2006年6月18日

岩戸親睦会が30周年記念に車イス17台を狛江市に寄贈

06061801 体の不自由な人やお年寄りなどのために役立ててと、狛江市の岩戸親睦会(秋元防人会長)が創立30周年を記念して6月17日、狛江市に車イス17台を贈った。

写真=狛江市に贈られた車イス

06061802 同会は1977年に青年団を母体として発足、年齢を問わず岩戸地域の住民が交流し、イベントなどの活動を通してきずなを深めようと活動を続けてきた。現在、185人が会員となり、盆踊りや秋祭り、元日のもちつきなどの中心的な存在として「縁の下の力持ち」役を果たすとともに、ハイキングやゴルフなどを通じて会員同士が親睦を深めている。
岩戸地域センターで催された17日の式典には会員や地元関係者など約80人が出席した。席上、秋元会長から矢野裕市長に車イス17台分の目録が手渡され、矢野市長は「この車イスは岩戸親睦会の地域への温かい配慮の表れ。大切に活用させていただきます」と喜んでいた。
秋元会長は「これまでの周年行事では会員へ記念品を配ってきたが、これを返上して地域のためになるものをと車イスを市に贈ることにしました」と話すとともに「会員の高齢化や人員の確保などの課題はありますが、地域のコミュニティーづくりのためにこれからもがんばります」と抱負を語っていた。
06061803 会場では、地元の岩戸ばやし保存会による獅子舞などが披露され、参加者たちはなごやかに歓談しながら、交流を深めていた。

写真左上=矢野市長(右)に車イスの目録を手渡す秋元会長

写真右下=岩戸ばやし保存会の獅子舞

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2006年5月30日

宮前区の「カッパーク鷺沼」が6月3日にオープニングイベント:区民の出会いと交流の場に

Photo_12 川崎市宮前区土橋の鷺沼プール跡地にこの春完成した、土橋小学校、鷺沼ふれあい広場、フットサル場「フロンタウンさぎぬま」、さぎ沼なごみ保育園の完成を祝うオープニングイベント(宮前区・水道局主催)が6月3日午前10時から午後1時まで開かれる。
また、この跡地の愛称とイメージキャラクターを公募、愛称は「カッパーク鷺沼」、キャラクターは教育、広場・公園、運動施設、福祉の4つのゾーンを表すハート型の四つ葉のクローバーを頭に載せたカッパの化身「カッちゃん」に決まった。

オープニングイベントは、カッパーク鷺沼が幅広い年代の人の出会いと交流と場所になるよう同区が土橋小、川崎フロンターレ、さぎ沼なごみ保育園、宮前警察署、宮前郵便局の協力で催すもので、土地を所有している水道局も参加、水道フェアも同時開催する。
主な内容と会場は、
土橋小学校校庭(雨天の場合は同小体育館)でオープニング式典、名称とイメージキャラクターなどの入賞者の表彰、折り鶴で作ったイメージキャラクター画の披露など。同小多目的ホールでは、有馬中学校吹奏楽部の演奏に続き東京交響楽団のメンバーにより四重奏「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「となりのトトロ」などおなじみの曲の演奏が行われる。
鷺沼ふれあい広場では、水道局が水道フェアを開催、水道相談、利き水、水と遊ぶ、災害対策の4つのコーナーにわけてイベントや展示を行う。
さぎ沼なごみ保育園では、カレーなどの屋台、歌やパーカッション、子育て情報コーナー、昔の遊び広場など。
フロンタウンさぎぬまでは、サッカー教室(事前申し込み制、締め切り終了)が開かれる。
このほか、各会場をまわってクイズに答える「お楽しみスタンプラリー」も行われ、先着400人にカッちゃんグッズがプレゼントされる。
問い合わせは電話044(856)3133宮前区役所総務企画課。

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2006年3月 3日

市立多摩病院で初の院内コンサート

060303tamah01音楽で安らぎのひとときをと川崎市立多摩病院で3月3日に「ひな祭りコンサート」が開かれ、パジャマ姿や点滴を付けた入院患者、家族など約70人が生のピアノ演奏を楽しんだ。

関連記事=川崎市立病院が開院多摩病院の施設写真ガイド

写真(上から)=点滴を付けた患者も参加、演奏者を紹介する亀谷院長(右)、看護師に伴われ熱心にピアノを聞く患者

川崎市立の川崎病院、井田病院では療養生活の励みにと毎月院内コンサートを開いており、3番目の市立病院として2月1日にオープンした同病院でも、開院直後にグランドピアノを総合ホールに設置。1カ月を経て開院時の忙しさが落ちついたこの日、気持ちよく療養生活を送ったもらおうと初の院内コンサートが企画された。
060303tamah02_1午後3時からのコンサートは、病院スタッフが1階総合ホールのイス配置を変えるなどの準備をして院内放送をすると、面会に来た家族に押されて車イスに乗った子どもやお年寄り、パジャマ姿の入院患者などが次々と会場に集まってきた。亀谷学院長が「楽しいひとときで、心をいやして」とあいさつ、演奏者を紹介した。
演奏したのは横浜市に住む音気楽工房音楽教室講師の小川伸子さん。開催日にちなみ「うれしいひなまつり」を皮切りに「となりのトトロより『さんぽ』」、「moon River」、「アンパンマンマーチ」など馴染みの曲のほかクラシックのメンデルスゾーン「春の歌」、ドビュッシー「アラベスク」、ラヴェル「ソナチネ第1楽章」など13曲を熱演。最後に参加者とともに「春が来た」などを参加者とともに歌い、予定よりオーバーして初コンサートを終えた。
060303tamah03_1連れの幼児に話しかけながら歌を歌っていた若いお母さんは「下の子どもが入院して、子どもとゆっくり過ごせる時間が少なかったが、きょうは好きなピアノ曲を聴いて気分転換ができた」とにっこりしていた。
病院スタッフによると、現在ベッド数の約8割200人が入院しており、変化の少ない療養生活にうるおいを持たせるために院内コンサートを定期的に開きたいと話していた。

