2006年6月11日

夜の森に響くサクソフォーンの響き:川崎市宮前区の飛森谷戸で10周年のコンサート

060610concert 里山の野外ステージをかがり火で照らしながら音楽を楽しむコンサートが6月10日、川崎市宮前区初山で催され、約400人が夜の森に響くサクソフォーンの調べに耳を傾けていた。

このコンサートは、同地区の里山保全を行っている「飛森(とんもり)谷戸の自然を守る会」(矢澤茂会長)が「森の音楽会」と題して毎年開いているもので、今回が10回目。
緑の林に囲まれた「おもいでの謡のこみち『森の広場』」にあるステージは、左右に置かれた2基のかがり火に加え、ろうそくなどの灯が周りに配され、日が落ちると幻想的な雰囲気。
同会の発足10周年を記念して催したこの日のコンサートに出演したのは、昭和音楽大学出身のメンバーで構成した「feel saxophone quartet(フィール・サクソフォーン・カルテット)」の河西麻希さん、木籐良朝子さん、土山真希子さんと、賛助出演の平賀美樹さんの女性4人。約2時間にわたって「シングシングシング」「バトル」「マツケンサンバ」「世界に一つだけの花」「竹田の子守唄」ジブリのメドレー、阪本九メドレー、「彗星」などジャズやクラシック、童謡、歌謡曲など多彩なジャンルの曲を次々と演奏した。
コンサートの途中に小雨が降り出し、ステージの上に雨よけのビニールシートを張るため演奏が中断するという、野外演奏会ならではのハプニングもあったが、家族連れなどの聴衆も一緒に手拍子をするなど、なごやかなムード。後半には雨もあがり、訪れた人たちは夜の黒い森に響くサクソフォーンの音色をゆったりと楽しんでいた。
出演した河西さんらは「森の中の音楽会は初めて。音が木立に響いて、すごく演奏しやすかった」と話していた。

関連記事:川崎市宮前区のとんもり谷戸で森のコンサート:終了後はホタル鑑賞会も開催

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2006年6月 8日

川崎市宮前区のとんもり谷戸で森のコンサート:終了後はホタル鑑賞会も開催

060608tonmori 地域住民が里山保全活動を行っている川崎市宮前区初山のとんもり谷戸で、6月10日午後6時から森のコンサートが開かれる。同地区の里山保全を行っている「飛森谷戸の自然を守る会」(矢澤茂会長)が、会の発足10年を記念して催すもので、コンサート終了後には用水路でゲンジボタルの鑑賞会も開かれる。

写真(飛森谷戸の自然を守る会撮影)=とんもり谷戸に設置されたホタルの一生を描いた木製レリーフと矢澤会長(右)ら

とんもり谷戸は、生田緑地の一部で川崎国際生田緑地ゴルフ場14番ホールの東側斜面の昔神社があったと伝えられる場所。自然を守る会は、この里山の自然環境を21世紀の子供たちへつなぎ自然環境学習の場として末永く守り続けようと、1996年に初山地区の住民が中心となりに発足したボランティア団体。生田緑地を管理する北部公園事務所の了解を取り、約1.2ヘクタールを活動拠点に毎月1回下草刈りや枝おろしなどの里山活動を行っている。また、わき水が流れる用水路があることから、ホタルの幼虫の放流も行い、成虫が毎年少しずつ増えるほど自然が回復している。その後、「TONMORI KIDS ADVENTURURE CLUB (とんもりキッズ・アドベンチャー・クラブ)」(長峯隆弘代表)という子どもを対象にした兄弟団体も発足、飛森谷戸で観察会や昆虫採集など、子どもが自然を体験できる催しも開いている。
コンサートは、女性4人のサクソフォーングループ「feel saxophone quartet」が、同谷戸内の「おもいでの謡のこみち『森の広場』」で約2時間演奏する。会場では、同会会員らが日没と共にかがり火をたき、幻想的な雰囲気を演出する。雨天の場合は初山幼稚園ホールに変更。参加費は1ドリンク付きで1000円。演奏後は、初山用水に飛び始めるゲンジボタルを鑑賞しながら丘陵を下る。
コンサートに先立ち、午後3時からは初山幼稚園ホールで同会の10周年を祝う「交流会&懇親会」が開かれ、飛森谷戸の活動についての報告と参加者の意見交換、谷戸の散策が行われる。
会場内には、昨年秋に環境 学習用として「ゲンジホタルの一生」ととんもり谷戸のNewキャラクターの「トンちゃん」「モーリくん」を描いた看板が設置され、この日参加者にお披露目する。この看板は、群馬県みなかみ町の「水上工房」の広川義直さ ん夫妻が制作したレリーフ仕上げで、目の不自由な人がさわってホタルの姿を知ることができるという珍しいもの。
交流会の参加は自由で、音楽会の入場料も含み3000円。
連絡は電話044(977)6581飛森谷戸の自然を守る会事務局、またはemil([email protected])。

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2006年6月 3日

カッパーク鷺沼オープニングイベントに4200人:鷺沼プール跡地で

060603_1 川崎市宮前区土橋の鷺沼プール跡地で6月3日、カッパーク鷺沼オープニングイベント&水道フェア(宮前区・水道局主催)が開かれ、親子連れなど4200人が今春完成した土橋小学校、鷺沼ふれあい広場、フロンタウンさぎぬま、さぎ沼なごみ保育園の4つのエリアを結んで行われたさまざまな催しを楽しんだ。

写真=式典で披露されたカッパーク鷺沼のシンボルイメージ「カッちゃん」(左から2番目)

  シンボルマーク採用の玉城有花さんらを表彰

060603_3   イベントはまず、土橋小学校校庭で午前10時から消防音楽隊のファンファーレでオープン記念式典が開かれ、阿部孝夫川崎市長が「カッパーク鷺沼は、プールの跡地に目的の異なる施設をいっしょにした川崎市初の場所。プールを連想するカッパとパークを併せた名称と聞いているが、宮前区のシンボルとして多くの市民に存分に利用してもらい、ここから元気な子どもが育つことを期待しています」とあいさつ(写真左)。同区選出の矢沢博孝市議会議長が「昭和43(1968)年から35年間プールとして利用されたが、21世紀を担う新しい施設をみんなの財産として活用してもらいシンボルの場としてなることを願う」と話した。
06060302続いて公募で決めた名称とイメージキャラクター優秀作品の紹介と受賞者表彰が行われた。公募は1月1日から2月16日に実施、名称は全国308件の応募の中から吉村萌さん(当時・宮崎小学校1年、現在名古屋市に移転)の「カッパーク鷺沼」に、キャラクター(カッちゃん)は240件の中から玉城有花さんの作品が採用された。大下勝巳宮前区長と江井茂水道局長が玉城さん(宮崎小2年さん)やこの日出席した優秀賞の作者に表彰状を手渡した(写真右)。校舎入り口では、小学生からお年寄りまで幅広い年代の区民が作った1万2000個の折り鶴で作った高さ4m、幅3mのイメージキャラクター画も披露された。
同小多目的ホールでは、有馬中学校吹奏楽部2、3年生部員49人が外山智子教師の指揮で「メインストリート・エレクトリカルパレード」「そよ風のマーチ」など5曲を演奏、100人を越える聴衆から大きな拍手を受けていた。同ホールでは東京交響楽団弦楽奏者の廣岡克隆さん(第1ヴァイオリン)、板垣琢哉さん(第2ヴァイオリン)、大野順二さん(ヴィオラ)、音川健二さん(チェロ)によるミニコンサートも催され、有馬中吹奏学部員や音楽好きな市民約200人が一流の演奏家による「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や水にちなんだ歌謡曲「川の流れのように」など馴染み曲を間近で堪能した。校庭では、川崎フロンターレの協力でキックターゲット、玉投げビンゴゲームや宮前警察署が運動反射神経テスト、白バイ展示、郵便局の切手販売などが行われた。

 地元の大道芸人やフロンターレ元選手のサイン会も開催

060603 鷺沼ふれあい広場では、水道局が水道フェアを開催。水中輪投げ、水鉄砲など水を使った催しや災害時応急給水の模型展示、マップなどの配布を行った。3種類の水を飲む比べる利き水コーナーには約300人が参加、真剣な表情で水を味わっていたほか、生田天然水「恵水」の販売が人気を集めた。
芝生では、カッパ姿のトレードマークで世界を駆けめぐる土橋の大道芸人おいかどいちろうさんの獅子舞とおいかどさんの仲間による音楽演奏付き紙芝居などが行われ、子どもたちが見物(写真)。またビオトープ池では、水遊びする子どもの姿が目立った。
フットサル場「フロンタウンさぎぬま」では、事前申し込みをした親子140人が元フロンターレ選手向島建さんの指導でサッカー技術を基礎から体験。正午からは向島さんと昨年引退した久野智昭さんのサイン会も開かれ、2人は笑顔でサインに応じていた。
さぎ沼なごみ保育園では、園庭で木を使った火おこし、のこぎりを使ってタケや木の切り落とし体験のほか、園舎で地元老人クラブによるお手玉、折り紙など昔の遊びコーナーも開かれ、祖父母世代と孫世代など幅広い年代のふれあいがなごやかに繰り広げられていた。
各会場の入り口には、スタンプラリーの台が設置され、「商品は何かな」と楽しげに話しながらスタンプを押す親子連れも多かった。
今回は、オープニングイベントとして4つのエリアをつなげて開放したが、区のシンボルとなるよう今後も年に1回程度、イベントを開催する方針という。

