Jリーグ・川崎が開幕戦でアントラーズを完封

Ｊリーグが3月3日に開幕した。ホーム等々力で開幕試合を迎えた川崎は、鹿島アントラーズと対戦して1対０と完封で勝ち、昨年の課題だった守備力に磨きをかけ、好スタートを切った。

写真＝マギヌン（背中向け、背番号11)の先制点に喜ぶ川崎選手たち

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スタメン出場したのは、開幕前に日本代表にも選ばれたＧＫ川島永嗣、左サイドのMF村上和弘と２人の移籍組み以外は昨年の主力メンバー。
試合は、立ち上がり鹿島がロングパスをつないで川崎陣内にボールを運ぶが、この日の川崎はキャプテンマークを付けたMF中村憲剛をはじめ選手全員の守備意識が非常に高く、ダブルボランチのMF谷口博之やディフェンダー陣が鹿島の得点チャンスを阻んだ。15分過ぎから徐々に両サイドを使った川崎らしい試合展開となり、21分中村のパスを受けた村上のセンタリングにMFマギヌン（写真左）が頭で合わせてどんぴしゃのゴール。開幕を待ちわびた大勢のサポーターをわかせた。
後半、両チームとも好守の切り替えが早く互いにチャンスを作る。川崎は、中村からのパスやＦＷジュニーニョの早い突破で前にボールを運ぶものの相手GKの好守で追加点は奪えない。一方、鹿島は前がかりの早い攻撃で川崎陣内を襲うが、DF寺田周平を中心に体を張ったプレーで失点をゼロに抑えた。
試合後の記者会見で関塚監督（写真左）は「ホームで鹿島に1-0で勝て、いいスタートが切れた」と笑顔を見せ、ブラジルから獲得したフランシスマールがケガで帰国し不安材料のひとつだった左サイドについては「村上がいいパフォーマンスを見せてくれた。アシストして点にからみ、いいリズムでスタートできたと喜んでいる」と高い評価を与えた。
また３月７日から始まるアジアチャンピオンズリーグについては「これからインドネシア（対戦相手アレマ・マラン）に向かいますが、負けないでアウェイから帰ってくるのは大切なことで、そういう意識がきょう、選手みんなに見えた。すべてを勝ちきることはできないので、どういう風にそのリーグのトップにいるのかを（選手が）頭に入れた試合運びをしてくれた。一戦一戦大切に戦っていきたい」と話した。

　　開幕イベント　山本”KID"徳郎さんが「始球式」

15時からの試合前には、川崎市宮前区生まれで北京オリンピックのレスリング日本代表を目ざす格闘家・山本”KID"徳郁さんが、開幕イベントの「始球式」（写真右）に参加。ハーフタイムには、阿部孝夫川崎市長が音楽の街イメージキャラクターの新マスコット「ミュートン」、マスコットふろん太、ピーカブとともに登場「開幕戦にたくさんの方にお越しいただきありがとうございます。川崎はことしタイトル獲りをめざして戦いますので、みんないっしょに応援して盛り上げましょう」（写真左）とあいさつした。
風もないあたたかな日和の上、鹿島戦とあって等々力競技場には2万人以上の観客が来場。チームがチケット販売などで「青い色を身につけて」と呼びかけた効果もあって、相手チームのサポーター席を除くと客席がブルーに染まり、コアサポーターの応援に合わせて、手拍子を取る客も多かった。
次のホーム試合は、Ｊリーグは第3節３月17日19時キックオフ、対戦相手は昇格組のFC横浜。また３月21日（春分の日）14時からはAFCチャンピオンズリーグのバンコク・ユニバーシティとの対戦が開催される。