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2006年3月 1日

市立多摩病院で「ひなまつりコンサート」

JR登戸駅近くに2月1日に開院した川崎市立多摩病院で、3月3日に初の院内コンサートが開かれる。

関連記事=川崎市立病院が開院多摩病院の施設写真ガイド

同病院が入院患者や外来患者に気持ちよく療養生活を送ってもらい心の励みと、開催日にちなみ「ひな祭りコンサート」と題して1階総合ホールで午後3時から催す。演奏は、音気楽工房音楽教室講師の小川伸子さん。「うれしいひなまつり」「となりのトトロより『さんぽ』」メンデルスゾーン「春の歌」、ドビュッシー「アラベスク」「アンパンマンマーチ」、日本の歌メドレーなど馴染みの曲を約30分ピアノ演奏する。
問い合わせは電話044(933)8111市立多摩病院。

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2006年2月 2日

川崎市立多摩病院が開院:初日は206人の患者を診療

060202tamah1JR・小田急線登戸駅近くに完成した川崎市立多摩病院が2月1日開院、天候の影響で初日の受診患者は少なかったが「ていねいに説明してくれた」など患者の印象はまずまずで、順調なスタートを切った。

写真=玄関ロビーで患者の話を聞く亀谷院長(右端、上)。多くのスタッフを配置し、患者の質問に対応する外来待合室(下)

関連記事=多摩病院の施設写真ガイド>

この日は朝から冷たい雨が降るあいにくの天気。外来受け付け終了時の午前11時までに受け付けを済ましたのは153人、複数科で受診する患者もいてカルテ数で約180件だった。紹介状を持ち午後からの専門外来や救急で受診した患者もあり、翌日の午前零時までの1日目の外来は186人、救急車や自分で来院した急患20人と206人が診療を受け、うち13人が入院した。
同病院は、急性期の診療と24時間救急を中心に地域の核となる病院を目ざしており、診療は地域の医療機関との連携が原則で、初日に来院した患者の半数を上回る106人が紹介状を持参していた。ただ、地域の医療機関との連携体制がまだしっかりと整っていないことなどもあり、紹介状がなくても受診できる。3月からは、健康診断も受け付ける。

  スタッフ総動員態勢で開院  院長が玄関で案内

060202tamah2 病院側では、初日はすべての患者が初診のうえ、病院のシステムや院内に不案内という点を考慮し、多くのスタッフを玄関や受け付け窓口に配置して対応。指定管理者となった宮前区菅生の聖マリアンナ医大病院からも数人のスタッフが応援に駆けつけた。初日の午前中は入院患者がいないため病棟の看護師を外来診療部門の応援にまわしたほか亀谷学院長が正面玄関に立って患者の案内役や相談を受けるなど総動員態勢で迎える念の入れよう。
スタッフ集合の午前7時にはすでに患者2人が玄関が開くのを待っていた。亀谷院長が朝のミーティングで「患者様をていねいに迎え、ていねいな診療をしよう」とスタッフに呼びかけた後、7時30分に玄関を開けて来院者を入れた。午前8時30分に外来の受け付けを開始、この日に限り少し早めの午前9時前から診療を開始した。玄関で待機した多くのスタッフは、雨で患者の出足が伸びず肩すかしを食った様子だったが、関係者は「昨年の見学会で2800人の市民が見学しており、混乱を避ける万全の準備を整えた。無事スタートしてほっとした」と語っていた。

  患者の反応はおおむね好評

患者の反応は好評。紹介状を持ち循環器科で受診した町田市鶴川の荒秀雄さんは「医師、看護師などみんな親切でスムーズに治療が受けられ二重丸をあげたい」と手放しでほめた。紹介状を持ち眼科にかかった多摩区中野島の宮坂實さんは「広くてきれいなのにびっくり。雨が降っていたので明日にしようかと思ったが、すいていて早く診察が終わり助かった。病気と症状についての説明が前のところより詳しく、よく理解できた」と安心した表情。病気知らずだったが昨年夏に心筋梗塞で倒れ救急車で横浜市内の病院に運ばれたという中野島の女性は「お世話になった病院は通院に1時間半以上かかる。紹介状はなかったが、いざという時にかかれる近くの病院を探していたので、とりあえず診てもらいました。みんな親切で新しい医療器具も多く、会計も機械で直ぐ終わり楽だった。これから家族と相談してこちらに変わるかどうか決めたい。ただ、バスの本数を増やしてもらいたい」と交通便に注文を付けた。消化器・肝臓内科にかかった菅の女性は「見学会にも参加して開院を待っていた。以前、通院していた大学病院が遠いので最近は行かなくなり、我慢していた」と再診予約を入れたことを明かした。小学生の子どもを整形外科に連れてきた母親は「総合病院に来たことがなかったので、検査であちこち回るのにまごつきました」と話していた。

住所=川崎市多摩区宿河原1—30ー37
電話=044(933)8111(代表)
交通=小田急線・JR南武線登戸駅徒歩3分

【外来の受付時間】
◎平日
 初診=午前8時30分〜11時
 再診(予約のない方)=8時30分〜11時30分
 再診(予約のある方)=8時30分〜16時 
◎土曜(第2・4・5のみ)
 初診=午前8時30分〜10時30分 
 再診(予約のない方)=8時30分〜11時30分
 再診(予約のある方)=8時30分〜12時

【休診日】
◎第1・3土曜と日曜・祝祭日
◎年末年始(12月29日〜1月3日)

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2006年1月22日

川崎市立多摩病院で開院式:阿部市長らが門出祝う

060121th02 川崎市多摩区宿河原1丁目の川崎市立多摩病院の開院式が関係者など約200人が出席して1月21日に催された。阿部孝夫市長らがテープカット(写真右)を行い、市北部の医療の新しい拠点の門出を祝った。同病院は2月1日にオープン、多摩区の救急病院ゼロという事態はようやく解消される。

多摩病院の施設写真ガイド>

060121th03 この日は朝から雪が降りしきるあいにくの空模様となったが、招待客などが次々と訪れた。
テープカットに続いて、講堂で記念式典(写真左)が行われ、阿部市長が「医療施設が不足している北部医療圏の現状を改善するために造った。災害にも強く、高度医療と救急医療に積極的に取り組み、市民の期待にこたえたい。近隣と連携し安心のできる病院にしたい」とあいさつ、亀谷学院長は「構想から開設まで7年かかったが、市民の熱い期待を肌で感じています。開院後は経営効率の向上に努めるとともに、他の医療機関と緊密に連携し、患者本位や社会貢献、環境にやさしい医療などの病院の理念と基本方針をまもっていきたい。市立病院として市民の期待にこたえられるよう魂を注いでいきたい」と決意を述べた。
060121th04 060121th01 式典の後、訪れた人たちは病院内をまわり、最新式の医療機器や病室などをじっくりと見ながら、スタッフに熱心に質問していた。

