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2010年9 月 4日 (土曜日)
川崎市多摩区のアグリパークでナシとブドウの品評会:多摩川梨にも酷暑の影響、小ぶりだが甘みは濃厚
秋の味のできばえを審査する「川崎市梨・ぶどう品評会」(川崎市・セレサ川崎農業協同組合主催)が9月3日、多摩区菅仙谷のアグリパーク(市農業技術支援センター)で開かれ、神奈川県知事賞に多摩区菅稲田堤の白井正寿さんの豊水(無袋)が選ばれた。ことしのナシは春の開花後にヒョウに見舞われたのに加え、夏の猛暑と少雨の影響で生育が1週間余り遅れ、実が小さく、収穫量も大幅に減っており、ナシ農家にとってはまさに受難の年。しかし、たっぷりの日照で甘さはかなり強いという。
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この品評会は、農家の栽培技術の向上をはかるとともに、消費の拡大を目的に毎年開かれており、ことしで43回目。天候の影響で出品されたのはナシが豊水、幸水、秀玉、長十郎など11種77点、ブドウが巨峰、藤稔など10点と予定を大幅に下回り、「これまで100点を割ったことは記憶にない」と主催者を嘆かせた。しかし、出品されたナシやブドウは、さすがに粒ぞろいで、大きさも形も見事な秋の味が会場にずらり。「天候不順のときほど栽培技術の高さと経験、生産者の努力が表れる」と関係者を感心させた。
審査は、神奈川県農業技術センター横浜川崎地区事務所所長ら審査員6人が、大きさや形、重さ、光沢、糖度などをていねいに審査、優秀・優良・佳良の入賞と、「県知事賞」などの特別賞を選んだ。
出品されたナシとブドウは午後から一般公開された後、希望者に市価より安く即売され、訪れた人たちは早速買い求めていた。
ことしのナシの価格は1kgあたり豊水600円、幸水650円前後で、ほぼ昨年並み。
2010-09-04 in 01) 自然・環境, 08)経済・農業, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区, 食 | Permalink