2016年4 月15日 (金曜日)

狛江市長選挙 : 現職の高橋都彦氏が再選出馬を表明

160415takahasisityo 02任期満了に伴い6月12日に告示、19日に投票が行われる狛江市長選挙に、現職の高橋都彦(たかはし・くにひこ)氏(64)が2期目に出馬する意向を明らかにした。4月15日に記者会見し、無所属で自民党、公明党、生活者ネットワークの推薦を受けて立候補することを表明、民進党には現在、推薦依頼を出しているという。

写真=高橋都彦氏

市役所の議会公室で記者会見した高橋氏は、平成26年度決算で経常収支率91.0%達成など財政の健全化を筆頭に、安心で安心なまちづくり、北部児童館建設着手、プレーパーク通年化、保育園民営化、小学校給食の委託化などをあげて「ごく当たり前の市政」に到達したと1期4年間の実績を強調した。
2期目に向けては、将来世代も見すえた中長期ビジョンを元に、身の丈に合った、効率的で偏りのない市民の参加を得て、夢のある市政運営を目指すとして、障がいの有無や年齢にかかわらず安心で安全に住み続けられるまちづくり、障害者支援施設の設置促進、こども発達教室「ぱる」の充実、児童発達支援センター開設、都に協力して水道道路の事業促進などを掲げ、「もてる力をすべて市政に捧げ、希望の持てる生活都市狛江をつくっていく」と意欲を見せている。

主な公約は次の通り。
●将来に安心を約束できる行財政基盤の確立=民間活力を利用して良質な市民サービスを提供する市役所、「(仮称)地域連携職員」の配置など。
●未来を拓(ひら)く子どもたちに笑顔を=保育園の待機児の早期解消、学童クラブの増設、児童発達支援センターの開設、(仮称)北部児童館の開設など。
●地域で暮らすお年寄りに安心と生き甲斐(がい)を=地域包括ケアシステムの確立、空き家等の活用による地域の交流・活動の場の提供、2カ所目の高齢者相談室の設置推進など。
●誰もが安全・安心に暮らせるまちに=一人あたりの交通事故発生件数・刑法犯人認知件数・火災発生件数の都内1位の安心安全で暮らせるまちをめざす、障害者地域生活支援施設の設置推進、自転車ネットワーク計画の策定、マンション・住宅の耐震化率95%をめざす、水道道路の整備促進など。
●狛江の魅力をみんなが実感できるために=クラウド・ファンディングによる花火大会開催、東京五輪、ラグビーワールドカップに向けた狛江の魅力発信、多摩川の活性化と魅力ある空間の創出など。

選挙母体となる「みんなで拓く未来の狛江」(石井久雄会長)の発起人には高橋くにひこ後援会、自民党狛江総支部のほか、市議会から自民党・明政クラブ6人、公明党4人、生活者ネットワーク2人と無所属4人が名前を連ねており、うち25人が記者会見に参列した。
同会では5月中旬に選挙事務所を開設する予定。

 

2016-04-15 in 02)イベント・催事, a) 狛江市のニュース, 時事問題 | Permalink | コメント (0)

2015年7 月27日 (月曜日)

狛江市で7月20日に安保関連法案反対の集会とデモ:猛暑の中「熱中症より戦争が心配」

150720demo 01狛江市で7月20日、地域で平和を願う声を上げようと安全保障法案に反対する平和活動が行われ約170人の市民が「強行採決反対」「戦争法案絶対反対」「安倍政権は辞めろ」などとシュプレヒコールをしながら市内をデモ行進した。