(写真左=阿部市長(右)に説明をする亀谷院長(左)、写真右=医療機器に見入る招待者たち)

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2006年1月18日

川崎市立多摩病院:2月1日の開院に向け準備進む

06011801 JR・小田急線登戸駅近くに完成した川崎市立多摩病院(川崎市多摩区宿河原1ー30ー37)が、2月1日の開院に向け準備作業が急ピッチで行われている。1月17日には、病院関係者の立ち会いのもと神官を招き入院患者用の食事を作る給食室の火入れ式も行われた。

写真=受け付けのシュミレーション作業をするスタッフ

関連記事>多摩病院の施設を写真ガイド(2006年1月18日)

関連記事>川崎市立多摩病院で開院式(2006年1月22日)

関連記事>川崎市立多摩病院が開院(2006年2月2日)

同病院は市立だが指定管理者制度を採用、医療行為と管理運営は聖マリアンナ医科大学が行う。このほど、亀谷学同大教授が院長に就任した。
同病院18診療科目の外来と入院施設、救急災害医療センターを整備。院内は、体を約1000分割して撮影ができるCTスキャンや心臓専門の手術室など最新式の医療機器を導入している。入院患者の病室は冷たい雰囲気をなくすため木製のロッカーを設置し部屋ごとにトイレとシャワーが備わっており(4人部屋は共用浴室も設置)、予約受け付け、カルテ、薬の処方、検査の結果などすべての情報をオンラインで結んでおり、支払いや器械で行うコンピューターの端末だけで700台以上ある。現在、医療機器はほとんど導入が終わり、医師、看護士、検査技師、医療事務など各スタッフが、外来や入院の受け付け、診療、救急医療などさまざまな場面を想定してシュミレーション作業を繰り返し行い、開院に備えている。
開院時のスタッフは医師約80人を含め約450人、このほか救急部門は専用スタッフ50人が交代で24時間待機する。外来患者は1日約800人を想定しており、入院は8病棟のうち6病棟体制でスタートする。同病院の診療については当初、かかりつけ医の紹介による医療連携を標榜していたが、必ずしも紹介状は必要としない。
外来は午前8時30分から受け付けが行われる。
問い合わせは電話044(210)2177。

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2005年12月12日

川崎多摩ロータリークラブ:多摩病院に結城天童画伯の絵を寄贈

05121202yuki川崎多摩ロータリークラブ(根本睦雄会長)が12月12日、川崎市役所に阿部孝夫市長を訪れ、来年2月1日に開院する多摩区宿河原の川崎市立多摩病院に飾って患者さんの心身の療育に役立ててと、同区在住の日本画家、結城天童画伯(92)の絵を阿部孝夫市長に贈った。「多摩清流」と題したこの絵は20号で、同クラブがアメリカ・シカゴで創立されたロータリークラブの100周年記念事業として同会会員の結城画伯に依頼した新作。この寄贈に対し、市長からは根元会長に感謝状が手渡された。

写真は(左から)阿部市長、根本会長、結城画伯

関連記事>多摩病院の施設を写真ガイド(2006年1月18日)

05121201yuki寄贈には、RCから根本現会長、結城さんのほか、前年度の役員など11人が参加、武弘道・市病院事業管理者、亀谷学・多摩病院院長予定者も同席した。
根本会長は「クラブの誇りである結城画伯が描いた絵を地域の新しい病院に贈るのはうれしい。病院を訪れる人たちが絵を見て心のやすらぎを感じてもらえればうれしい」とあいさつ、結城画伯は「多摩川の近くに住んでおり、水の流れを見ていると制作意欲がわいてきます。この作品は多摩川への感謝を込めて描きました。清くたくましい流れを感じて病いを治してほしい」と作品への思いを語った。
05121203yuki阿部市長は「病院の目と鼻の先に多摩川があり、飾るのにはとてもふさわしい内容」と喜ぶとともに「私も結城画伯の後援会の会員なんです」とファンのひとりであることを披露。この後、自ら市長室の正面にかけた結城画伯の絵を案内、結城さんは久しぶりに見る自作を感慨深そうに見入っていた。
作品は、入退院患者の受け付けを行う医療相談センター受付ロビーに展示される。

写真は市立多摩病院に寄贈された絵画「多摩清流(上)、感謝状の贈呈(下)

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2005年10月18日

柿生連絡所で高齢者と子どもの陶芸作品展:

051018topugei1_1川崎市の麻生区役所柿生相談所の展示スペースで9月20日から10月20日まで区内の老人福祉施設で催される陶芸クラブに参加する小学生から身体の不自由なお年寄りが制作した作品を展示、人気を集めている。

051018tougei2これらの作品を制作したのは、同区上麻生の介護老人保健施設「つくしの里」入居者17人とデイサービス利用者10人のほか、同所や福祉パルで開く造形教室「みんなのアートクラブ」に参加する小・中学生5人で、合同作品展は初めて。
つくしの里の陶芸クラブは、入居のお年寄りの余暇活動として同区金程の陶芸家坂秀子さんに指導を依頼し昨年4月に始まった。当初は入居者だけの活動だったが、認知症のお年寄りが生き生きする、不自由な手を懸命に動かすなどのリハビリ効果の評判や施設内で展示した作品を見たデイケアに通うお年寄りからの希望で、ことしの夏から通所の人を対象にしたクラブ活動を開始。坂さんが福祉パルあさおで月1回指導している造形教室に通う子どもたちも参加することになり、お年寄りとこどもたちの交流が始まった。
会場には、お年寄りが制作した一輪ざし、マグカップ、色の違う粘土を重ねて作ったお皿などと子どもが制作したキャラクター人形やお面のほか、坂さんの指導を手伝う「みんなのアートクラブ」代表の猪腰協子と子ども母親が作った茶碗など約70点を展示している。051018tougei3
つくしの里では制作者にも作品を鑑賞してもらおうと期間中のクラブ活動日に見学会を実施、初回の9月21日はデイケア利用者14人が散歩を兼ねて訪れた。見学会では、坂さんが抹茶をたて地元柿生の授産施設「があでんららら」のハーブクッキーなどで談笑、いこいのひとときを楽しんだ。
28日は入居者と家族ら5人が同所の車に送られ作品を見学。参加者はきれいに展示された作品にはじめは少しとまどいの表情をみせていたが、自分の作品を見つけると懐かしそうに手にとってゆっくり鑑賞していた。病気の後遺症で右手が不自由となった今井隆三さんは、毎日見舞いに訪れる妻の光子さんの手伝いで初めて制作した取っ手の大きなマグカップをいとおしそうに眺め、光子さんは「ここまでできるようになり、楽しかった。会場で見ると一段と立派に見える」とにこやかな表情で話していた。この日は、柿生小学校の児童も立ち寄り抹茶をたてる手伝いをしてお年寄りたちと交流した。
展示時間は、午前9時〜午後5時。問い合わせは電話044(987)6111柿生連絡所。