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2006年5月30日

宮前区の「カッパーク鷺沼」が6月3日にオープニングイベント:区民の出会いと交流の場に

Photo_12 川崎市宮前区土橋の鷺沼プール跡地にこの春完成した、土橋小学校、鷺沼ふれあい広場、フットサル場「フロンタウンさぎぬま」、さぎ沼なごみ保育園の完成を祝うオープニングイベント(宮前区・水道局主催)が6月3日午前10時から午後1時まで開かれる。
また、この跡地の愛称とイメージキャラクターを公募、愛称は「カッパーク鷺沼」、キャラクターは教育、広場・公園、運動施設、福祉の4つのゾーンを表すハート型の四つ葉のクローバーを頭に載せたカッパの化身「カッちゃん」に決まった。

オープニングイベントは、カッパーク鷺沼が幅広い年代の人の出会いと交流と場所になるよう同区が土橋小、川崎フロンターレ、さぎ沼なごみ保育園、宮前警察署、宮前郵便局の協力で催すもので、土地を所有している水道局も参加、水道フェアも同時開催する。
主な内容と会場は、
土橋小学校校庭(雨天の場合は同小体育館)でオープニング式典、名称とイメージキャラクターなどの入賞者の表彰、折り鶴で作ったイメージキャラクター画の披露など。同小多目的ホールでは、有馬中学校吹奏楽部の演奏に続き東京交響楽団のメンバーにより四重奏「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「となりのトトロ」などおなじみの曲の演奏が行われる。
鷺沼ふれあい広場では、水道局が水道フェアを開催、水道相談、利き水、水と遊ぶ、災害対策の4つのコーナーにわけてイベントや展示を行う。
さぎ沼なごみ保育園では、カレーなどの屋台、歌やパーカッション、子育て情報コーナー、昔の遊び広場など。
フロンタウンさぎぬまでは、サッカー教室(事前申し込み制、締め切り終了)が開かれる。
このほか、各会場をまわってクイズに答える「お楽しみスタンプラリー」も行われ、先着400人にカッちゃんグッズがプレゼントされる。
問い合わせは電話044(856)3133宮前区役所総務企画課。

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2006年4月30日

川崎市のつつじ寺・等覚院:新緑に映える極彩色のじゅうたん

Photo_8 「つつじ寺」の名で親しまれている川崎市宮前区神木本町1丁目の等覚院のつつじが満開となり、多くの見物客でにぎわっている。
(写真=角田珠子)

430 同院には、山門を囲むように色とりどりのつつじが植えられており、花期には市内だけでなく遠方からも多くの人が訪れる。ゴールデンウィークを前に見ごろを迎えたつつじは、極彩色のじゅうたんを敷き詰めたようで、木々の新緑との鮮やかなコントラストに見物客たちはため息まじりにみいっていた。

近くには、県立東高根森林公園(川崎市宮前区神木本町2丁目・写真下)でも、陽光に誘われて訪れる家族連れも多く、新緑のなかでのんびり初夏の一日を楽しんでいた。

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2006年4月12日

川崎市の宮前スポーツセンターがオープン:大小体育室備え区民のスポーツの拠点に

01_1 宮前区のスポーツの拠点となる「宮前スポーツセンター」(串間満子館長)が4月7日、川崎市宮前区犬蔵1-10-3にオープンした。スポーツセンターは各区1カ所を目標に建設が進められており、同センターは6番目。

開館記念式典と施設の写真を見る>

02_3 同センターは犬蔵中学校北側に隣接した面積6,637平方メートルの敷地に建てられ、同中の体育施設を合築したのが特色。のべ床面積5,244平方mの館内には、1階にバスケットボール2面分、バレーボールなら3面分がとれる大体育室(面積1,017平方m)に加え、バレーボール1面分の小体育室(面積433平方m)、2階に各種のトレーニング機器を設置したトレーニング室(面積289平方m)、大体育室を一周するランニングコース、観客席などがある。また、会議や研修、健康体操などに使用できる研修室(面積74平方m)、区民サロン、更衣室、シヤワー室、事務室などを備えているほか、犬蔵中の格技室、25mプール、金工室、木工室などがあり、プールと格技室はセンター主催の事業に利用する予定。館内は外光を採り入れるなど明るい雰囲気で、太陽光発電や屋上緑化など環境に配慮したのも特色だ。
4日7日午後1時から大体育室で開館記会式典が催され、区民など約200人が参列、阿部孝夫市長、犬蔵中の生徒2人など7人がくす球を割って門出を祝った。
阿部市長は「いま、川崎のスポーツはがんばっている。厳しい行財政改革の影響を受けたが、地元のみなさんと計画段階からいろんな意見を出してもらい、区民やスポーツ団体の協力によって、充実した施設となった。これからは区民に幅広く有効に活用してほしい」とあいさつした。
式典に先立って、犬蔵中学校吹奏楽部が、この日の式典のために区内在住の作曲家成舞新樹さんが作った「セレモニアル・ファンファーレ」を初演。続いて「威風堂々 第1番」「ディズニー・プリンセス・メドレー」の記念演奏を行った。また、式典後には、「ユニサイクル野川」の中学生10人がそろいのコスチュームで見事な一輪車の演技を披露、見学者から盛んな拍手が贈られていた。
串間館長は「体育の教師を長く勤め、昨年は幸スポーツセンターに勤務したが、中高年の健康に対する関心の高さと意欲に驚いた。このセンターでは、地域のスポーツへの関心を高め、健康維持と増進のお手伝いをしていきたい。また、子どもたちにスポーツへの興味をもってもらうために、教室を開くなど活性化に努めたい」と意欲をみせている。
同館は団体利用が中心だが、トレーニング室は個人でも利用できるほか、卓球、バドミントン、ヨガ、太極拳、3B体操など個人を対象とした各種のスポーツデーを開催する。利用料金はトレーニング室、スポーツデーとも20歳以上200円、6〜20歳と学生100円。
同センターへは東急田園都市線宮前平駅からバス溝口駅南口行き「犬蔵」下車、徒歩約5分。
問い合わせは電話044-976-6350
ホームページ=http://www.city.kawasaki.jp/88/88sports/home/homepage/top.html

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2006年4月 6日

新設の川崎市立土橋小で入学式:「ぼくも学校も1年生」

06040601_2 「君たちも1年生、学校もピカピカの1年生。たくさんお友だちをつくって楽しく過ごしてください」——宮前区の大規模校解消のために川崎市立の小学校として15年ぶりに宮前区土橋に開校した土橋小学校(山田雅太校長)で4月5日入学式が行われ、真新しいランドセルを背負った191人の新1年生が雨のなか保護者とともに元気に校門をくぐった。

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2006年4月 4日

川崎市宮前区に15年ぶり新設小学校:マンモス校解消めざし土橋小が開校

1 川崎市宮前区土橋3丁目の鷺沼プール跡地に土橋小学校(山田雅太校長)が4月1日開校した。宮前平・土橋周辺はマンション建設などに伴って児童が急増、富士見台小学校は児童数が1510人(2005年5月現在)年と全国一になっているのをはじめ、鷺沼小、宮崎小などもマ ンモス校となった。土橋小は、児童数の過密解消を目的に、市内で15年ぶりに新設されたもので、富士見台、鷺沼、宮崎の3校を中心に870人が通うことに なっている。

写真:阿部市長や児童らがテープカット

2_1 学校用地は鷺沼プールの東側のエリアで、敷地面積は14692平方m。鉄筋コンクリート4階建てでのべ床面積9850.28平方m。このほかプール、体育器具倉庫などがある。校庭は4060平方mで、市内の小学校では初の全面天然芝が張ってあるのが特徴。また、東急田園都市線に面しているため、騒音防止のため全室冷暖房を完備している。またエレベーターや校内LAN、太陽光発電システムも設置されるなど、充実した設備を誇っている。総工費は28億1539万円。
3_7 同校は、保護者だけでなく地域の人にも学校運営への参加を求める「コミュニティー・スクール」という新しい教育理念を掲げている。このため、校舎は児童が学習に使う普通教室棟と地域に開放する特別教室棟の2つのエリアに分かれている。
普通教室棟には、教室が28室あり、通路側もガラス張りで開放的な雰囲気。教室に置かれた大型の32インチ液晶モニターはLANで結ばれ、校内放送などに利用される。また、各階ごとに教職員約10人が詰める「職員サテライト」を設け、児童の安全確保やふれあいを高められるよう配慮されている。
特別棟には陶芸がまやピクチャーレールを設置したアートルーム、調理コーナー、被服コーナー、図書コーナーを備えたキッチン・ダイニングラウンジ、コンピュータルーム、サイエンスルーム、ステージ付きの特別教室、シャワー室、更衣室を備えた体育館、対面キッチンを備えたフレンドリーゾーン、普通教室3室分にあたるわくわくプラザ室などがある。
職員室にあたる「校務センター」は、職員会議や教育ボランティアとの打ち合わせに使われる。
4_2 3月26日には竣工式と地域内覧会が開かれ、阿部孝夫市長や児童の代表らがテープカットをして、学校の門出を祝った。
竣工式には、地域の関係者や児童など約250人が参列、阿部市長は「この学校は、宮前区の児童数が急増しているなかで、良好な教育環境をつくるために開校した。鷺沼プールは地域の協力でできたが、この学校も地域活動の拠点として地域のシンボルになるよう、学校と地域の協働を進めていきたい」とあいさつ。山田5_1 校長は「4枚の竹の葉をデザインした校章のように、子どもたち、学校、保護者、地域の四者が一体となって、よりよいコミュニティースクールをめざしたい」と抱負を語っていた。続いて、新6年生となる清水梨帆さんら5人の「子ども委員」が「土橋小っていい学校だねと言われるようにがんばります」と決意を披露した。
午後の地域内覧会には高齢者などを中心に1500人余りが見学に訪れ、用意したパンフレットが足りなくなるほどで、関心の高さをうかがわせた。