写真=本町通りをデモ行進する市民ら

デモは、市内の平和団体などで構成する「戦争なんてイヤだ!狛江市民実行委員会」(岡村誠実行委員長)の2回目の活動で、衆議院で強行採決されたことから再び市民に呼びかけて実施した。法案成立の危機感もあり、梅雨明けの真夏日に午後にもかかわらず乳幼児連れや車いす人など幅広い年代の人たちが「9条守れ」「安倍政権打倒」などのプラカードを持って参加した。
今回は、15時に狛江駅北口で主催者が趣旨を説明。その後、中央図書館西側の和泉児童遊園に移動し、本町通り〜一中通り〜松原通り〜狛江通り〜世田谷通り〜いちょう通りなど市の中心部3.1kmを約1時間がかりでデモ行進した。
参加したお年寄りは「この暑さで熱中症も心配だが、戦争はもっと心配。平和を守るためには命がけで訴えなければいけない」と汗をぬぐいながら話していた。
同会では、実行委の構成団体のひとつで憲法9条を守るために9の日に街頭活動をしている「こまえ9条の会」との連携で、8月9日12時30分から16時まで狛江駅前で平和や安保補償法案の危険性を訴えるリレー・トークを行うことにしており参加を募っている。また3回目のデモを9月6日17時30分から予定している。
リレー・トークなどの問い合わせは電話03(3480)9761東京土建狛江支部内 戦争なんでイヤだ!狛江市民実行委員会。

2015-07-27 in 02)イベント・催事, 09)市民活動, 10)社会, a) 狛江市のニュース, 時事問題 | Permalink | コメント (0)

2015年6 月20日 (土曜日)

狛江市で6月19日に安保関連法案反対の集会とデモ:「憲法9条守ろう」と小雨の中、市民が訴え 沿道から拍手も

150619sensohoan 02狛江市で6月19日夜、国会で審議中の安全保障法案に反対する集会とデモが行われ150人以上の市民が参加した。参加者は小雨の降る中、「憲法違反の戦争法案反対」「集団的自衛権行使は憲法違反だ」「狛江市平和都市宣言を生かそう」などとシュプレヒコールをしながらデモ行進した。

写真=夜の町をデモ行進

150619sensohoan 01この集会とデモは、こまえ社会保障推進協議会、東京土建一般労組狛江支部などが、「地域で平和を求める声をあげて行動しよう」と、5月中旬にこまえ九条の会、平和憲法を広める狛江連絡会などの市民団体に呼びかけ「6・19戦争なんてイヤだ!狛江市民集会&デモ」実行委員会(岡村誠実行委員長)を結成して主催したもの。
同委員会では、今国会での法案通過を阻止するため、法案に不安を持つ多くの市民に参加してもらおうと、チラシを3万枚を印刷、6月中旬に市内の各家庭に配布した。
150619sensohoan 03この日は18時30分から狛江市中央公民館で集会を開き、岡村委員長が、政府が2014年7月に集団的自衛権行使容認の閣議決定してから国会に上程するまでの経緯や衆議院憲法審査会で3人の学者が「法案は憲法違反」としたこと、狛江市の平和都市宣言、市議会で集団的自衛権撤回を求める意見書が採択されたことなどを説明。その後、こまえ九条の会の寺尾安子さんや市議会議員らが意見表明した。集会には主催者の予想を上回る150人以上が参加、趣意書などを書いたチラシが足りなくなるほどだった。
150619sensohoan 04集会後のデモでは、「9条を守ろう」などと書かれたカードを手に市内の本町通り、一中通り、狛江通りなど約3.5キロを1時間余りかけてゆっくりと行進、沿道では勤め帰りの人がデモの参加者に握手を求めたり、拍手を送る人もいるなど、法案への関心の深さを示す光景も見受けられた。
同実行委では、これからも国会の動きに注目して法案反対の意思を示したいと話している。

2015-06-20 in 06)政治, 09)市民活動, 10)社会, a) 狛江市のニュース, 時事問題 | Permalink | コメント (0)

2013年6 月 7日 (金曜日)

川崎市が「男性のための電話相談」開設:7月6日〜8月28日の水・土曜日の夜に

川崎市が「男性のための電話相談」を7月6日から8月28日まで開設する。
少子高齢化や非婚化といった社会状況の変化によって男性の悩みも複雑化、多様化し、生き方や働き方、家族、親子、職場などの人間関係といったさまざまな悩みを抱えている男性も少なくない。同市では、男女共同参画の視点から、精神保健福祉士の男性相談員が電話で相談にのり、問題整理の手伝いや情報提供などを行うもので、「男だから弱音は吐けない」などとひとりで悩まず、気軽に電話をと呼びかけている。

