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2015年8 月 2日 (日曜日)
カンボジアに学校建設をと川崎市でチャリティーカット : 参加者、募金とも過去最高を記録
川崎市内の美容師ボランティア団体・NPO法人PRIC JAPAN BEAUTY((プリック ジャパン ビュティー/菅原司郎理事長)が7月28日に高津区溝口の生活文化会館「てくのかわさき」で「カンボジアに学校を造ろう」とチャリティー・カットを開催、過去最高の約483人が美容師らからヘアカットや眉、爪の手入れをしてもらい、募金額も660,276円と過去最高を記録した。
写真=チャリティーカットで賑わう会場
プリックは、美容師が技術を提供して社会貢献を、と毎年チャリティー・カットを行っている。2014年2月に「世界の子ども達に教育と自立 夢と希望」を活動の目的に掲げてNPO法人となり、今回が19回目。
同会は、2006年から発展途上国のひとつカンボジアに小学校を建設することを目的にカンボジア大使館の後援を得て社団法人シャンティ国際ボランティア会に寄付を続けており、2009年にコンポトム州に小学校を開校して以来これまで3校開校させた実績を持っている。
会場は、同館ホールにビニールシートを敷き会議用の机に卓上鏡や姿見を置いて臨時美容室を設営、美容師がボランティアでカットとマユ手入れなど行った。ヘアカットが1000円以上、眉カットが500円以上を寄付するが、破格料金のためこの日を楽しみにしている常連客も多い。
ことしは、高津区内で初めてチラシを新聞折り込みをしたほか、区内の子ども文化センターや子育て支援センターなどにチラシを配布した効果で親子連れの来場者が多く、午前中は1時間以上の順番待ちとなるほどの人気だった。このほか初めて感謝の言葉を入れた参加証を印刷(写真左下)、カットなどの施術を終えた人に手渡した。美容のほか頭部や手足などのマッサージコーナー、ボディジュエリーなどメニューも充実、待ち時間に次々と試す人も大勢いた。
10時から19時までの開催時間にヘアカット243人、眉カット59人、ネイル54人、各種マッサージなど130人と、昨年を81人上回る過去最高の483人が有料サービスを受けた。初めて参加した桑原雪子さんは「チラシで知って来ました。大きな団体が街角でやっている募金はお金の行き先が見えないけれどこの活動は、目的がはっきりしていると感じたので来ました。カットも丁寧で気持ちが良かったので来年も来たいと思いました」と話した。
またことしは、訪問理美容師ネットワーク「りびねっと」(戸塚貴博代表)がプリックの活動に初めてジョイント参加。同館5階の理美容実習室で、小児がんや交通事故などで頭髪を失った子どもたちが使うカツラ用の髪の毛の提供「ヘアドネーション」を行い14人から髪の毛の提供を受けた。このほか顔そり、シャンプー&ブローなどの施術をプリックと同じ1,000円で行った。2年以上伸ばしていた35cm以上の髪をカットした伊藤英美さんは「私の髪を使ってもらえたらとてもうれしい。丹念に髪を小分けして時間をかけて切ってもらいすっきりしました」と笑顔で話した。
会場には、カンボジアの女性の自立を目的に作られたフェアトレード商品や川崎市の地域活性化プロジェクトのご当地アイドル「川﨑純情小町」から提供されたグッズの販売も行われた(写真右下)。
美容師などのボランティアスタッフは101人で、プリック会員以外も数多く川崎市内だけでなく横浜や都内などから参加した人もいる。
今回のチャリティーカットで集まった660,276円とフェアトレード商品販売手数料などから会場費などの経費を除いた収益金は、4校目の小学校建設の費用にあてられる。
2015-08-02 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 09)市民活動, b) 川崎市のニュース, b3) 川崎市高津区 | Permalink