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2006年3月28日

相馬直樹のスマイルサッカー教室:フロンタウンさぎぬまでプレオープンイベント

060328soma01 ボランティア記者 藤井栄美

3月17日に竣工式が行われた『フロンタウンさぎぬま』で、お披露目イベントとして、3月21日午前「相馬直樹のスマイルサッカー教室」が開催された。小学校3・4年生の子ども1人と保護者1人のペアで経験は問わないという今回のサッカー教室には、たくさんの親子が参加した。

写真(撮影:藤井隆弘、藤井栄美)=相馬さんらおとなチームと子どもの対戦(上)、トレーニング(下)

060328soma02 クラブアシストパートナーの相馬さんとスカウトの向島建さん、久野智昭さんの元川崎フロンターレの3人の選手と育成・普及部のコーチが指導者として参加。教室は、ボールを使わないトレーニングから始まり、参加者全員と相馬さんはじめコーチ陣が3コート各4チームに分かれ3試合を行った。相馬さんの提案で各コートの優勝チームの子どもたち対コーチという対戦も行われ、子どもたちの中にはびっくりするようなシュートを打つ子もおり、向島さんや久野さんも楽しそうに、時には真剣な面持ちでプレーしていた。
「お父さん方は大変かもしれませんが、これだけの時間をお子さんと身体を使って過ごすことは余りなかったんじゃないかと思いますので、楽しんでください」という相馬さん。最初は遠慮があった保護者たちもプログラムが進むにつれ、肩で息をしながらもお子さんや他の参加者と笑顔を見せてプレーに興じていた。
天候にも恵まれ、相馬さんが「これ、僕は載ってないんだよな」いうフロンターレの卓上カレンダーをプレゼントされた子どもたちはうれしそうにフロンタウンさぎぬまを後にしていた。

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2006年3月18日

フロンタウンさぎぬまが完成 :宮前区の鷺沼プール跡地にフロンターレが整備

060318saginuma01川崎市宮前区鷺沼に川崎フロンターレが建設を進めていたフットサルスタジアム「フロンタウンさぎぬま」がこのほど完成、3月17日に武田信平川崎フロンターレ社長、阿部孝夫川崎市長らが出席して竣工式が行われ、芝の感触を確かめていた。一般の利用は4月1日からで、2月21日からコートの予約の受け付けを行っている。

060318saginuma02フットサル場は、川崎市水道局の鷺沼プール跡地の一部約5700平方mを利用、昨年10月から約2億5千万円かけて工事を進めていた。コートは、最高級の人工芝フィールドターフ(ロング芝60mm)を使用した38m×18mのフットサルコートが6面、うち4面はサッカー教室などとして一体利用が可能だ。夜間照明も備わり、平日の夜も利用できる。プール時代にレストラン・売店として使われていた水道局建物の1階部分540.7平方mは、50インチの壁掛け式モニター、ふろん太君などをあしらったレストルーム、ミーテングルームとしても使える多目的室、シャワー、トイレ、更衣室などを備えるクラブハウスに模様替えされた。クラブハウスの前には目の前でフットサルのプレーが観戦できるテーブルとイスを備えたテラス218.8平方mが設けられた。利用時間は9時から22時まで。
式典には武田社長、阿部孝夫川崎市長のほか斎藤文夫川崎市サッカー協会会長、市議会議員、工事を担当した奥アンツーカ株式会社の奥洋治社長など関係者約60人が出席。武田社長が「コートの数も多く、関東地方でも随一と誇れる施設が完成した。単にプレーを楽しむだけでなく快適さを柱として作った。地域交流を目的に一部の施設を地域に開放する。多くの人が気軽に楽しく集えるスポーツコミュニティーとして発展させたい」と挨拶。阿部市長は「市長に就任したときから、この場所をどう利用するかが問題だったが、地域の方などとの話し合いの結果、昇格の決まった年にフットサル大会を手がけるフロンターレがフットサル場を建設することが決まった。フットサルメッカとなって全国に名前を川崎の名前を広げ、チームも最後まで優勝にからむ活躍をしてもらいたい」と経過説明、地元の大下勝巳区長は「宮前区のシンボルとなるよう区をあげて応援していきたい」と話した。
料金は、チーム登録料(1チーム15人まで)が10,500円、コートレンタル料は登録メンバーが1時間当たり平日の午前9〜12時が4,200円(ビジター6,300円)、12〜18時が6,300円(同8,400円)、18時〜22時が11,500円(同13,650円)、土日祝日が各時間帯とも11,500円(同13,650円)。
予約は2カ月先までで、土日、夜間が人気という。
問い合わせは電話044(854)0210フロントタウンさぎぬま。
HP=http://www.frontown.com/index.html

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2006年3月 1日

川崎市役所第3庁舎にハナモモ:宮前区馬絹の生産者が寄贈

060301momo2_3 ひな祭りを前に2月28日、川崎市宮前区の花卉(かき)生産者らが川崎市庁舎を訪れ同区馬絹の特産品「花桃」を寄贈した。贈られた木約1本分高さ3m以上の濃いピンクのハナモモ「新矢口」は、第3庁舎ロビーに展示されており、来庁者をなごませている。展示は3月6日まで。

写真(上から)= ハナモモ「新矢口」のアップ、川崎市役所第3庁舎に飾られたハナモモ、阿部市長に花を渡す吉田義一さん(右)

060301momo1_3 川崎市経済局農業振興センターによると、馬絹の花栽培は歴史は古く江戸時代中期までさかのぼる。特に「枝折(しお)り」と呼ばれるウメ、モモ、サクラなどの枝物を荷造り技術は関東屈指と言われ、大正時代には「馬絹花き生産組合」(JAセレサ川崎花き部馬絹支部の前身)を創設、大正から戦前は隆盛を極め、最盛期には毎日都心にトラック10台で出荷されるほどの人気を集めたという。ハナモモの出荷は、桃の節句の1週間ほど前までがピーク。つぼみの小さいうちに切り枝を室(むろ)に入れて花の促成を行う。その技術はいまも高く、約15人の生産者は1月下旬から2月までほとんど都心の市場に出荷、高い評価を得ている。1985年度には「かながわ名産100選」に、1999年にはかわさき農産物ブランド「かわさきそだち」に選ばれた。
060301momo3 生産者らは、川崎を代表するこの技術を市民に知ってもらうため、数年前から出荷作業が一段落したこの時期に川崎市に寄贈を行っている。この日花を届けたのは、小泉一郎JAセレサ川崎代表理事組合長のほか吉田義一JAセレサ花き部馬絹支部ら9人。市長に花束を渡した後、吉田さん、小泉秀民さん、田辺裕崇さんの3人が、高さ80cmほどの大きな花瓶にハナモモを生けこんだ。

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2006年2月28日

3月4日にみやまえ区民フォーラム:団塊のパワーを地域に生かそうと開催

団塊の世代のパワーを地域に生かそうと「おかえりなさいシニア世代」と銘打ったフォーラムが、3月4日午後1時から川崎市宮前区の宮前市民館で催される。当日は、長年地域でボランティア活動をしてきた大下勝巳・宮前区長が「宮前区はあなたの力を待っていました」と題した基調講演を行うほか、シンポジウム、分科会を行う。