電話相談は期間中の毎週水曜日と土曜日(合計16回)の18時から21時に開設する。
相談は無料だが、通話料がかかる。
対象は原則として市内在住・在勤・在学の男性で、匿名も可。相談内容の秘密は厳守する。
電話番号は044-833-3530。
担当の市民・こども局人権・男女共同参画室によると、この電話相談は平成15年度から17年度にかけ試行として実施、心や体の問題、夫婦間の問題などについて多くの相談が寄せられた。今回は現在のニーズを見極めるため8年ぶりに実施することになったもので、サラリーマンなども利用しやすいよう曜日や時間帯に配慮するとともに、前回の1日〜2日から期間を延長することにしたという。

2013-06-07 in 10)社会, b) 川崎市のニュース, 時事問題 | Permalink | コメント (0)

2012年7 月31日 (火曜日)

川崎市の高校生が被災地応援活動体験の報告会:8月2日に高津市民館で釜石市の被災ビデオ上映やディスカッション

東日本大震災の被災地・釜石市で復興応援のボランティア活動をした川崎市の高校生36人が、復興支援について考えようと8月2日18時30分から高津市民館で「すべての人へ 高校生より〜僕らが見た釜石市」を開く。

この高校生らは、震災1年後の2012年3月の春休み中に川崎市社会福祉協議会が企画した「川崎市高校生復興応援隊」に参加、バスで釜石市に出向き、復興支援活動や現地の高校生、ボランティアセンターの人たちと交流した。
メディアで伝えられる情報とは違う、自分たちが見聞した貴重な体験を「被災地のために何かしたい、何をしたらいいのかわからない」と思っている人たちに伝え、「みんなで考えよう」と参加した高校生が中心となり、川崎市社会福祉協議会と共催して報告会を催すことになった。
当日は、避難時に撮影した釜石市にある町内会長から提供されたビデオを元に高校生が10分間に編集した「突然失われた平和な日常」を上映するのをはじめ、釜石市の被害をまとめた「対策を覆した大震災、地震の惨状、釜石の今」、応援隊活動の背景、活動内容を報告する。
その後、被災地で学生らが参加しやすいバスツアーなどのボランティア企画を運営する団体「Youth for 3.11」の島田悠司代表をゲストコメンテイターに迎え、パネルディスカッション「今の私たちにできること」を催す。
報告会は入場無料。
問い合わせは電話044(739)8718川崎市社会福祉協議会 ボランティア活動振興センター。

2012-07-31 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 09)市民活動, 12)防災・安全, b) 川崎市のニュース, b3) 川崎市高津区, 時事問題 | Permalink | コメント (0)

2012年7 月 9日 (月曜日)

狛江市の高橋・新市長が7月9日初登庁:財政健全化掲げ、職員に提案呼びかけ、早くも高橋カラー打ち出す

120709komaeshicho01狛江市の高橋都彦(たかはし くにひこ)・新市長が7月9日に初登庁、「高橋市政」がスタートした。高橋市長は、矢野市長からの引き継ぎ、記者会見、職員向けの庁内放送などを次々とこなすとともに、財政健全化、事業の見直し、国や都、近隣自治体との関係改善など、選挙戦で訴えてきた改革策を改めて表明、職員からの提案募集などの高橋カラーを早速打ち出すなど意欲的なスタートをきった。

写真=矢野前市長(左)から引き継ぎを受ける高橋市長

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市民から花束を贈られニッコリ

10時に歩いて市役所前に姿を見せた高橋市長は松原俊雄副市長、本橋昇教育長の出迎えを受け、職員数十人が立ち並ぶ正面玄関前で花束を秘書広報課の職員や市民から受け取ると足早に市役所入り。エレベーターで4階に上がって市長室に入った。市長のイスに座ると「身が引き締まる思い」と第一声。10時30分には矢野裕前市長から事務引き継ぎを受けた後、記者会見に臨み、財政健全化に取 り組む決意を強調するとともに、11時55分からの職員に向けた放送では、改革すべき点についてすべての職員から大小を問わず提案を受け付けると表明するなど、早速に高橋カラーを打ち出した。
高橋市長は笑顔をほとんど見せず終始硬い表情で、これから担う重責にいささか緊張した様子。事務引き継ぎでも、矢野前市長が穏やかな表情を浮かべリラックスした様子なのと好対照を見せた。

