« マンスリーゼルビア6月号を町田市役所内コンビニなどで発売 | メイン | 町田市の野津田公園にスポーツ祭東京2013の時計付き記念モニュメント:スポーツの興隆願い町田市とFC町田ゼルビアが共同で設置 »

2013年6 月13日 (木曜日)

狛江市で武田範芳生誕100年展 : 画家の足跡たどる作品24点を展示

130612takedanoriyoshi  01小田急線狛江駅前の泉の森会館で「色の魔術師」と称され国際的に活躍した洋画家・武田範芳画伯(1913年〜1989年)の生誕100年展が開催され、画家としてデビューした頃から最晩年までの作品24点を6月16日まで展示している。期間中の12〜14日は遺族から狛江市に寄贈されエコルマホールロビーに飾られている300号の大作「人形たち」も公開され、15日は長男で俳優の武田光太郎さんよるミニライブも行われる。

写真=代表作のひとつ「サントリーニ島にて」と武田光太郎さん

旭川市生まれの武田さんは少年時代から画家を目指し、1934年に上京して本格的に絵画を学び、39年に画壇デビュー。ポール・ゴーギャンのエッセーに触発され南洋諸島に取材旅行して作品を制作、42年に銀座のギャラリーで個展を開催した。一時は旭川を生活拠点にしていたが47年に再び上京、49年からは狛江市猪方に転居してアトリエを構え、病没するまで狛江市に住み続けた。
130612takedanoriyoshi  02
展示作品を見る観客
パリの古い街並みへのあこがれと「本場で通用する洋画家になりたい」と62年から68年までフランス国立美術研究所などで学び、フランス政府展などに作品を出品、高い評価を得た。その後は、フランス、イギリス、ドイツ、オランダなどの
海外の主要都市で個展を開催。日本でも無所属の画家としてデパートで個展を開くなど高い評価を受け、79年には紺綬褒章を受章した。
生前は、画家として活躍するだけでなく、狛江市の文化の向上発展にも心を寄せていた
ことから、パリにあるユネスコ国連本部で展示した「人形たち」を遺族が2011年に狛江市に寄贈した。
今回の展覧会は、狛江市への作品寄贈で武田さんの存在を知った泉の森会館が、遺族に働きかけ生誕100年と同館開館10周年を記念して催すことになった。
会場には、遺族が所有する約300点の作品の中から光太郎さんが選び、自画像、南洋の人々をモチーフにした作品、パリの街並み、晩年のモチーフとなったピエロや人形、南仏の青い海などを描いた作品が並んでおり、画風の変遷をうかがえる展示となっている。また、愛用したバレットも並べられている。

光太郎さんは「父が好きだった狛江で久しぶりに個展を開けたのはうれしい。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話している。
同展の入場は無料で、時間は10時から18時。エコルマホールの公開は午前10時から17時。
ミニライブ「武田光太郎氏が父を語る」は15日15時からで、作品に関連するフランスの詩をおりまぜながら武田画伯について語る。
問い合わせは電話03(5497)5444泉の森会館。

2013-06-13 in 02)イベント・催事, 07)文化・芸術, a) 狛江市のニュース | Permalink

コメント

コメントを投稿