この「みやまえ区民フォーラム」は宮前区、宮前市民館、宮前区まちづくり協議会が主催するもので、4時間にわたって行われる。
午後1時からの大下区長の基調講演に続いて、1時30分から「シニア世代の提案」と題し、南菅生自治会の宇賀神泰志さん、平瀬川まちづくり協議会の松井隆一さん、みやまえまちしらべクラブの森川一郎さん、市総合企画局企画調整課長の稲垣正さんがパネリスト、大下区長がコーディネーターを務めるシンポジウム、2時45分から宮前区のキャッチフレーズ「人が好き、緑が好き、まちが好き」の実現に向けて地域で活動している団体の事例報告、シニア世代のパワーをどのようにいかせるか、シニア世代の活躍できる分野を探す契機にするため、「シニア世代へのお誘い」をテーマにした分科会を催す。分科会は「子育て応援隊」「シニア世代の男性の力」「ガーデニングとシニア」「シニアパワーによるたまり場の創造」「安全安心に関わるコミュニティ」の5つ。
現在、社会の第一線で活躍している団塊の世代が定年を迎え、その力を地域に生かすと同時に、生き甲斐を持って活躍できる地域社会の実現が課題になってい る。このため、川崎市は「シニア能力地域活用システム構想」を掲げている。宮前区も区内在住の就業者の83%をサラリーマンが占め、同時に就業者の74% が区外に通勤しているという特性をふまえて、シニアがその知識や能力をいかせる場の発見や、シニアパワーによる地域社会の活性化をめざして「みやまえ区民 フォーラム」のテーマとして取り上げることにしたもの。

定員は200人で、申し込みは宮前市民館(電話044-888-3911、FAX044-856-1436、Email=[email protected])または宮前区役所地域振興課(電話044-856-3125、FAX044-856-3119、Email=[email protected])へ電話、FAX、メールで、氏名、年齢、住所、電話番号、参加希望の分科会を伝える。当日参加も受け付ける。

2006-02-28 in 02) イベント・催事, 09)市民活動, 10)社会, b) 川崎市のニュース, b4) 川崎市宮前区, 時事問題 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2006年2月20日

川崎フロンターレが鷺沼プール跡地にフットサル場:2月21日から予約開始

川崎市宮前区に2006年4月1日にグランドオープンするフットサルスタジアム「フロンタウンさぎぬま」の予約受け付けが、2月21日から始まる。

関連記事>鷺沼プール跡地にフロンターレがフットサル場建設

完成予想図を見る
 

このフットサル場は、川崎市水道局の鷺沼プール跡地の一部を利用し、川崎フロンターレが昨年10月から工事を進めている。敷地面積は約5700平方メートルで、夜間照明付きの人工芝38m×18mのフットサルコートを6面を新設、プール時代にレストラン・売店として使われていた水道局施設1階部分とテラスにシャワー、トイレ、更衣室、レストルーム、多目的ルームなどを備えるクラブハウスを建設している。川崎市は、川崎フロンターレが同市をJリーグのホームタウンにしている上、日本最大規模のフットサル大会を手がけスポーツ振興に積極的に取り組むことを評価し、この土地の事業用地使用者として認めた。
利用時間は9時から22時まで。料金は、登録料が10,500円でコートレンタル料はメンバーの場合は1時間当たり平日の午前9〜12時が4,200円(ビジター6,300円)、12〜18時が6,300円(同8,400円)、18時〜22時が11,500円(同13,650円)、土日祝日が終日11,500円(同13,650円)。
問い合わせは電話044(854)0210フロンタウンさぎぬま。

2006-02-20 in 04)教育・子ども , 10)社会, b) 川崎市のニュース, b4) 川崎市宮前区, スポーツ | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年12月11日

川崎市が王禅寺のゴミ処理場を建て替え アセス準備書を縦覧

051211asesu1川崎市麻生区にあるゴミ処理施設「王禅寺処理センター」の老朽化に伴い同市が焼却施設などを新設する「仮称・リサイクルパークあさお建設事業」が、同市環境影響評価(アセスメント)条例の適用を受け、12月16日まで条例環境影響評価準備書の縦覧が麻生区役所など11カ所で行われている。

写真=麻生市民館で行われたアセス説明会

Photo 同センターは1967年に稼働、1986年に建物を残したたまま焼却炉を取り替え、現在、麻生区、多摩区、宮前区と高津区の一部の廃棄物を処理している。「リサイクルパークあさお」は、人口が増え続ける北部地域に焼却施設を新設するとともに新たに粗大ゴミとビンや缶、ペットボトルなど資源化施設を建設し、市全体としてのゴミ処理の効率化を図る。同市では、循環型社会に向けた今後の施策として、プラスチック類の分別やミックスペーパーの分別の取り組みを行い、現在4カ所あるゴミ処理施設を1カ所削減することを目ざすと説明している。(右図は土地利用計画図:クリックすると拡大します)

 2007年から稼働しながら工事 資源化施設も建設

計画によると、処理センターを稼働しながら工事を進めるため、工期は3期に分けて行われる。開発面積は、約5.5ヘクタールで、2007〜2008年度に現在稼働中のセンター南側の丘陵地を造成し、2007〜2011年度に焼却炉(日量450t・最大処理能力、以下同じ)とごみを鉄道輸送するための中継地(150t)を建設、2011〜2014年度に現処理施設を解体し跡地に粗大ごみ処理施設(55t)とびん(50t)、缶(30t)、ペットボトル(12t)のリサイクル施設と環境学習や情報発信を行うプラザ棟などを建設する。
各施設の規模は、ゴミ焼却施設は延べ床面積約27000平方mで高さ約35m、資源化処理施設は延べ床面積12000平方mで高さ16m。いずれも鉄骨鉄筋コンクリート造りで、資源化施設は地球温暖化予防のために屋上緑化を施す。プラザ棟は延べ床面積1900平方m高さ16m、煙突は鉄筋コンクリート造りで高さ100m。このほか、敷地の南側の「健康とふれあいの広場」は、工事事務所などに利用するためいったん壊し雨水調整池を地下化してその上にコナラ、イヌシデ、ケヤキなどの郷土種を中心に緑化して復元、ゲートボール場や広場を作る予定だ。温水プールなどがあるヨネッティ王禅寺はそのまま利用できる。完成後の緑地は約21000平方m。またゴミ焼却で発生するエネルギーを発電し施設内やヨネッティ王禅寺に供給、余剰電力は売電する。
同センター建て替えに当たり、市民からさまざまな意見が出ていたゴミ焼却施設の焼却炉は、従来型のストーカ式が採用され、そのことについても準備書で記述している。
関連記事=《寄稿》 リサイクルパークあさお ゴミ焼却炉選定について 

 大気、悪臭、生物など19項目について影響は少ないと予測

準備書では、大気、悪臭、水質、水象(湧水)、地形・地質、地盤(地下水位)、土壌汚染、植物、動物、緑の量、騒音、振動、景観、日照阻害など19項目について工事実施、完成後の予測を行っている。それによると、
(1)大気=二酸化硫黄、二酸化窒素、水禽などは環境保全目標を下回る、ダイオキシン類は目標値を下回る予測でさらにバグフィルタなどの公害防止設備を導入するなどの対策で生活環境保全に支障がない
(2)悪臭=ばい煙に伴う臭気は目標値を下回り、燃焼温度を900℃以上に維持するので悪臭の発生を防止する、ゴミ収集車両出入り繰りはエアカーテンなどを設置するので、現況と変わらない
(3)水象=造成工事で計画地内の一部の湧水が消失するが、掘削工事で止水性の高い土留壁を用いるので周辺の湧水に影響を及ぼすことはない。計画地内の湧水は水生生物の生育地になったおらず利水状況がない。ゲンジボタルなどの重要な生息域の周辺の湧水についても、保存方法、有効利用について措置を講ずるので影響は及ぼさない
(4)植物=計画地内の表土を保全した郷土種による植栽を行う。保全するコナラ群落は林床管理を行う、新たな実地植物の生育基盤を創出するなどの環境保全の措置を講ずる。注目される種のタマノカンアオイは移植を行い個体を保全する措置を講ずる。
(5)動物=計画地内の表土を保全した郷土種による植栽を行う。新たに形成する修景池など湿地環境を、鳥類、両生類、湿地性昆虫類の生息基盤になるよう配慮する、湿地生態系を創出するなど環境保全のための措置を講ずるので、現況と同様の食物連鎖が保たれ、適切な回復育成を図ることができる。特筆すべきゴイサギ、コサギ、アオゲラなどは消失するコナラ群落が営巣環境の主たる餌場となっていないので造成などによる影響は小さい。ニホンアカガエルなどは棲息環境の一部が消失すると予測するが、表土を保全した上に郷土種による植栽を行い新たな生育環境を創出するので適切な保全が図れる。
(6)緑の量=供用時計画緑肥は率は50.0%で、現況の緑被率41.5%を上回る
などと、全体に影響は少ないと評価している。
また、事後調査については、大気、植物、動物、騒音、地域交通など7項目を工事中や供用時(植物は3年後、動物は5年後)に行うと記述している。

 川崎市、横浜市、町田市の17カ所で縦覧

準備書の縦覧は、12月16日まで川崎市環境局環境評価室、麻生・多摩・宮前の各区役所、生田・向丘出張所、ヨネッティ王禅寺のほか、横浜市役所環境創造局環境保全部環境影響評価課、横浜市青葉区役所、町田市三輪センター・境川クリーンセンターで午前8時30分から午後5時(横浜市は8時45分〜5時15分)まで行われている。準備書に対する意見書は、川崎市環境局環境評価室(〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1)で16日まで(消印有効)受け付ける。問い合わせは電話044(200)2156同課環境評価室。