 

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市長のイスに座り緊張した面持ち

記者会見で高橋市長は市政運営に向けた方針を表明した。
「市長選挙はたいへん厳しい選挙戦になったが、選挙の王道を歩み勝利できたことに満足している。客観的事実のみを訴え、多くの市民の理解を得られたこ とは大きいと思っている。空白の16年、失われた16年として規定した次の4点については、選挙戦を通じて一定の理解が得られ、その解決の道筋についても ある程度の理解が得られたと考えている。
第1に、財政の硬直化については昨年11月の財務省によるヒアリングの事実を広く明らかにすることができた。前市政が16年かけても立て直すことができなかったということ。むしろ石井市政の時よりも悪化していることも、今後客観的な事実をもって市民に明らかにしていく。私はこれからの4年間で財政健全化の道筋をつけていく。
第2に、交通事故発生率の高い水道道路の安全化対策、利活用されることのなかった水道局用地問題、いずれも16年間進展のみられかったこれらの問題について議会で議論させていただきながら、この1年間でまず道筋をつけます。
第3に、近隣自治体との広域行政に向けた協力関係と信頼関係の再構築についてもただちに空白を埋めていけるようただちに行動します。
第4に、議会との信頼関係も直ちに再構築し、円滑な行政が行えるよう軌道を修正します。
こうした問題の解決と同時進行で、防災対策、子育て支援策、高齢者施策の充実などを誠実に実施していくことで市民の期待にこたえたい。
夢と希望の持てる狛江の未来を市民とともに切り開いていきたいと考えている」

 

会見での質疑応答は次の通り
○初登庁の感想は?
非常に身の引き締まる思いです。
○具体的な財政の立て直し策は?
まず財政比率の確立です。ただ入ってくるものには限りがあるので、徴税努力を地道に積み重ねるとかですが、一番大きなものは行政改革なので、この16年間に生じてしまった無駄を極力排除していく、そうした積み重ねが必要です。これまで国や都との信頼関係が壊れてしまっているので、交付金なり補助金なり得られるべきものが限られていたと思われるので、国や都との信頼関係を再構築する過程の中で、福祉施策など企画力が必要なそうしたものも、私のこれまでの経験を生かしながらやっていきたい。
○16年間の無駄の排除とは、具体的には?
外側から見ただけではわからないものもたくさんあるので、これからじっくり現在の財政状況なり、市の仕組みなり精査して、9月の定例市議会の所信表明で具体的に明らかにしたい。
○16年間の間に土木費が減って民生費が増えたが、それを元に戻すのか?
そういった極端なことは考えていない。ただ、道路などは総延長の120分の1ぐらいしか年間予算で確保されていない。つまり120年たたないと道路が整備されないという状況は明らかにバランスを欠いており是正していきたいと考えている。ただ、それが即ち民生費に跳ね返ってくるとは考えていない。
○土木費として使うべきものでいままで使われていなかったものをもっと充実させるということか?
バランスを欠いているものについてバランスを取り戻していくべきではないかと思う。
○ソフト面で音楽の街とか、絵手紙などをやっているが、そうしたものを前市長のものであるとしてなくすとか、新たな別の色を出すとかを考えているか?
直すということよりも、白紙で見直していく。良いことは続けていく。例えば絵手紙発祥の地(の事業)は、「発祥の地」という言葉にはひっかかるものも感じるので、いままでのやり方や言葉の使い方も含めて見直すべきものは見直していって、良いことは継続していくつもりでいる。前市政をすべて否定するつもりはありません。
○人事については?
全く考えていない。いまどういうようなかたちで仕事が進められているか、まず職員を納得するまでじっくり見させてもらって、それから人事に手をつけていきたい。副市長も直ちに決めるということではない。
○現在の住まいは?
いま入居する家が建築中なので、それができ次第移ってくる。西東京に35年も住んでいたが、新居が完成次第、8月のなるべく早い時期に越してきたい。
○近隣自治体との具体的な交流は?
近隣自治体との協力関係は、例えば防災訓練などは共同で行われていないこともあり、市の財政も厳しいので広域的に利用できる施設などについては、ざっくばらんに結べば、税金の効率的な使い方も含めて互いにつきあっていける。広域行政というのはいろいろと協力しなければ行けない問題があるので、ざっくばらんに(近隣自治体の)市長と意見交換しながら助け合えるものは助け合っていきたい。
議会との関係は、これまで16年間、少数与党できたが、私の推薦団体は多数派となるので、安定多数の運営はできると思うが、議会との信頼関係という意味では、全ての党派とざっくばらんな議論をしながら、市民生活に良い影響が出るように努めないといけない。
○音楽の街については?
音楽の街を立ち上げてから、あまり時間がたっていないので、まだ外に向かって音楽の街と言えるほどの成熟度はないと思う。私のこれまでの経験を生かしながら、例えばもう少し広いチャンネル、(私の)得意分野はクラシックですが、そうしたことも含めて考えていきたい。どういう音楽の街にしていくかということも、一度白紙に戻した上で、新たな音楽の街というものを構築できたらいいと思っている。