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2005年10月16日

麻生区のえいぶるコンサート:障害者もなごやかに音楽と踊り楽しむ

05101601aible_1障害者も気兼ねなく楽しめるバリアフリーのコンサート「えいぶるコンサートinあさお」(えいぶるコンサート実行委員会主催)が10月16日、麻生区の麻生小学校体育館で催され、車イスの障害者など約350人がのびのびと音楽や踊りなどを楽しんだ。

このコンサートは、障害者も健常者も一緒になって音楽を楽しめる機会をと昨年初めて催されたもの。
この日は、雨にもかかわらず車イスの障害者などが次々と訪れたが、会場の体育館は「うさぎの風船小屋」の中村久乃さんが制作した動物やヤシの木などをかたどったたくさんの風船で飾り付けられた、通常の演奏会とは違うなごやかな雰囲気。入り口では風船でつくられたアーチをくぐると着ぐるみの2匹のクマが出迎え、子どもたちを喜ばせた。
コンサートには、小学生や高校生などで編成された金管バンド「千代ヶ丘ユースバンド」がディズニーのおなじみの曲のメドレーや「風になりたい」などを元気に演奏した。続いて、町田市の「ドレミの仲間」が打楽器を中心に踊りをまじえてアニメの主題歌やラテン音楽のメドレー、マツケンサンバなどを披露。障害者も演奏や踊りの輪に入り、なかには見事なリズムを刻む人もいて、聴衆から盛んな拍手を集めていた。
ヒップホップダンスチーム「ポロリ」の3人のメンバーが鮮やかなステップとダンスを披露したあと、参加者数十人がメンバーのリードで一緒になって踊り、会場は熱気に包まれていた。
新百合ヶ丘駅前や原宿などの路上ライブ、クラブなどでのライブ演奏、ラジオなどの活発な音楽活動をしている「ワカバ」のデュオ、松井亮太さん、亀田大さんが自作の「トートバッグ」「ぎゅっと」「大地のかみさま」「ひるがお」の4曲を披露、最後に「ぼくらはみんな生きている」を全員で歌い、会場は明るい声と笑いで包まれていた。

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2005年10月15日

あさおウオーキングマップを発行:市民22人が制作

051015mappu1健康作りに役立ててと、川崎市麻生区役所保健福祉センターが区内の名所・旧跡の写真やおすすめルートを掲載したカラー印刷の「あさおウオーキングマップ」を発行、窓口で配布している。

マップを見る

マップは、歩くことで生活習慣病を予防し、麻生区の魅力を発見することの一石二鳥の効果をめざそうと作られた。同区では、2002年4月に保健所や体育指導員らが中心となり同様の目的で冊子形式のウォーキングマップを発行していた。今回のマップはこの冊子を全面改定、携帯に便利な用に麻生区を麻生南部、同北部、多摩線沿線、柿生・岡上の四つ地区に分けてA3判4枚にまとめた。
制作したのは、区内の運動グループ、運動普及推進員、体育指導委員、青少年指導員、食生活改善推進員、親子ハーモニーランドinあさお、在宅支援センター相談協力員の7団体22人。4グループに分かれ各地区を歩いてまわり、坂道の状態、階段など歩く上で注意点のほかトイレのある場所や花、鳥、眺望などの詳しい情報を掲載している。各地区とも小田急線の各駅を起点に、区内の寺や公園などを結び3、4コースを設定し、幅広い年代が活用できるよう散歩、一般、健脚向きに分けたほかバス利用のショートカットコースを紹介、歩くのに最適な時期も載せている。
またマップの裏面は、ウオーキングの心得や効果、靴の選び方、体調チェック、ストレッチ体操のほか、森林浴の効果やウオーキングで消費するエネルギーとミネラルなどを補給できるおにぎりを紹介している。
マップは各地区5000部印刷、10月3日から保健福祉センター3階受け付けで配布しており、毎日100人以上が取りに来るほどの人気だ。制作費用は約40万円。
問い合わせは電話044(965)5157麻生区役所保健福祉センター。

マップの完成にちなみ歩く会

麻生区保健福祉センターは、さきごろ完成したマップの完成にちなみ「歩いて知ろう健康への道」と題して歩く会を催す。
日程と各コース、集合時間は
○10月19日=柿生の里散歩道(柿生駅〜おっ越し山ふれあいの森〜月読神社〜麻生木賊不動尊〜籠口ノ池公園〜稲荷森稲荷社〜早野聖地公園〜虹ケ丘公園〜王禅寺ふるさと公園)約8km 。柿生駅南口に午前9時20分集合。
○11月4日=多摩自然遊歩道(読売ランド前駅〜多摩自然遊歩道〜多摩美の森〜フルーツパーク〜よみうりランド=細山金井久保中央公園〜ゆりストアー千代ヶ丘店)約4.5km。読売ランド前駅北口に午前10時集合。
○11月12日=竹林と農園(新百合ヶ丘駅〜麻生警察署〜五力田見晴らし公園〜黒川東営農団地〜黒川駅)5km。麻生区役所時計台下に午前10時集合。
申し込みは10月16日からで、定員は先着30人。問い合わせ・申し込みは電話044(965)5157麻生区役所保健センター。
また、11月6日には23回目の「あさお区歩け歩け運動」が催され柿生・岡上方面を歩く。
事前申し込みは不要で、午前9時に麻生区役所時計台下に集合。雨天の場合は11月13日。
問い合わせは電話044(965)5113麻生区役所地域振興課。