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2005年11月27日

宮前区民祭に22万人:家族連れがふれあいや買い物楽しむ

05112701maturi「小さな手 大きな手 みんなで築く宮前区」を合い言葉に宮前区民祭(宮前区民祭実行委員会主催)が11月27日、川崎市宮前区水沢の川崎中央卸売市場北 部市場で催され、秋晴れに誘われ家族連れなど昨年より1万5千人多い約22万人(主催者発表)がパレードや展示、イベントなどを楽しんでいた。同時開催の 北部市場まつり(北部市場協会主催)では、水産物や野菜、果物、花などが市価よりも安く買えるとあって、主婦などが売り場に詰めかけ、大きな荷物をかかえ て買える人もめだった。

区民同士の交流を深めるきっかけにと毎年、催されているもので、今回で24回目。
展示や模擬店には91にのぼる区内の団体や官公庁、企業などが参加、青果棟前の駐車場などに手作り品や食べ物などのテントがずらりと並び、午前中から客寄せの大きな声が響いていた。
パレードには昨年より3団体多い24団体が参加、川崎市消防局カラーガード隊レッドウィングスを先頭に市場内を東西に横切る通路約400メートルをにぎやかに行進、太鼓やまといの振り込み、踊り、民族衣装の外国人などが沿道の注目を集めていた。
ステージでは、区内の子どもの太鼓や韓国やタイの踊りなどが披露され、舞台の前につめかけた観客から盛んな拍手を浴びていた。
水産棟前の広場ではのみの市が開かれ、区民が不用品を持ち寄って出店、なかには家族で店開き、いらなくなった自分のおもちゃや本などを並べたり、値札書きを手伝う子の姿も見られた。
水産棟では、同市場に入っている卸売り会社などが市価よりも安く新鮮な水産物や野菜、果物などを即売、威勢の良いかけ声が広い場内に響いていた。人気をよんだのが、マグロの解体。2メートルもある大きなホンマグロを10分ほどで切り分ける熟練の技に、詰めかけた人たちは感心しながら見入っていた。解体したマグロはパック詰めにされて販売されたが、新鮮で格安とあって人が押し寄せ、わずか数分で売り切れた。

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2005年11月25日

11月27日に宮前区民祭:北部市場まつりも同時開催

宮前区民祭が11月27日午前9時から午後4時まで川崎市宮前区水沢の川崎中央卸売市場北部市場で催される。「小さな手 大きな手 みんなで築く宮前区」を合い言葉に催されいるもので、今回で24回を迎える。

青果棟前の広場に設けられた特設舞台では、9時の開会式を皮切りに川崎北高校の吹奏楽、南平こども樽太鼓、蔵敷こども太鼓、大塚太鼓、野川親子太鼓・大地などによる太鼓、川崎国際外国人市民ボランティアのアフリカ太鼓、タイ・韓国舞踊、社会福祉法人川崎愛児園の剣舞、宮前エイサー隊、宮前音頭、カラオケなど多彩な演目が披露される。また、10時10分から式典が開かれる。
パレードは11時からで、川崎市消防局カラーガード隊レッドウィングスを先頭に24団体が参加し、みこしや太鼓などがにぎやかに市場内を行進する。
活動や販売には91団体が出店、青果棟前の広場には区内の団体や官公庁、企業、友好都市交流を行っている長野県佐久市などが手作り品や食べ物の販売、金魚すくいなどのゲーム、作品や活動の展示、相談などを行う。また、体力テストも行われる。水産棟前では市民が不用品を売るのみの市や竹とんぼなどの手作り工作コーナーが開かれる。
区民祭に合わせて、例年人気を集める北部市場まつりも開かれ、マグロ、サケなど水産物、野菜、果物、鉢植え、切り花などを販売。マグロの解体ショー、ウォークラリー、福袋販売、卵のつかみ取りなども行われる。
会場へは県営野川南台団地、野川台公園、鷺沼駅から臨時無料送迎バスを運行するほか、宮前平駅からバスを増発する。
主催者側では車での来場やペット連れでの入場は避けてほしいと協力を呼びかけている。
問い合わせは電話044-856-3135宮前区民祭実行委員会。

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2005年10月24日

宮前区市議補選は自民の山内和彦氏が当選

川崎市議会議員の宮前区補欠選挙(被選挙数1)が10月23日に行われ、即日開票。新人3人と元職1人の争いは自民に軍配があがり、自民党公認の自営業山内和彦氏(40)が、民主党公認のフリーアナウンサー太田公子氏(57)に1010票差を付け初当選した。投票率は、35.07%。

同区の市議の補欠選挙は、2004年7月に行われた参議院議員選挙に同区選出(定数10)の小泉昭男氏(現参議院議員・自民)が出馬するために辞職、欠員となったいたために行われたもの。
補欠選挙の選挙の結果は

 山内和彦    自民・新    20,544
  太田公子    民主・新    19,534
  渡辺あつ子    ネット・元       9,523
  藤井一夫    共産・新       5,790

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2005年9月29日

宮前区のAndanteがことしも連続講座:9月30日から平子ども文化センター

川崎市宮前区平地区を拠点に活動している「平まなびあいグループAndante」がことしも連続講講座を開き、受講者を募集している。

同会は、1981年に高津市民館が主催する「家庭教育学級」を平こども文化センターで開き、その受講生の同区平の堀内由き子さんが作ったグループ。同会で は、心身の成長、教育など子どもを取り巻く問題を中心に、地域の歴史や散策、環境問題などを取り上げ、平こ文で毎年連続講座を企画運営。堀内さん以外のス タッフは入れ替わり、現在は自主講座の受講生が企画運営に加わり、20年を機に、名称を「平こども文化センター母親クラブ」から「Andante」に変え た。
元向丘小学校教師で教育評論家として活躍する村田栄一さんも毎年のように講師として登場、和光大の小沢牧子さんなど市内の著名人や教育評論家の斎藤次郎さんなど名の通った講師もスタッフの熱意で講師を引き受けている。
今回は、「『感じる』〜まなびの扉」をテーマに、宮前区犬蔵のゆりかご幼稚園新井利夫園長や二ヶ領せせらぎ館の田中喜美子館長らを講師に9月30日から12月8日までの金曜日に子ども文化セン ターで7回講座を開く。時間は午前10時〜正午まで、受講料は3500円(7回)。1回のみの参加も可能でその場合は受講料は1000円だが、川崎市市民 局子どもの権利担当の支援を受けた5回目の斉藤次郎さんの講座は500円。3歳以上の幼児の保育あり、おやつ代は1回300円。

 講座の内容と日程

▽9月30日=「子どもたちがくれた宝物」、健爽学園ゆりかご幼稚園園長・新井利夫さん
▽10月7日=「多摩川と語り、川から学ぶ」、二ヶ領せせらぎ館館長・田中喜美子さん(会場は二ヶ領せせらぎ館、10時30分〜)
▽10月21日=「わになって踊れば—ヒマラヤ・ネパール民族舞踊体験」、ネパール舞踊家・岡本マルラ有子さん
▽10月28日=「やさしさ・夢・勇気」、教育評論家・斎藤次郎さん
▽11月11日=「グローバル経済と若者」、日本社会臨床学会運営委員・佐々木賢さん
▽11月18日=「続・憲法はいま」、教育評論家・村田栄一さん
▽12月2日=「『縁をつむぐ』ということ—心流行りの時代に」・日本社会臨床学運営委員・小沢牧子さん

25年を迎え同会では今後も、学びの視点は当初からの子どもの世界や教育、社会や環境、自身の生き方などに向け、新しい出会いを重ねたいので、ぜひ多くの人に参加してほしいとPRしている。
問い合わせは電話044(865)8056堀内さん

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2005年8月17日

宮前区初山で8月16日に閻魔まいり:江戸時代からの伝統行事を復活

050817ennma1江戸時代から続いていた地域の伝統行事を復活させようと8月16日、川崎市宮前区初山で「閻魔(えんま)さま宵参(よいまい)り」が催された。会場の初山十王堂には日暮れから夜9時過ぎまで初山周辺の人など約100人が赤い提灯に照らされた閻魔様や地蔵菩薩に手をあわせ、先祖の人々の信仰に思いをはせていた。

写真/上から=宵参り、念仏講全景、数珠をまわす講中の人、十王堂世話人の矢澤茂さん、
菅生中学の縄田教諭の地獄絵、

050817nennbutu1同じ敷地内にある初山会館では、午後8時前から「初山念仏講」が開かれ、講中の22人が輪になって念仏を唱えた。050817nennbutu2念仏は、1080個からなる約7mほどの長い数珠を全員が持ち、リード役の唱える「南無阿弥陀仏」と鉦(かね)に併せて数珠を回しながら大声で念仏を唱える「百万遍」と、数珠なしでやや小声で唱える「60ズメ」と呼ばれる二種類を唱和した。講長の松井文雄さんによると念仏講は、毎月15日に古くから初山に住む24軒の講中の家で周り持ちで開かれており、8月は閻魔様の日に合わせて1日遅れで同会館で開いているという。