11時55分には職員に向けて放送を行った。主な内容は次の通り。

「最も重要視しているのは財政の健全化であり、その実現のために国や都との信頼性の再構築と市民の理解が必要であり、職員の協力が不可欠であると考えています。そのために改革すべき点について大小を問わず提案してほしい。私はウソや面従腹背は大嫌いです。その半面、率直さや誠実であることが信条。その結果として私はこわいともやさしいとも言われてきました。そのどちらも間違っていません。また、公務員は基本的にサービス業だと思って います。どこの職場でも市民には親切に明るく対応してもらいたい。職場が明るく、風通しの良いものであることを望みんでいます」
これについて、高橋市長は「私は現場主義なので、(これまでも新しい職場で)職員からの提案を受け入れ精査してきた。提案は、1000字程度で7月末まで募集したいと考えている」と話した。

 

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2012年7 月 6日 (金曜日)

川崎市が麻生区の昭和音楽大学と協定:学生食堂を災害時の帰宅困難者の一時滞在施設に 民間では市内初

川崎市は7月5日、災害時に帰宅困難者が一時的に滞在できる施設に関する協定を同市麻生区の学校法人東成学園 昭和音楽大学と結んだ。これまで市内には17カ所の公的施設が一時滞在施設になっていたが、民間では同所が市内で初。

新たに指定された一時滞在施設は、昭和音大南校舎(川崎市麻生区上麻生1-11-1)の1階学生食堂約311平方メートルで、耐震性を備えており約150人が収容できる。協定では、区の要請を受け、建物の安全を確認してから開設、帰宅困難者のために水道水やトイレなどを可能な限り提供、ペットボトルや防寒具などは区から必要な数量を運び込むほか、誘導を区と連携して行う。
協定は1年間で、自動的に更新する。
同区ではこれまで麻生市民館・図書館が一時滞在施設に指定されている。
同区は今後、帰宅困難者対策をスムーズに行うため小田急線新百合ヶ丘駅周辺の関係機関や団体などと連携して対応するとしている。

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2012年6 月17日 (日曜日)

狛江市長・市議補選がスタート:矢野市政継承か脱却かを争点に、24日に投開票

  狛江市の市長選挙と市議会議員補欠選挙が6月17日告示され、24日の投票まで1週間にわたり激しい選挙戦が展開される。任期満了にともなう市長選には、いずれも無所属新人で元東京都職員の高橋都彦氏(たかはし・くにひこ、60)=自民、民主、公明、生活クラブ推薦、前狛江市議会議員の田辺良彦氏(たなべ・よしひこ、47)=共産推薦が立候補した。また、田辺氏が市長選出馬のため辞職したのにともなう市議会議員補欠選挙には、やはり無所属新人で自営業の絹山達也氏(きぬやま・たつや、66)、会社役員の山田拓史氏(やまだ・たくじ、45)が立候補を届け出た。

 


