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2019年1 月11日 (金曜日)
川崎市麻生区役所広場で七草かゆ : 約1,000人が「ふるさとの味」に舌鼓
川崎市麻生区役所広場で1月7日、麻生区産の米や野菜で作った「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、家族連れやお年寄りなど約1,000人がスズシロ(ダイコン)、スズナ(カブ)、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホチケノザ、セリの春の七草が入った手作りの「ふるさとの味」を野外で楽しんだ。
写真=粥を食べる大勢の区民
七草粥の会は、麻生区文化協会(菅原敬子会長)が無病息災を祈る地域の食文化を多くの市民に味わってもらおうと2004年から麻生区役所と共催で毎年1月7日に開催しており、今回で17回目を迎える新年の風物詩となっている。粥は無料だが受け付けで被災地への募金活動を行っており、昨年は約5万円が東日本大震災被災者対象の大学などの奨学金として寄付された。
会場には、伝統の味を楽しもうと午前10時前からシニアの夫婦や幼児を連れた母親などが次々と訪れ、開始の11時には長蛇の列となった。参加者は、和服にかっぽう着姿の文化協会の女性らがよそった粥を「家で作るより楽」などと話しながら味わっていた。なかにはあつあつの粥に息を吹きかけて、冷ましながら幼児に食べさせる親もいた。
粥づくりに使われたのは黒川で作られた米と同会会員が5日に古沢の川でつんだセリやナズナのほか片平の中山茂さんから寄贈されたダイコン、カブなどを使い、前日に会員10数人が米を洗うなど下準備をし、当日は午前9時前から調理担当者が交代で麻生市民館調理室で、米からかゆをたき、七草を入れて仕上げて配食した。モチは早野聖地公園のボランティアが里山活動で作った炭を使って焼いた。
会場には、鉢に入れた七草を展示(写真右下)、早野の里山活動などかゆができるまでの作業の写真もパネルで展示した。市民館入り口横の階段状になった屋外ステージでは、「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ歌などなつかしい唱歌を披露。片平はやし連がはやしを披露、カルタとりやたこあげなど昔の遊びで七日正月に花を添えた。