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2008年8 月30日 (土曜日)

狛江市の多摩川で豪雨の被害次々:防災訓練中止や屋形船流出、水辺の楽校もゴミや土砂で埋まる

080829yakatafune04 8月28日夕方から29日未明にかけて多摩地区各地を襲った激しい雷雨は、狛江市内でも多摩川河川敷の各所に被害をもたらした。

写真=増水した多摩川下流に向かってなぎ倒された堤防法面の草、木に引っかかり助かった屋形船とボート(29日午前11時ごろ撮影)

080829yakatafune01_2 多摩水道橋下流の多摩川緑地公園グランドが冠水、狛江市は29日の午前中に、同グランドで8月31日に予定していた狛江市総合防災訓練を、訓練用の消防車両が入れないため中止すると発表した。同市の防災担当者によると、2004年度も同様の理由で防災訓練を中止しており、グラウンドは、今秋の渇水期に小田急線の鉄橋工事の資材置き場となるため、すぐには復旧工事は行わないという。
080829yakatafune03 多摩水道橋下流にあるに貸しボート「たまり屋」では、昔ながらの川遊びを楽しめる「屋形船」4隻のほか係留中のボート10数そうが流された。ボート屋を営む谷田部靖彦さんの妻によると、28日午後7時過ぎに上流の上河原堰(ぜき)の水門を開けるという連絡があり、午後11時過ぎまで川を監視していたが、水位がさほど上がらなかったので、ボートを河原の上の方に引き上げたり、屋形船にいかりやロープを取り付けずに帰宅。その後、上流や下流の水門を開ける連絡はなかったが、明け方の強い雨が収まった午前4時ごろ多摩川に行くと、水位がかなり上がって河原の半分以上が冠水し、屋形船やボートが流出していたという。屋形船の1隻は、下流側の多摩川緑地公園グランドの木に引っかかっていたが、他の船は東名高速道路下まで探したが、見つかっていない。また、ボートは下流の林に引っかかっているという。
谷田部さんによると、多摩川が増水する台風や暴風雨の場合は、台風の進路のニュースを見たり、水門の開閉の連絡を受け事前に船が流れないよう準備をしてきた。多摩川一帯が危険水位に達して大きな爪跡を残した2007年の台風9号や、家屋19棟が流された1974年の多摩川決壊の時でも船が流されたことはなかった。「灯ろう流しなどで親しまれている屋形船がなくなり、寂しい」とがっくりしていた。
このほか、猪方から駒井町先の河川敷に広がる「水辺の楽校」の敷地一帯も冠水。同運営協議会事務局長の竹本久志さんによると、ゴミや流木が大量に流れ着いており、「昨年の台風9号で埋まった敷地内を、地域の親子によるボランティア『水辺の楽校を元に戻し隊』の手で自然を再生する環境清掃を続け、ようやく泥で埋まった小川や観察路の一部が復旧したが、同様の被害を受けた個所も多く、ゴミ撤去をまたしなくては」と嘆いていた。

2008-08-30 in 01) 自然・環境, 02)イベント・催事, 09)市民活動, 12)防災・安全, a) 狛江市のニュース | Permalink

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