120617takahashi120617tanabe市長選は矢野市政からの脱却と財政立て直しを訴える高橋氏(写真左)と、継承・発展を訴える田辺氏(写真右)が接戦を繰り広げている。また、市議補選も絹山氏は田辺氏と、山田氏は高橋氏と足並みをそろえて選挙戦を繰り広げており、激しいつばぜり合いを演じている。
矢野市政が4期16年にわたって続いた後だけに、狛江市の将来を決める重要な選挙だが、市民の関心はいまひとつ。両陣営とも、今後どれだけこうした市民の関心を引き付けられるかが、課題といえそうだ。
狛江市の有権者数は6月16日現在で64700人(男31485人、女33215人)。
投票は24日7時から20時まで行われ、即日開票される。

高橋氏は小田急線狛江駅北口で出陣式を行い、道行く買い物客などに財政再建の必要性や水道局用地の防災公園化、都や周辺自治体との協力関係の構築などを訴えた。また、「落下傘候補」という批判に対して、「しがらみがないからこそ改革ができる」と語り、「空白の16年間を取り戻し、夢と希望の持てる狛江にしたい」と支持を呼びかけた。会場には約500人の聴衆が集まり、応援に駆けつけた推薦政党の国会議員や都議会議員らが「狛江では知名度が低いが、都の職員として豊富な実績がある」などと力説していた。
一方、田辺氏は市役所前で第一声を上げ、詰めかけた約400人を前に、これまで取り組んできた財政健全化への実績を強調するとともに、矢野市政の市民本位の政治を受け継ぐとともに、防災センターの整備などの防災対策の強化、子どもや高齢者が安心して暮らせる狛江にするため、特別養護老人ホームの建設推進などを掲げ、矢野市政をさらに発展させていくと決意表明した。矢野市長も応援に駆けつけ、「市議会から私の市政を支えてくれたので、後を託せるのは田辺さんしかいない」とエールを送った。

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2012年5 月29日 (火曜日)

矢野裕・狛江市長「3つの使命成し遂げた」:5月17日記者会見の引退表明の言葉全文

5月17日午前に狛江市議会応接室で行われた記者会見での矢野裕・狛江市長(65)の引退表明の発言は次の通り。

これまで16年間、市政運営にあたらせいただきましたが、7月6日をもって市長職を退く決意をいたしました。
私は16年前の最初の市長選に臨むにあたって、3つの仕事が使命というふうに考えました。

第1は、前市長のような不祥事を二度と起こさないように、市の体質を根本的に転換をさせていくということです。
これについては、当時の一部の取り巻きの人たちが市政を私物化し、市長などがバカラ賭博に狂い、30億円を超える借金に追われ公務を投げ出した。そうしたことに至るまでの事態を知っていたのは、決して市民や野党の議員ではありませんでした。周囲の職員もそれを食い止めていくような職場の雰囲気では、到底ありませんでした。

この点では「参加と協働」の基本条例を制定したり、あるいは公務日誌をはじめ行政情報の公開を原則としたり、不祥事を起こしにくい仕組み、体質づくりを進めてきました。また職場でも一部の人間だけで動かすのではなく、情報の共有や集団的な意識決定など当たり前ですが、民主的な市役所運営のルールを作り、そこを転換させてまいりました。
2つ目の使命は、なんと言っても清潔公正な政治を確立するということでした。
前市長は贈収賄で2年間の実刑判決を受け、拘留されました。そのほかにも業者との関係、職員の採用、公費の使い方、とかくうわさの絶えない方です。私はそうしたことと決別して、清潔公正な市政を作り上げたと自信を持って言えます。

3つ目は社会的に弱い立場の人々に光を当て、生活に目を向けた予算に切り替えていくことでした。
前市政の前年の予算における土木費の割合が32%にのぼっていました。当時この割合は東京で第1位、全国で、この小さな狛江なのに8番目に高い割合でした。それだけ開発優先で、市民生活がその分置き去りにされてきたと言えます。

しかし、これもご覧いただければおわかりのように、暮らし優先の予算にしっかりと切り替えることができています。
私は使命と考えていた3つの転換を成し遂げることができたと考えています。

