンサートに公募歌手が出演:プロの指導で「乾杯の歌」練習:

コメント

コメントを投稿