« 映画おもしろ講座を4月23日から開講:これであなたも映画通 | メイン | 高津区のてくのかわさきで哲学者・内山節さんの講演会 »

2005年4 月13日 (水曜日)

宮前区の"玄関"花で飾ろう:東名IC近くで住民が花壇づくり

050413tomei3川崎市宮前区の東名土橋公園で3月26日、「東名川崎インターチェンジ景観づくり第1回発表会 花まつり」が開かれ、地域の親子連れなど約300人が参加してインターチェンジ入り口に接する道路わきに花を植えた(写真)

「考える会」中心に景観作り事業の第1弾
川崎の北の玄関口−東名川崎インターチェンジ(IC)付近の環境を良くしようと2002年12月発足した市民団体「東名川崎インターチェンジ周辺のデザインを考える会」(小林辰哉会長)と土橋町内会(柴原忠男会長)、犬蔵自治会(村野博会長)が催したもの。考える会は、自主的な調査や勉強会を重ね、環境向上のための提案書を2003年度に川崎市に提出しており、その実現に向け宮前区役所内が事務局となって2004年4月に「東名川崎IC周辺整備推進協議会」が発足した。
花壇づくりはその第一歩で、市環境局が都市緑化を目的にした「緑の景観作り事業」の一貫として、尻手黒川線に沿った河川用地に花壇を作ることになったもの。花壇は東名土橋公園から東名IC入り口まで約130mの帯状で、面積は約300平方m。花壇の周りにはシャベル、ジョウロ、ホースリールなど日常管理に使う道具入れを兼ねた木製のベンチ5基と水道も設けられており、総事業費は約2400万円。
この日は、イヌツゲ、タマリュウなど緑色の草地と花の植栽地43カ所に、小学生や幼児づれの親子などが春から秋に花期を迎えるパンジー、ノースポール、日々草など6種類の花の苗約2000株を約1時間かけて植えた。花壇は、土橋町会、犬蔵自治会の住民が水やりなどの管理を行う。
植栽の作業前には、犬蔵中学ブラスバンド部が「ファンファー」など3曲を演奏。阿部孝夫川崎市長が会場を訪れ、「考える会から素人とは思えないすばらしい提案が出された。北の玄関の環境を良くする事業は、市民と行政が一緒になる自治基本条例のモデルとなる良い事例。市は財政が厳しいが(同会のように)自ら汗を流し、熱心に地域のことに取り組んでいる団体には援助していきたい」と激励した。
050413tomei2 作業後は、同会がこれまでの経過や今後の方針などを発表(写真)。IC周辺の土橋2丁目の「第六天遺跡」から縄文中期の土器が発掘されるなど区内は縄文遺跡が多く、それにちなんで2005年10月にIC出口植栽部分に縄文をモチーフにしたモニュメントを設置する。このほか、(1)区内の東名高速沿いの企業などの協力で建物の壁に花かごを取り付ける(2)国土交通省や日本道路公団と連携し高速道路の橋ゲタにラッピングアートを施す(3)東名ICを起点に生田緑地までを「岡本太郎ロード」と位置づけ、岡本太郎に関連した作品を設置してアートロードにするなどの将来構想が披露された。
050413tomei1 会場では、主催者が焼きそばや豚汁を用意し、植栽作業に参加した人をねぎらった。またアトラクションとして、地元の芸人古賀加津美さんとおいかどいちろうさんが津軽三味線の演奏や口から火を噴いたり獅子舞などの大道芸を披露、ロックソーラングループ「育と雅」がそろいの衣装でロックそーらんを踊った(写真)
考える会の小林会長は「地域の学校や子どもがたくさん楽しみながら参加してくれてよかった。川崎のイメージをプラスにするため、毎年新しいことをかたちにしていきたい」と語っていた。

2005-04-13 in 02)イベント・催事, 09)市民活動, b4) 川崎市宮前区 | Permalink

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a01287752e364970c0120a850a3f8970b

Listed below are links to weblogs that reference 宮前区の"玄関"花で飾ろう:東名IC近くで住民が花壇づくり:

コメント

コメントを投稿