また、政策の上でも4期目の出馬の時に、市政の総仕上げをさせてほしいと市民の皆さんに訴えて市長選挙に臨みました。その時マニフェストとして、6つのビジョンというものを掲げました。
そこに59の政策を掲げておりましたけれど、これも現段階で実現したり、あるいは既に着手して進行しているものが全部で約93%です。残りの4、5で、できたものもあるのですが、2つは野党の否決や削除修正でできなかったものですので、ほとんど達成することができました。
言い換えれば、総仕上げとして自分がやらねばならないと思っていた仕事、掲げた事業は、ほぼやりきったという満足感があります。
また役所の中でも、風通しの良さや市民への接し方など、職場風土はかなり改善されてきたと思うし、私自身は職員との一体感の中で仕事を進めることができた。
そういう点では16年前に目指した市政の抜本的な転換は、現時点では果たしたと言い切れると思っています。
なお仮に、私が次の選挙に臨んで5期目を担当することになっても、現段階では、まだご覧のように体力・気力はあるつもりですが、しかし4年後まで年を重ねると、これが続くかという点ではちょっと自信がないところがあります。
いままでは100%以上の力で、市民や職員の支えで、4年間仕事がやりきれてきたわけですが、これを100%の力が今後落ちこんでいくという風に考えたときに、やはりここで4年間市政をさらに担当することよりも、政策に区切りがつき、余力のあるうちに、私の考えている市政をさらに発展させてくれる方にバトンタッチをして、一市民として狛江市政のさらなる発展をサポートしていきたい、このように考えるに至りました。
私は権力にしがみついたり、市政を自分のものと勘違いしたり、そういうことしては決してならないという風に市長に就任してから戒めてまいりました。
3期が終わる時も、後継者の検討を「豊かな狛江を作る市民の会」の方にもお願いしましたが、実際には私の努力不足もあったかとは思いますが、見出せなかった。そのために4期目の出馬要請をされ、私自身も総仕上げとしての仕事が残っていると思い、喜んでそれをお受けしました。
ただ、今回もなかなか後継者が見つからないで、時が推移しました。いろいろ努力したのですが、条件が整わない、決意をしていただけない方もいらっしゃいました。
そういうなかで、相手方陣営が市民から候補者を出せないで、自民党の都連に候補者選定を丸投げして、他市に住んでいて、狛江には全く来たことがないと私は思っていますが、狛江には縁のなかった東京都の天下り幹部の方が、突如、狛江市長選挙に出ることになって、正直なところ、このままこちらで後継者が見つからないまま、彼を第2の天下り先として狛江の市政、市長にさせていいのか、この点を本当に悩みました。皆様方からいろいろ取材をいただいたのですが、その時点では最終的に決断に至りませんでした。
しかしこういう経過の中で、会(編集部注・豊の会)の皆さんに議論をいただいて、そこでここにいる田辺良彦議員が多くの市民、会からの要請にこたえて連休明けに出馬を決意してくれたとうかがい、私も喜んで彼にバトンタッチしたいということで、きょう同席させていただきました。
私はあくまで市長として、選挙での反対派の方々、あるいは政治に関心がない方々を含めて、すべての市民の市長として市政を行うべきと考えていました。また、国政での支持の違い、思想信条の違いがあっても、住み良い狛江を築いていく、その一点で手を携えることができるし、それが大きな力になっている、そのように確信して市政運営に臨んでまいりました。
高橋(編集部注・都彦)後援会幹部、一応いろいろお名前を聞きましたけれども、その中にも実は私を応援してくれてきた方々が入っています。選挙では表向き反対側に立たざるをえけれども、実際にはいろいろな立場、いろいろなやり方で私を応援してくれた方が多数いらっしゃいました。このことを見ても、私のこのまちづくりの方向が、党派を越えて多くの方々に理解していただいた、そういう表れで今回の市長選にきているという風に考えています。
田中良彦さんは、イデオロギーや国政での支持の違いを超えて、住み良い狛江の一点で、まちづくりをするという、私がこだわってきた考えをしっかりと引き継いでくれる人です。
高橋陣営が私に対してもそうでしたが、共産党の市長だというだけで打倒を叫んだりしていますが、思想の違いで打倒を叫び、それを排除するというような考え方では、16年前の昔の狛江の政治に後戻りしかねない、そういう思いを強く感じています。
実際にいま、高橋さんを担いでいる方々を見ると、当時の石井前市長になんらかの関わりを持っている方々、ご縁のある方々が取り巻きでいらっしゃいます。そういうことを考えた時に、自分の16年間の努力を無にさせないためにも、その人々によって抱えられた高橋さんに狛江市政を、また市長職を任せるわけにいかないと私自身強く感じています。
私は、16年の市長生活の間で、与党の議員の立場で、また私の市政のあり方を最もよく理解しながら支えてくれた田辺良彦さんは、実際に役所の中でも田辺さんの存在は職員からも大きく信頼されています。そういう方に市長になっていただければ、市民派市政のさらなる発展を必ず実現できると確信しています。そういう点では私自身、心から田辺良彦さんを次期市長候補として勝利を願い、推薦していきたいと考えています。
先ほどの原点を継承しながら、これまで私のつくってきた基礎の上に、新しく豊かで多彩な第2期市民派市政を確立させ、希望が感じられる、そうした狛江の未来を作っていただきたいと、心からお願いし、私の不出馬の意思表示とさせていただきます。