  市内で唯一、地域住民が守る閻魔堂

050817ennma2初山十王堂は川崎市内で唯一、地域の人が守ってきた閻魔堂。中には大きな口を開き宝冠を被った閻魔大王坐像(高さ86㎝・木造寄せ木作り)と地蔵菩薩立像(高さ82㎝・同)が各1体、石像の閻魔像、脱衣婆像など12体(高さ25.8㎝から33.5㎝)計13仏がまつられている。仏教では生前の行いを審判する10人の王がおり、そのちのひとり閻魔王は地蔵菩薩と同一とされている。
先祖代々十王堂を守ってきた世話人代表の矢澤茂さん(49)の家には、閻魔像の造立と修復などを記した版木が残されている。それによると元禄年間(1688〜1704)に下菅生村を治めていた旗本が造立、幕府直轄となった明和年間(1764〜1772)に大破し、十王堂を信仰していた地元の村人が天保15(1844)年に再建、3日間に渡って入仏供養を行ったと書き記している。
茂さんの伯父に当たる矢澤晃さんに(74)によると、戦前は初山の多くの人が8月16日に閻魔様におまいりしたが、時代が下がるとともに同所奥にある墓地に来る人や念仏講など限られた人々だけがまいるようになったになったという。1968年に隣接地にある集会所「初山会館」が火災に遭ったが、堂の前にある2本のイチョウに守られ類焼を逃れた。050817ennma3
その後、木像2体は塗りが剥落(はくらく)するなどいたみがひどくなり、世話人で話し合いを行って天保の供養から160年目にあたる2003年に修復した。これを機会に、矢澤さんらは、300年以上の歴史を持つ十王堂の存在を地域に再認識してもらおうと閻魔詣りの8月16日に開眼供養を行い、修復記録や十王堂の歴史などを掲載した「蘇る十王堂」を発行、宵詣りを再開した。また、子どもにも閻魔様の意義が理解できるようにと、PTA会長だった縁で知り合った菅生中学美術家教師縄田芳信教諭に絵を依頼、閻魔王の地獄審判の様子と子どもを救済する地蔵菩薩の世界の2作品ができあがった。2.3m、幅1.8mのキャンパス地描かれた絵は、毎年宵詣りに敷地内に飾られている。
世話人らは、赤米の「御洗米」を用意、参詣者に配った。矢澤さんは「先祖から伝わったことを次の世代に残していくのが我々のつとめ。宗教行事と重く考えるのではなく、きれいになった像を見てもらうことで少しずつ浸透していけばうれしい」と静かに語っていた。

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2005年8月15日

宮前区初山で16日に閻魔さま宵参りが復活

05081401川崎市宮前区初山2丁目の「初山十王堂」で、8月16日午後6時30分から江戸時代より続く民間信仰のひとつ「閻魔(えんま)さま宵参(よいまい)り」が催される。

05081402十王堂とは閻魔堂のことで、仏教では死後10人の王により七日ごとに審判を受けるとされており、この王の一人に閻魔大王がいる。十王信仰はいまも形を変えて続いており、「初七日」「七七日」などはそれにあたるとされる。
初 山十王堂は、市民ミュージアムの調査によると江戸の元禄年間に建立され、天保15(1844)年当時の世話人6人を中心に地域の寄進で入仏供養が行われた 版木が残されている。2年前の2003年、天保の供養の世話人の子孫にあたる矢澤茂さんらでつくる初山十王堂世話人、十王堂墓地管理組合が、十王堂 の本尊にあたる閻魔大王菩薩や地蔵菩薩などを修復、8月16日に開眼供養を行った。
宵参りは、きれいになった閻魔像や地蔵像に地域の人に参詣してもらおうと“復活”したもので、十王堂を開けて行われる。参詣者には、世話人らが用意した「御洗米」が配られる。また、当日は十王堂前の初山会館で、初山念仏講(議長、松井文雄さん)が午後7時45分ころから行われる。
世話人のひとり矢澤茂さんは「むかしは、『ウソをつくと閻魔さまに舌を抜かれる』と親やおとなに戒められた。今はウソをついても平気な世の中になりつつあり、いろいろな事件が起きる。昔の人が伝えてきたをことを大切にしたい」と多くの人に参詣を呼びかけている。
問い合わせは電話044(977)0579矢澤さん。

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2005年8月11日

宮前区がペットに贈る感謝状を募集

川崎市宮前区がペットに贈る感謝状を募集している。感謝状は、日常の中で動物と暮らすたのしさやすばらしさを広め、動物と共生するまちづくりを進めることが目的で、作文・詩・俳句・川柳など形式は自由。

同区では動物愛護週間の9月23日に、同区役所を会場に市主催の動物愛護フェアが初めて開かれる。同フェアはこれまで麻生区役所前広場で行われていたが、今年度から各区巡回で開催することになった。
感謝状の募集は、フェアにちなんだ区の独自事業として企画された。同区では2003年度の魅力ある区づくり推進事業として、愛情を持った適正な動物の飼い 方について理解を深めるために、男の子が飼い犬の1歳の誕生日に感謝状を贈る内容の絵本を作っており、動物愛護を目的とした事業は今回が2回目。
応募作品は、9月23日の「動物愛護フェアかわさき2005」で発表、愛護週間中に市民館のギャラリーで保育園児が描いた動物の絵などとともに展示する。また、応募者には記念品を贈呈する。
応募は、宮前区内に在住・在勤・在学の人で、作品に住所、氏名、年齢、連絡先を明記し、〒216-8570 川崎市宮前区宮前平2-20-5 宮前区役所保健福祉センター衛生課 小倉さんあてに8月15日までに郵送または持参する。
問い合わせは電話044-856-3270宮前区役所保健福祉センター衛生課。

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2005年5月30日

創立30周年の宮前区犬蔵小で植樹:四季の花いっぱいに

050530inukura01ことし創立30周年を迎えた川崎市宮前区の犬蔵小学校(佐藤洋子校長、児童数で4月23日、同校教職員やPTA関係者、施設利用者ら約70人が参加して、ヤマブキ、アジサイ、サルスベリ、ツツジ、ハギなど四季折々に花を咲かせる木を植えた。
【写真ニュースへ】

この植栽は30周年記念事業の一環。同校は「笑顔がいっぱい、活気がいっぱい、緑がいっぱい」を合い言葉にしており、児童らが作った30周年記念テーマは「未来に飛びたて 明るい仲間 笑顔と緑いつまでも」に決めた。
この言葉を生かし手作りできるものを、と校庭斜面の有効利用として、クマザサに覆われていた北側の傾斜地を植樹場所に選び、同小PTA環境部会の大久保郁夫さんが「個性を持った一人ひとりが手をつないで助け合う」をテーマに植栽のデザインをした。
作業場所は、こう配が約30度もあり身体を支えるのもやっとという急傾斜だったが、佐藤校長らが土砂の崩落を防ぐコンクリートよう壁にへばりつき、幅35メートル、縦7メートルにわたって440本の苗木とユキヤナギ140株を植えた。高い所が苦手な人は、よう壁中段の通路の側溝にたまった約10年分の土砂を片づけたり、土を運搬、約3時間がかりで作業を終えた。
その後は校舎南側の花壇で昼食、児童が制作した30周年シンボルマークの投票も行った。
佐藤校長は「子どもたちの思いを、現役をはじめ学校創設以来の歴代のPTA関係者らが力を合わせ実現でき、すごく感激しています。木が生長して花の咲くのが楽しみです」と話している。

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2005年5月12日

宮前区でふれあいフェスタ:5月15日区役所一帯で多彩に

福祉と健康をキーワードに、みやまえふれあいフェスタ(同フェスタ実行委員会、宮前区主催、宮前区社会福祉協議会共催)が5月15日午前10時から午後3時まで宮前区役所、宮前市民館、市民広場を会場に催される。

区民同士の交流、ふれあいを通して豊かなコミュニティーを築き、地域の健康と福祉を考えるきっかけにしようと開かれているもので、ことしで11回を数える。
同区内の福祉や文化団体など催し18、出店15、ステージ20の合わせて53団体が参加、太鼓の演奏やフラメンコ、手話コーラスや吹奏楽、地域作業所の模 擬店、手話教室、丸太切り大会、車イス体験、シルバー囲碁大会、子ども体験コーナー、アニメ上映、ことば遊び、笑顔の絵画展、長野県佐久市の物産展など家 族で楽しめるさまざまなイベントをくり広げる。
また、健康まつり(宮前区健康まつり実行委員会主催、県公衆衛生協会宮前支部共催)も同時開催され、元気度チェックコーナー、血管年齢測定、風船バレー、講演会「血液サラサラ・食と生活の工夫」、親子ストレッチなど、健康をテーマにした企画が用意される。

会場へは当日、宮前平駅、鷺沼駅から無料の送迎バスが運行する。
問い合わせは電話044−856−3125宮前区役所地域振興課または044−856−3254地域保健福祉課

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2005年4月13日

宮前区の"玄関"花で飾ろう:東名IC近くで住民が花壇づくり

050413tomei3川崎市宮前区の東名土橋公園で3月26日、「東名川崎インターチェンジ景観づくり第1回発表会 花まつり」が開かれ、地域の親子連れなど約300人が参加してインターチェンジ入り口に接する道路わきに花を植えた(写真)