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2005年10月12日

狛江の農業をテーマにシンポジウム:10月17日にエコルマ展示多目的室で

狛江市の農業の現状と課題について生産者、消費者が意見を交わすシンポジウム「狛江の農業振興、地産地消について」が10月17日午後7時から8時30分まで狛江駅前のエコルマホール6階展示多目的室で開かれる。

市内には50カ所を越す農産物直売所があり、利用者も多い。また最近、消費者の間では安心・安全の観点や、流通のありかたから生産者の顔の見える地場産の新鮮野菜が見直されている。一方、生産者の側では後継者や農地の保全などかかえる問題も大きい。
シンポは、東京都農業会議所事務局長・原修吉さんのコーディネートで、マインズ農業協同組合狛江地区青壮年部・高橋弘さん、農産物直売会会長・谷田部正美さん、農業委員会会長・高木光雄さん、消費者団体代表・宮沢みどりさん、一般消費者・長津邦子さん、同・本田淑子さんの6人がパネラーとして出席。農地保全、農産物の再評価、流通、直売所のありかたなどについてそれぞれの立場から意見を交わし一緒に考える。
参加は自由で入場無料、定員は70人。
問い合わせは電話03(3430)1111狛江市産業生活課。

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2005年10月10日

麻生ハートフルファッションショー:シニアモデルがはつらつとウォーク

05101101fashionあさお区民まつりの目玉のひとつ「麻生ハートフルエイジ ファッションショー」が10月9日午前11時から川崎市麻生区の麻生市民館大ホールで開かれ、平均年齢74.6歳の区民モデル25人は、舞台でスポットライトにあたりながら独特のモデルウォークを披露、約500人ほどの観客からさかんに拍手を受け、1日スターの気分を味わっていた。

一部の「色を楽しむ」は、明るい彩りのセーターやジャケットなどカジュアルな衣装をまとい若々しい足取りで舞台を歩き回った。2部の「注し色を使って個性の表現」は、生ピアノの生演奏にあわせ手作りの衣装や自身で染めたショールなどを使った華やかな衣装を美しく見せていた。
5回目を記念し、1部と2部の間にはこれまでのファッションショーを紹介するビデオを上映。フィナーレには、声楽家の宗いずみさんの指導で、モデルさんらは、麻生音楽祭に出演した公募の合唱団のメンバーとともに区のイメージソング「かがやいて麻生」を歌った。
ショーを実施する「麻生ハートフルフレンズ」(曽我恵美子代表)では、「シルバー世代なので当日の体調と、全員初出演なので少し心配」と話していたが、体調を崩した最高齢の90歳の女性が欠席したたけで、全員が元気そのもの、3カ月以上の練習の成果を舞台で充分に発揮していた。同会では「(シルバー世代のファッションショーは)ようやく地域で理解を得られるようになったが、10回をめざしてこれからも努力していきたい」と話していた。

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2005年10月 8日

おしゃれで元気にと平均年齢74.6歳のファッションショー:あさお区民祭りで

051008fassyon1おしゃれは元気のみなもとと、10月9日午前11時から新百合ヶ丘駅前の麻生市民館大ホールで川崎市麻生区在住の平均年齢74.6歳の公募モデルが出演するファッションショーが開かれる。

写真=元パリコレモデル田中レーヌさん(右)から目線や歩き方を学ぶ公募モデルさん

051008fassyon2_1この「麻生ハートフルエイジ ファッションショー」は、同日麻生区役所周辺で開かれている「あさお区民まつり」のプログラムのひとつ。ひきこもりがちなお年寄りがおしゃれをして元気に外出することで介護予防をめざそうと、市民団体「麻生ハートフルフレンズ」(曽我恵美子代表)がモデルを公募し2001年秋に福祉まつりプレイベントとして初めて開催、大きな反響を集めた。翌年からは区民まつりの日に催し、今年度から麻生区の「魅力ある区づくり推進事業」に位置づけられた。スポットライトを受けて観客の注目を集める「1日スター」にはまり、何度もチャレンジするモデルさんや、参加したことで交友の輪が広がり元気になった人も多くいるという。
今回は初心のコンセプトに戻り、65歳以上で出場経験のない人を優先することで6月に募集、孫など家族との出演も可能で53人が応募した。家庭や健康上の理由で途中で辞退した人もおり、当日舞台に上がるのは1歳から90歳の27人、このうち夫婦は1組、男性が4人参加している。
ファッションショーは、毎年テーマを決めて開いており、ことしは彩(いろ)。公募モデルらは、7月からそれぞれの個性を生かす色を発見するためのカラー講座、衣装あわせ、化粧法、元パリコレモデルによる歩き方などのべ17回学んだ。このほか希望者は、ショーの裏方を手伝う東京田中短期大学で染色も体験、衣装に添えるスカーフやコサージュなども手作りした。051008fassyon3_1
モデルさんらが当日着る衣装は、すべて自前で、なかには帯地のロングスカート、留め袖のワンピースなど着なくなった和服をリメイクしたオリジナル衣装もある。
ショーは、カジュアルな衣装中心の「色を楽しむ」、フォーマルな「注し色を使って個性の表現」の2部門。27人がスポットライトを浴びながら3カ月にわたり学んだ集大成を1時間30分の間に披露する。ショーのオープニングで、区のイメージソング「かがやいて麻生」を歌うコーナーもある。
05100fassyon4_1母親の着物でベスト作り染めも体験した同区王禅寺の長本裕子さんは「股(こ)関節を手術し、普通に歩けるようになった記念に参加しました。目標に向かい、毎日いきいきがんばれた」と当日を楽しみにしている。ママさんバレエボール全国大会に何度も出場経験を持ち大舞台に慣れているスポーツウーマンの鶴田千代子さんは「観衆には慣れているつもりでしたが全く違う世界で緊張してます。ここに参加してあまり着たことのない色が自分に似合うことに知りました」とこれまでとは違う自分発見にときめいている。夫婦で参加の下麻生の磯武美さん八重子さんは「趣味が違うので二人で出かけることが少なかったが、モデルをしている娘から勧められて参加した。姿勢、歩き方、色の勉強などすばらしい経験ができて、改めて娘の仕事の大変さもわかった」とにっこり。
ハートフルフレンズ代表の曽我さんは「今回は、初めての人ばかりだったので、
少し大変だったが、モデルになった人たちの生き生きした姿をぜひ多くの区民に観てもらいたい」とPRしている。

