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2005年10 月18日 (火曜日)
柿生連絡所で高齢者と子どもの陶芸作品展:
川崎市の麻生区役所柿生相談所の展示スペースで9月20日から10月20日まで区内の老人福祉施設で催される陶芸クラブに参加する小学生から身体の不自由なお年寄りが制作した作品を展示、人気を集めている。
これらの作品を制作したのは、同区上麻生の介護老人保健施設「つくしの里」入居者17人とデイサービス利用者10人のほか、同所や福祉パルで開く造形教室「みんなのアートクラブ」に参加する小・中学生5人で、合同作品展は初めて。
つくしの里の陶芸クラブは、入居のお年寄りの余暇活動として同区金程の陶芸家坂秀子さんに指導を依頼し昨年4月に始まった。当初は入居者だけの活動だったが、認知症のお年寄りが生き生きする、不自由な手を懸命に動かすなどのリハビリ効果の評判や施設内で展示した作品を見たデイケアに通うお年寄りからの希望で、ことしの夏から通所の人を対象にしたクラブ活動を開始。坂さんが福祉パルあさおで月1回指導している造形教室に通う子どもたちも参加することになり、お年寄りとこどもたちの交流が始まった。
会場には、お年寄りが制作した一輪ざし、マグカップ、色の違う粘土を重ねて作ったお皿などと子どもが制作したキャラクター人形やお面のほか、坂さんの指導を手伝う「みんなのアートクラブ」代表の猪腰協子と子ども母親が作った茶碗など約70点を展示している。
つくしの里では制作者にも作品を鑑賞してもらおうと期間中のクラブ活動日に見学会を実施、初回の9月21日はデイケア利用者14人が散歩を兼ねて訪れた。見学会では、坂さんが抹茶をたて地元柿生の授産施設「があでんららら」のハーブクッキーなどで談笑、いこいのひとときを楽しんだ。
28日は入居者と家族ら5人が同所の車に送られ作品を見学。参加者はきれいに展示された作品にはじめは少しとまどいの表情をみせていたが、自分の作品を見つけると懐かしそうに手にとってゆっくり鑑賞していた。病気の後遺症で右手が不自由となった今井隆三さんは、毎日見舞いに訪れる妻の光子さんの手伝いで初めて制作した取っ手の大きなマグカップをいとおしそうに眺め、光子さんは「ここまでできるようになり、楽しかった。会場で見ると一段と立派に見える」とにこやかな表情で話していた。この日は、柿生小学校の児童も立ち寄り抹茶をたてる手伝いをしてお年寄りたちと交流した。
展示時間は、午前9時〜午後5時。問い合わせは電話044(987)6111柿生連絡所。
2005-10-18 in 02)イベント・催事, 03)健康・福祉 ・医療, 04)教育・子ども , 07)文化・芸術, b) 川崎市のニュース, b1) 川崎市麻生区 | Permalink
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