「考える会」中心に景観作り事業の第1弾
川崎の北の玄関口−東名川崎インターチェンジ(IC)付近の環境を良くしようと2002年12月発足した市民団体「東名川崎インターチェンジ周辺のデザインを考える会」(小林辰哉会長)と土橋町内会(柴原忠男会長)、犬蔵自治会(村野博会長)が催したもの。考える会は、自主的な調査や勉強会を重ね、環境向上のための提案書を2003年度に川崎市に提出しており、その実現に向け宮前区役所内が事務局となって2004年4月に「東名川崎IC周辺整備推進協議会」が発足した。
花壇づくりはその第一歩で、市環境局が都市緑化を目的にした「緑の景観作り事業」の一貫として、尻手黒川線に沿った河川用地に花壇を作ることになったもの。花壇は東名土橋公園から東名IC入り口まで約130mの帯状で、面積は約300平方m。花壇の周りにはシャベル、ジョウロ、ホースリールなど日常管理に使う道具入れを兼ねた木製のベンチ5基と水道も設けられており、総事業費は約2400万円。
この日は、イヌツゲ、タマリュウなど緑色の草地と花の植栽地43カ所に、小学生や幼児づれの親子などが春から秋に花期を迎えるパンジー、ノースポール、日々草など6種類の花の苗約2000株を約1時間かけて植えた。花壇は、土橋町会、犬蔵自治会の住民が水やりなどの管理を行う。
植栽の作業前には、犬蔵中学ブラスバンド部が「ファンファー」など3曲を演奏。阿部孝夫川崎市長が会場を訪れ、「考える会から素人とは思えないすばらしい提案が出された。北の玄関の環境を良くする事業は、市民と行政が一緒になる自治基本条例のモデルとなる良い事例。市は財政が厳しいが(同会のように)自ら汗を流し、熱心に地域のことに取り組んでいる団体には援助していきたい」と激励した。
050413tomei2 作業後は、同会がこれまでの経過や今後の方針などを発表(写真)。IC周辺の土橋2丁目の「第六天遺跡」から縄文中期の土器が発掘されるなど区内は縄文遺跡が多く、それにちなんで2005年10月にIC出口植栽部分に縄文をモチーフにしたモニュメントを設置する。このほか、(1)区内の東名高速沿いの企業などの協力で建物の壁に花かごを取り付ける(2)国土交通省や日本道路公団と連携し高速道路の橋ゲタにラッピングアートを施す(3)東名ICを起点に生田緑地までを「岡本太郎ロード」と位置づけ、岡本太郎に関連した作品を設置してアートロードにするなどの将来構想が披露された。
050413tomei1 会場では、主催者が焼きそばや豚汁を用意し、植栽作業に参加した人をねぎらった。またアトラクションとして、地元の芸人古賀加津美さんとおいかどいちろうさんが津軽三味線の演奏や口から火を噴いたり獅子舞などの大道芸を披露、ロックソーラングループ「育と雅」がそろいの衣装でロックそーらんを踊った(写真)
考える会の小林会長は「地域の学校や子どもがたくさん楽しみながら参加してくれてよかった。川崎のイメージをプラスにするため、毎年新しいことをかたちにしていきたい」と語っていた。

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2005年1月 5日

川崎市内で消防出初式:火災のない街願い

「防災を 願う心で まちづくり」を合い言葉に川崎市内の8地区で1月6日から消防出初式が催される。

日程は
◇川崎地区=6日午後1時30分川崎競輪場、問い合わせ044-223-0119川崎消防署
◇中原地区=7日午前10時30分等々力公園内催し物広場、問い合わせ044-733-0119中原消防署
◇多摩地区=7日午後1時生田浄水場、問い合わせ044-933-0119多摩消防署
◇宮前地区=8日午前10時消防総合訓練場、問い合わせ044-852-0119宮前消防署
◇幸地区=9日午前10時幸区役所駐車場、問い合わせ044-511-0119幸消防署
◇麻生地区=10日午前10時30分麻生水処理センター、問い合わせ044-951-0119麻生消防署
◇高津地区=10日午後1時KSP、問い合わせ044-811-0119高津消防署
◇臨港地区=14日午前10時東扇島外貿地区4、5号岸壁、問い合わせ044-299-0119臨港消防署

このうち、ことしの代表会場となっている宮前地区は、分列行進や消防音楽隊とカラーガード隊のドリル、一斉放水などに加え川崎古式消防記念会によるまとい振り込み、はしご乗り、市民救命士による救急訓練、初期消火訓練、一斉放水など、他会場より規模が大きく、多彩な内容になっている。

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2004年10月22日

宮前区の水沢の森:10月24日にオープニングイベント

04102101ボランティア市民の手で里山の再生を行っている川崎市宮前区「水沢の森」(写真)の一部が10月1日から一般開放され、それを記念して24日午前10時からオープニングイベントが催される。イベントは、同地を管理するボランティア団体「水沢森人(もりんど)の会」(水野憲一会長)が主催、会員の案内で開放されたエリアの散策や菅生中学校ブラスバンド部の演奏、ドングリの種まき、竹切り、カキ取り、焼きイモ大会などが行われる。参加は、焼きイモ大会のみ有料で、おとな500円(平瀬川流域自然ハンドブックと飲み物付き)、子どもは無料。雨天の場合は中止。

交通は小田急線向ヶ丘駅から東急あざみ野行き「美しが丘3丁目」下車。
水沢の森は、川崎市中央卸売市場北部市場の南の菅生緑地西地区内にあり、川崎市が市内各区に1カ所制定した「健康の森」の宮前区の場所。「健康の森」は、「水と緑の恵みを生かした森づくり」を土地の選定、構想の段階から市民とともに検討し、運営や維持管理も市民参加で行う川崎市のパートナーシップの代表的な事業で、開設の時期も区毎に異なり、さまざまな活動が活発に行われている。
宮前区では、1998年から「市民健康の森基本構想検討委員会」の27人の委員が候補地の検討を重ね、1999年3月に菅生緑地に決まった。
菅生緑地は、約13.4haで用地は道路をはさんで東西2カ所に分かれており、このうち北部市場南側の東地区(7.1ha)の大部分は既に公園として整備されて利用されている。
今回開放された横浜市境の西地区(6.1ha、未買収地も含む)は、平瀬川の源流域の丘陵地帯で、竹林や農地などに利用されている場所もある。委員会は西地区の買収地を中心に里山をイメージした土地の利用やゾーニングなどの具体化を進め、2000年4月に活動を行う「水沢森人の会」を結成した。
買収地は、竹林や放置された果樹園のほか、残土の中間処理施設に使用され赤土がむき出しだった所もあり、同会会員や宮前区や横浜市など近くの小・中学生の参加でコナラ、クヌギ、スジイをドングリから育てたり、花のタネを植え、竹林の間伐、雑木林の下草刈り、クリやカキの果樹園の手入れなどのほか、ビオトープ池を作りメダカなどを放流、里山の再生を図っている。
こうした活動で、現在草原や四季折々の花が咲き、中央部分の広場にはシンボルツリーエノキも植えられて散策路も整備され、自然が回復し始めた。
同会では、森の生物保護のためペット連れの散策や自転車の乗り入れ、ボール遊びなどはしないなどのルールを作り、利用者の理解を求めている。また、毎月の活動を掲載したたよりやホームページ(http://216.jp/morind/)を作っており、管理活動を行う会員も募集している。
問い合わせは電話044(856)3125宮前区役所地域振興課。

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2004年10月19日

飛森谷戸でコンサート:雨の森で童謡楽しむ

04101903川崎市宮前区初山のとんもり谷戸で10月10日、6回目の森の音楽会「陽だまりコンサート」が開かれ、約60人の聴衆が懐かしい童謡などに耳を傾けていた。
(写真提供、飛森谷戸の自然を守る会)

今回の会場は川崎国際生田ゴルフ場近くで、多摩丘陵の原風景のなかに市環境局が木のデッキや水路、童謡の歌詞を刻んだ10基の石碑を設置し「おもい出うたのこみち」と名付けて整備した場所。石碑に刻まれているのは「メダカの学校」「ゆうやけこやけ」「もみじ」「七つの子」など、故郷をイメージするなじみの童謡10曲だ。
同所を拠点に自然保護活動を続ける「飛森谷戸の自然を守る会」が、この散策路を多くの市民に知ってもらい里山の自然が残るとともに、子どもたちに童謡と唱歌を歌い継いでてほしいとコンサートを企画した。出演したのは、多摩区や宮前区の福祉施設などでミニコンサート活動を続けるボーカルユニット「J&S(小川聖子&河野順)」。
コンサートが開かれた日は、午後からときおり霧雨が降るあいにくの天気だったが、幼児からお年寄りまでさまざまな年代の聴衆が、カサを差しながら木に囲まれた会場にやさしく響きわたる「里の秋」「かわいいかくれんぼ」「浜千鳥」「椰子の実」などの童謡や唱歌、新しく発掘された「櫻の多摩川」の歌声を楽しんでいた。

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2004年10月17日

宮前区民祭:20万5千人がふれあいや買い物楽しむ

04101701「小さな手 大きな手 みんなで築く宮前区」を合い言葉に宮前区民祭(同祭実行委員会主催)が10月17日、宮前区水沢の川崎市中央卸売市場北部市場で催され、昨年より2万5千人多い約20万5千人(主催者発表)でにぎわった。
(写真=人波をぬってみこしや太鼓がパレード)