写真=上・手染めのショール(左)でポーズ、中・和服をリメイクした衣装、下・公募モデルさんに笑顔の大切さを話す講師の田中さん

関連記事=10月9日にあさお区民まつり

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2005年10月 3日

多摩病院見学会に2800人が来場

051003tamabyouin1JR南武線登戸駅東側に来年2月に開院する川崎市立多摩病院の施設見学会が10月1日に開かれ、当初の予想を大幅に上回る2800人の市民が来場した。
写真=上・多摩病院の外観(右の線路がJR南武線)、下・続々と来場する見学者
【見学会の写真を見る】

関連記事>多摩病院の施設を写真ガイド(2006年1月18日) 

見学会は、当初午前10時からの予定だったが、大勢の市民が並んだため15分繰り上げて実施。1時間で当初予測の1000人を突破し、病院の概要や施設平面図と見学ルートを印刷したパンフレットを急きょ増し刷りするほどの関心の高さだった。対応したのは、病院局多摩病院準備室職員と医療を提供する聖マリアンナ医大病院の職員ら数十人。
051003tamabyouin2見学コースとして公開されたのは1〜3階まで。1階の外来待合室、外来診療室、各種検査ゾーン、2階の手術室、リハビリ室、3階の個室・4人病室、ワークステーション、食堂、新生児室などをテープを張ったドアやガラス窓から内部を見学した。各室とも機材やベットなどがまだ置いていないがらんどうのスペースのため、入り口に立つスタッフに熱心に聞く人が多かった。来場者の多くは、中高年の友人や家族連れのグループ。関心を集めたのは病室で、木目調の床、木製ロッカー、シャワールームを備えたトイレ付きの個室に「ホテルみたい」と感想をもらしていた。また、かかりつけ医からの紹介システム「地域医療連携」を採用するため、外来室のスタッフに「紹介状がなくてもみてもらえるか?」などと聞いていた。

随所に省エネ対策 : 今後は医療機器を搬入し開院に向けトレーニング

病院特有の冷たい雰囲気をなくすため、外来待合室や廊下の床や壁は木製となっており、病室ドアには看護士のアイデアでついた病棟の愛称タンポポ、ヒマワリなどのマークが付けられている。3階にはウッドデッキに花壇、ベンチを備えた屋上庭園を造った。また、夜間の安価な電力を利用した「氷蓄熱空調システム」、雨水や雑排水を処理した水とトイレの清浄水に利用する中水道システム、20キロワットの太陽光発電システムなど省エネルギー対策を採用、外来待合室に発電量のパネルを表示している。
同病院は、地域の中核病院として急性疾患や慢性疾患患者の病状悪化など「急性期医療」のほか「救急医療」「小児救急医療」「災害時医療」を中心に行う方針。今後は開院までにMRIやCTなど最新の高度な医療機機器を搬入し、スタッフを使ってトレーニングを行い、開院までに備える。

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2005年9月28日

川崎市立多摩病院で10月1日に見学会:開院は2006年2月

川崎市多摩区宿河原1丁目のJR南武線駅東側に建設中だった川崎市立多摩病院の工事がこのほど終了、10月1日午前10時から午後3時まで見学会が開かれる。
同病院の開院は来年2月で、管理・運営は指定管理者制度を取り入れ、聖マリアンナ医科大学が医療行為や建物の管理を行う。

関連記事>多摩病院の施設を写真ガイド(2006年1月18日)

同病院は敷地面積14260.7平方メートルに免震構造鉄骨鉄筋コンクリート造りで病院棟(地上6階、地下2階建て)と駐車場棟(地上1階、地下3階)を建設。延べ床面積約3万5千800平方メートル。病院棟の1階部分は外来診療と救急災害医療センター、集中治療室、MRIなどを備えた生理検査室、2階は手術部と管理運営部、人工透析、リハビリ室、3階はナースステーション、分娩室、病棟、屋上庭園、4階から6階が病室で、屋上部分には災害時の医療拠点となるようヘリポートを設けている。
診療科目は内科、循環器科、小児科、精神科、外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、リハビリテーション科、アレルギー科の18診療科目。病床は1病棟48床規模の7病棟336床、産科1病棟30床、集中治療室10床の計376床だ。このうち開院当初は232床でオープンする。
見学会は、開院後の利用を促進するために行われるもので、大型の医療機器を設置後では管理などの関係で難しくなるためこの時期となった。所定のコースに従い1〜3階の外来診療、病棟、手術室などが見学できる。見学の所用時間は約60分で、各フロアには医療行為を担当する聖マリアンナ医科大学職員が配置しており説明を行う。
見学会を行う川崎市病院局では、ハイヒールなど床が傷つきやすい履き物と自家用車での来場はやめてと呼びかけている。
問い合わせは電話044(210)2177

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2005年9月 2日

川崎授産学園が地域貢献で初の園外作業:「柿生村・岡上村生誕100年碑」を修復

050902kinennhi4恩師に教わった技術でふるさとの歴史を再認識して——川崎市麻生区の福祉施設「川崎授産学園」の通所生と市民ボランティアが9月2日、麻生区役所柿生連絡所に設置されている「柿生村・岡上村生誕100年記念碑 柿生・岡上字名図」の修復作業を始めた。

写真=記念碑の修復作業をする川崎授産学園つつじ工房のメンバー

記念碑は、高さ170cm、幅160cmの黒と赤のみかげ石製。表面に柿生村・岡上村の字名と神社、寺、村役場や学校、分教場などを彫刻した高さ101cm、幅111cmの銅板が埋め込まれている。柿生村・岡上村は市制・町制制公布を受け、翌1889年4月に近隣の村を統合して誕生、50年後の1939(昭和14)年に両村とも川崎市に編入し今日に至っている。
碑の制作は、両村誕生100年と市制編入50年にちなみ、開発が著しいふるさとの歴史や生活文化などの記録を次の世代に残そうと地域住民らで組織した「柿生村・岡上村100年祭実行委員会」(中島豪一実行委員長)が実施した記念事業のひとつ。高津区在住の抽象画・銅版画家の立山崇さん(故人)に設計・制作を依頼し、1993年3月に建立した地域の貴重な財産だ。建立当時はピカピカだったが、10年以上風雨にさらされて表面が黒ずみ、最近は文字が読みにくくなっていた。