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2012年3 月10日 (土曜日)

多摩川に東日本大震災の鎮魂と復興の灯:川崎市多摩区と調布市で3月11日夕に灯ろう流し

東日本大震災から1年後の3月11日の夕方、震災の記憶を思い起こし鎮魂と復興を願う灯ろう流しが川崎市多摩区と調布市の多摩川両岸の河川敷で行われる。

川崎側の灯ろう流しは、多摩川で活動する市民団体NPO法人おさかなポストの会が、川崎稲生ロータリークラブ、財団法人川崎市老人クラブ連合会、ガサガサ水辺の移動水族館などの協賛・協力で催すもの。
灯ろうを手作りし、18時30分に黙とう後、一斉に川に流す。雨天・荒天は中止で、強風時はキャンドルナイトに変更する。
会場は、多摩区稲田堤の多摩川河川敷(稲田公園おさかなポスト前)。16時から18時までに受け付けを行い、同時間に灯ろうを作った後、灯ろうを流す時間まで多摩川美化活動として河川敷のゴミ拾いを行い、分別して持ち帰る。
参加希望者は、ろうそくに火を付けるライターかマッチ(保護者が持参)、紙コップか牛乳パックまたは発泡スチロールのトレー、祈りの言葉を書く油性ペン、ゴミ拾い用のレジ袋、座ることができるシートまたは折り畳み用イスを持参する。
参加はだれでも可能で無料だが、子どもは必ず親子同伴。会場では、被災地支援の募金も行う。
主催者は、灯ろうを流すため水辺まで行きたい人には安全のためライフジャケットと足元を照らす懐中電灯を持参するよう呼びかけている。また、ライフジャケットの有料貸し出しも限定150着で行う。
流した灯ろうは、下流で回収する。
問い合わせは電話090-3209-1390 NPO法人おさかなポストの会。

一方、調布側では「3・11東日本大震災追悼慰霊祭 多摩川燈籠流し〜あの日を忘れない」と題して、公益社団法人調布青年会義所・同関東地区東京ブロック協議会が主催、調布市、調布市教育委員会などが後援、調布市仏教会の協力で実施する。
主催者側では1000基の灯ろうを用意しており、調布市民など流域の市民に参加を呼びかけている。
会場は京王線多摩川駅近くの京王閣下流の河川敷で、16時から受け付けを開始、17時15分ごろから流す予定。会場では復興への誓いの言葉や黙とう、犠牲者への追悼の読経、点火式などのセレモニーが行われる。
参加は無料。雨天でも開催の予定で、悪天候の場合はHP(http://www12.jaycee.or.jp/2012/kanto/tokyo/)で告知する。
調布側でも流した灯ろうは、川の環境を守るため下流で回収する。

問い合わせは、電話090-8046-4183または070-1462-1751 多摩川燈籠流し担当者。

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