北部市場の広い駐車場にはずらりとテントが並び、区内の市民団体や企業、官庁など90団体が展示や相談、手作り品の販売などを行った。抜けるような秋の青空に誘われて訪れた家族連れなどは、出店をのぞいたり、焼きそばや手作りの菓子などを買ったり、特設舞台で行われる太鼓の競演などやパレードを見物したりして楽しんでいた。
特設舞台では、市制80周年を記念して、テレビなど幅広く活躍している福居幸大さんの津軽三味線の演奏が行われ、年配者だけでなく若い人も独特な音色に聞きほれていた。
水産棟前の宮前のみの市には、抽選で選ばれた区内に住む80人が不用品などを並べたが、掘り出し物を探す人などでにぎわった。
パレードでは区内の21団体がそろいのユニフォームなどを着てにぎやかに行進、みこし2基や大太鼓も加わり、祭を盛り上げた。
同市場の仲卸業者などによる北部市場祭も同時に開催されたが、買い物目当てに訪れた主婦などで広い水産棟や青果棟はラッシュアワー並みの混雑。昼ごろには用意した品がなくなり店じまいするコーナーもめだった。

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2004年10月15日

10月17日に宮前区民祭:福居幸大さんが津軽三味線を演奏

宮前区民祭が10月17日、宮前区水沢の川崎市中央卸売市場北部市場で催される。午前9時から午後3時までパレードや出店、ステージなどで多彩な催しがくり広げられる。市制80周年を記念してテレビなどで活躍する福居幸大さんが津軽三味線を演奏、人気を集めそうだ。同祭に合わせて、市場に入っている仲卸業者などで組織する川崎市中央卸売市場北部市場協会が北部市場まつりを開催、水産物や野菜、花などを特価で販売する。

「小さな手 大きな手 みんなで築く宮前区」を合い言葉に町会・自治会連合会、商店街連合会、文化協会など区内の市民団体で組織している実行委員会が主催するもので、ことしで23回目。
祭の主な内容は、
青果棟前の広場に設けたステージで午前9時の開会式に続いて4団体による太鼓の競演、10時10分から式典、10時30分から福居幸大さんの津軽三味線演奏、午後12時20分から3時まで宮前音頭、ダンス、ハーモニカ、カラオケなどを区民が披露する。また、2時10分から川崎フロンターレの木村誠選手、塩川岳人選手が参加しJ1昇格の報告を行う。閉会式は3時から。
パレードは11時から市消防局カラーガード隊レッドウィングスを先頭に区内の21の団体などが青果棟から水産棟までを行進、市場協会や菅生青年同志会のみこし、菅生太鼓連などが祭ムードを盛り上げる。
青果棟前と水産棟の駐車場には、市民団体や行政機関、企業など90団体が出店、展示や相談、食品や手作り品などの販売を行う。子どもも出店して不用品などを売るフリーマーケット「宮前のみの市」、竹細工教室などの子ども広場も人気を集めそうだ。
主婦に人気の北部市場まつりは9時から販売を開始、マグロの切り身や野菜、果物、花などを市価よりかなり安いため、例年売り切れ店が続出する。ゲームや金魚すくい、セリ市などもある。このほか、9時からウォークラリー券の販売、10時、正午、2時に富くじの抽選、10時30分に卵のつかみ取り、11時30分から福袋販売を行う。
当日は野川南台団地、野川台公園、鷺沼駅から会場まで無料バスを運行、宮前平駅からは市バスが増発される。
実行委では、車での来場は避けてと呼びかけている。また、ペットを連れての入場はできない。
問い合わせは電話044(856)3133同祭実行委員会事務局。

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2004年9月25日

宮前区平で連続講座:「聞く」をテーマに

川崎市宮前区平の堀内由憙子さんら平地区の主婦が主宰する自主学習グループ「平まなびあいグループ・Andante」が、9月24日から12月3日まで平こども文化センター(川崎市宮前区平2-13-1、電話044-865-1-32)で連続講座を開く。

同会は、毎年地域のそれぞれの分野で活躍する人を招き講座を開いている。
今回は、元向ヶ丘小学校教師の村田栄一さんらを講師に招き、「聞く~耳を傾けて」をテーマに、子どもの心や将来に対する出口の見えない不安を抱える現代社会について考える。
日程と内容は
◇9月24日=「自立するということ」講師、自立生活センター東大和職員海老原宏美さん
◇10月1日=「『心のケア』を問いなおす」和光大学オープンカレッジ講師小沢牧子さん
◇10月15日=「少年事件とマスコミ」神奈川県教育研究会共同研究委員佐々木賢さん
◇10月29日=「子どもの居場所・チャイルドライン」日本家族カウンセリング協会FSRカウンセラー
◇11月5日=「生活の彩り~モザイクタイルの小物つくり」子どものアトリエ・ペーパームーン福島キミヨさん
◇11月5日=「生活の彩り~モザイクタイルの小物つくり」福島キミヨさん
◇11月19日=「昔ばなしが語る子どもの姿」昔話研究所所長小澤俊夫さん
◇12月3日=「憲法はいま」國學院大学講師村田栄一さん。
各講座とも時間は午前10時~12時。受講料は3500円(1回のみの受講は1000円)で3歳以上の保育有り(1回300円)。電話044(865)8056堀内さん。
(交通=JR南武線武蔵溝ノ口・東急東横線溝の口駅/東急田園都市線宮前平からバス 向ヶ丘出張所徒歩5分)

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2004年8月 7日

飛森谷戸守る会:ゴルフ場にホタルやカワニナ放流

04080804-2ホタルの住む環境を守ろう−川崎市宮前区の市民団体「飛森谷戸(とんもりやと)の自然を守る会」(矢沢一巳代表)が7月15日夕、宮前区初山地区の小学生や幼稚園児らが参加して川崎市川崎国際生田ゴルフ場の水路にホタルの幼虫とカワニナ(写真下)を放した(写真右上)。
ゴルフ場内の池が飛森谷戸を流れる水路の水源となっていることから、同会事務局の高木一弘さんがゴルフ場が協力を依頼し行われたもの。同ゴルフ場の佐久間哲ゴルフ事業部長によると、池や水路には貴重種といわれるホトケドジョウやヨシノボリも生息するなど水質は良好で、芝管理のための農薬散布などの影響はないという。

ホタルの住む環境を守ろう−川崎市宮前区の市民団体「飛森谷戸(とんもりやと)の自然を守る会」(矢沢一巳代表)が7月15日夕、宮前区初山地区の小学生や幼稚園児らが参加して川崎市川崎国際生田ゴルフ場の水路にホタルの幼虫とカワニナ(写真下)を放した。
ゴルフ場内の池が飛森谷戸を流れる水路の水源となっていることから、同会事務局の高木一弘さんがゴルフ場が協力を依頼し行われたもの。同ゴルフ場の佐久間哲ゴルフ事業部長によると、池や水路には貴重種といわれるホトケドジョウやヨシノボリも生息するなど水質は良好で、芝管理のための農薬散布などの影響はないという。
- 自然保護団体とゴルフ場は対立関係になりがちだが「ゴルフ場は限られた人しか入らないため、乱獲される心配が少ない自然の『サンクチュアリ』」と両者の意見が一致した今回のケースは、全国的にも珍しい例として話題を呼んでいる。
同会は、初山地区の市民が中心となり次の世代に貴重な自然を引き継ごうと、1996年から同ゴルフ場14番ホールの東側斜面にあたる宮前区初山の生田緑地の計画地約1.2ヘクタールを拠点に、生田緑地を管理する市北部公園事務所の了解を得て、定期的に下草刈りや竹の伐採などの里山活動を行っている。
04080804-1活動当初はアズマネザザで覆われ荒れ果てていたが、いまでは昔の多摩丘陵の植物が少しずつ回復、ことし6月上旬にはホタルが飛ぶ光景も見られるようになった。発足時はおとなだけの活動だったが、自然の楽しさや大切さを子どもたちに知ってもらおうと自然観察や森の料理教室などを行う「トンモリキッズアドベンチャー」も開催している。
ホタルとカワニナの放流はこうした活動の一環。この日は、高木さんらが谷戸で採取したカワニナ100匹と、高津区内の里山でホタル復活に取り組んでいる市民の協力で5月に孵化したホタルの幼虫約800匹を用意。夕方、雷雨があがるのを待ち、トンモリキッズに参加する小学生や幼稚園児など27人が午後6時前に初山側管理用入り口からゴルフ場に入り、16番コースのO.B.地域の水路にカワニナとホタルの幼虫を放した。水路の両岸は昔のままの土で、ホタルやカワニナにとっても住みやすい場所だという。
高木さんらは「カワニナは水に落ちた枯れ葉や藻を食べて育って稚貝を生み、それを食べるホタルを増やすことにつながる。自分たちの子どものころもそうだったが、遊びながら生き物を育てることがふるさとへの愛着につながる。機会を作って子どもたちとホタルやカワニナの様子を確認したい」と話している。

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