 村の生誕117(いいな)年にちなみ、記念碑や写真で柿生をPR

050902kinennhi3柿生・岡上村誕生から117年目にあたることし、「いいな(117)!『柿生』のまち」を合い言葉に同連絡所では、実行委員会などと協力して記念碑の修復や100年祭で集めた昔の写真を利用してインターネットギャラリーの開設や写真展の開催などを予定している。
2004年1月に亡くなった立山さんは、早稲田大学建築学科を中退して画家となり多摩美術大学教授や二科会評議委員務めた抽象画の重鎮。銅版画の先駆者として銅地の印刷や表面処理の特殊技術を開発、1981年に開設した川崎授産学園の草創期に、園生たちにその技法を伝授した。
こうした縁から「いいな『柿生』〜」第一弾となる修復作業は、障害者の社会参加活動として同学園が担当することになった。
作業は、彫刻を保護するために施されている銅板表面のコーテングをはがし、サビを落としてから酸化防止剤をかけるというもの。通所施設「つつじ工房」の19歳から52歳の銅板作品作業班7人が作業に当たるが、天候や園の日程なども考慮し、終了まで約20日を予定している。
初日の2日には、40、50代の男性5人が参加。炎天下のなか、マスクとビニール手袋をしてシンナーを染みこませ布で銅版のコーテング材をはがす作業を行った。参加者のなかには、立山さんから直接指導を受けた人もおり、恩師の作品の表面をひたすらみがく根気のいる作業に熱心に取り組んでいた。この日は、昼前に「光化学注意報」が出たため、作業は午前中の1時間で中断。ひと仕事終えた通所生は「きょうは暑くてたいへんだったけど、少しきれいになってよかった」とにっこり。050902kinennhi1jpg
記念碑は公道に面した門に設置されているため、同園でボランティア活動を行っている逢沢良子さん、小幡久美子さんら区内在住の30代から50代の女性7人が、期間中交代で交通安全の確認や作業をする人の体調などを見守るボランティアをする。逢沢さんらは「地域で暮らす人が支え合うことが大切。作業に直接かかわるわけではないけど、社会参加のお手伝いをしたい」と話している。
初日の作業を見守った中島実行委員長は「黒ずんで文字が読めなかったので、修復作業は本当にありがたい。柿生地区は新住民も増えており、きれいになった記念碑を見て、第二故郷として郷土の歴史や文化にふれてもらいたい。参加した人の輪と障害者が社会参加する機会が広がることを期待したい」と語っていた。
つつじ工房施設長の佐久間渡さんは「通所生が集団で街に出て仕事をするのは初めてで少し不安だったが、恩師の作品でもあり地域への感謝を込めて引き受けることにした。いい機会をもらい感謝しています」と話していた。

写真=上・つつじ工房のメンバーを見守る女性ボランティア(右)、下・作業前に記念写真に応ずる中島実行委員長(後列・右端)、つつじ工房の佐久間さん(後列左端)とメンバー、ボランティアら

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2005年5月12日

宮前区でふれあいフェスタ:5月15日区役所一帯で多彩に

福祉と健康をキーワードに、みやまえふれあいフェスタ(同フェスタ実行委員会、宮前区主催、宮前区社会福祉協議会共催)が5月15日午前10時から午後3時まで宮前区役所、宮前市民館、市民広場を会場に催される。

区民同士の交流、ふれあいを通して豊かなコミュニティーを築き、地域の健康と福祉を考えるきっかけにしようと開かれているもので、ことしで11回を数える。
同区内の福祉や文化団体など催し18、出店15、ステージ20の合わせて53団体が参加、太鼓の演奏やフラメンコ、手話コーラスや吹奏楽、地域作業所の模 擬店、手話教室、丸太切り大会、車イス体験、シルバー囲碁大会、子ども体験コーナー、アニメ上映、ことば遊び、笑顔の絵画展、長野県佐久市の物産展など家 族で楽しめるさまざまなイベントをくり広げる。
また、健康まつり(宮前区健康まつり実行委員会主催、県公衆衛生協会宮前支部共催)も同時開催され、元気度チェックコーナー、血管年齢測定、風船バレー、講演会「血液サラサラ・食と生活の工夫」、親子ストレッチなど、健康をテーマにした企画が用意される。

会場へは当日、宮前平駅、鷺沼駅から無料の送迎バスが運行する。
問い合わせは電話044−856−3125宮前区役所地域振興課または044−856−3254地域保健福祉課

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2005年1月31日

多摩区役所で2月4、5日にまちづくりフェスタ:区の魅力や問題点を紹介

市民が調べた江戸時代の宿場町・旧津久井街道歴史マップやごみ集積所の実態調査など、多摩区の魅力や問題点を紹介する「第3回まちづくりフェスティバル」が、2月4日、5日の午前10時から午後3時まで多摩区総合庁舎1階のアトリウム(吹き抜け通路)で開かれる。

フェスタは、 多摩区まちづくり推進協議会(田嶋郁雄会長)が主催、同会に参加する区民58人が「安全で賑わいのあるまち」「環境」「福祉関連」「文化教育」の4部会に分かれ、昨年の活動報告をする。
4日はおとな対象の報告・発表で「まちづくり広場〜こんな活動をしています」、5日は親子を対象に「こども広場 みんなで楽しく遊ぼう!」を催す。
初日に展示する旧津久井街道歴史マップは、文化教育部会が地域の古老などから聞き取った話と、登戸の渡し場から小泉橋までの江戸時代の街道筋にいまも残る北向き観音、水争いの供養塔、文学碑など史跡の紹介や昔の写真をまとめた労作。このほか、区内の防犯マップ、放置自転車対策、福祉散策マップ(向ヶ丘遊園〜広福寺コース編)、生ごみ堆肥、花と緑のまちづくりの紹介、どんど焼きやお盆など伝統行事の一部を載せた歳時記などをパネルで展示する。
来場者には、歴史マップや前年まとめた区内の小学校区危険度マップを配布し、各部会の委員が内容を説明をする。ナメコ、ノラボウ菜など地場農産物の紹介コーナーもある。
2日目のこども広場は、幼児から小学生を対象にプラバン、ぬりえ、どんぐりあそび、風車、竹細工など親子で遊べる工作コーナーを設けるほか、午前11時から子ども限定のもちつき(先着順)も催される。
また、フェスタ終了後の6日〜16日まで吹き抜け広場で活動報告パネル展示も行われる。
問い合わせは電話044(935)3131地域振興課。

2005-01-31 in 02) イベント・催事, 03)福祉 ・医療, 04)教育・子ども , 05)歴史, 08)経済・農業, 09)市民活動, 10)社会, b2) 川崎市多摩区 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年1月28日

老人ホーム「つくしの里」入居者が新百合ヶ丘のカフェで初の陶芸展

050129tokushi体の不自由なお年寄りが制作した初の陶芸作品展が小田急線新百合ヶ丘駅近くのカフェ「コージェ」(原匡範店長、同区万福寺1-16-7)で開かれ、評判を呼んでいる。

写真=上・展示作品、下・指導者の坂さんと原店長

この作品展は、川崎市麻生区上麻生3丁目の介護老人施設「つくしの里」に入居する70、80代のお年寄り17人が作った皿、マグカップ、抹茶茶わん、一輪挿し、歯ブラシ立てなど74点。緑、紺、えんじ、黒などの落ち着いた色合いのゆう薬をかけた茶わんや、色の違う粘土を重ねて延ばし、自然な風合いを楽しむ「練り込み」技法の皿、魚の形にカラフルな線を入れた作品などいずれも見事なできばえ。
「つくしの里」では、入居しているお年寄りに楽しく生活してもらうため様々なクラブ活動を行っている。
陶芸もその一つで、同区金程で新百合陶芸くらぶ(陶房・電話044-954-7347)を主宰する陶芸家坂秀子さんと娘の薫さんの指導で昨年4月に始まった。
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体が不自由な人でほとんどが初心者のため、1回の参加人数は8人に限定しており、1カ月3回の活動ペースでひとつの作品を完成させている。なかには片手だけで制作する人や軽度のボケ症状の人もいるが、坂さん親子のゆったりとやさしい指導で、制作中はみな生き生きした表情で楽しい時を過ごしており、普段はなかなか動かない手もよく動き、心身ともにリハビリ効果も高いという。
できあがった作品を施設内に展示したり、自室に飾ったりした影響もあって、参加希望者が増え、いまは作品をひとつ作ると交替する方式を取っている。
指導者の坂さんは「始めて1年にならないが、いろいろなキャリアを積んだ方が多く、『この皿で懐石料理を盛りたい』など意欲的に製作している。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話している。
今回の展示は、年を重ねても意欲的に過ごすお年寄りや、介護施設への理解を深めようと開かれた。
「コージェ」は、多摩区で美容室を経営する原三人さんの2号店で、昨年9月にオープンした。客にゆったりくつろげる場所を提供しようと、整体マッサージと本格的な食事ができるカフェを併設。また、芸術の街・新百合ヶ丘にふさわしい空間をと美容室とカフェを仕切るガラスの壁に「カスタマーズ・ギャラリー」を設置、新感覚のコラボレーション施設として女性客の人気を呼んでいる。
ギャラリーコーナーのオープニングはガラス工芸のプロ作家による作品展、その後は美容室の顧客の手作り品などを展示した。つくしの里の陶芸展は3回目の作品展で、1〜2カ月間展示する予定。
展示時間は午前10時〜午後10時で火曜日は休み。
問い合わせは電話044(953)7191コージェ(HP=http://www.coge.jp

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2004年10月19日

パラリンピック:成田さんら3選手が川崎市長に結果報告

041019019月にアテネで開催されたパラリンピックに出場、大活躍した成田真由美さん(34、多摩区登戸)、添田智恵さん(29、宮前区犬蔵)、守健一さん(36、川崎区京町)の川崎市内の3選手が、10月18日に川崎市役所を訪れ、阿部孝夫市長に大会結果と出場の感想を報告した。
(写真=メダルを手に談笑する(左から)添田さん、守さん、阿部市長、成田さん)

3回目のオリンピックで競泳8種目に出場した成田さんは、世界新記録を次々樹立、2000年のシドニーより金メダルを1つ増やして7冠を達成したほか銅メダル1個を獲得。女子車イスバスケットの添田さんは団体5位で入賞、ウィルチェアーラグビーの守さんは団体8位の成績だった。
阿部市長は、一人ひとりに花を贈り、「史上最大の参加で多くの人に感動を与えたすばらしい大会だった。成田さんはシドニーの記録を上回り、川崎市民だけでなく、世界をめざす人の道標になった。競技だけでなく世界各国の人と交流を深め貴重な経験を積んだと思います。それを生かして充実した人生を送り、ますます活躍してあとに続く人に夢と感動を与えて下さい」とねぎらいの言葉をかけた。
成田さんは「若い24人の水泳チームで臨んだが、気持ちよく泳げた。支えてくれた多くの人に感謝します」と答えた。大会前の会見で目標は金2個と答えたことについて「心の中では4個は取れると思ったが、控えめに言いました。結果には自分でも驚いています」と笑顔。「シドニーの金は重さが210gで、今回は150gと軽くなったが、メダルのリボンがオリンピックと同じ色になったのがうれしい」という。
添田さんは「前回の銅メダルより成績が下がり残念だったが、選手は全力を出した。世界は若手が伸び、早くも4年後、8年後の育成を手がけていることを感じたので、次の世代に経験をアドバイスしてお役に立ちたい。ボランティアの人と楽しいひとときを過ごせ、こういう機会を与えられたことがうれしかった」と話した。
守さんは「即席に近いメンバーでだったが、(試合には負けたものの)強豪チーム相手に1点差にまで迫れた試合を誇りに思う。競技以外ではいろいろな選手と交流でき、これからの人生に生かしたい。これからアジアでこの競技をするところが増えるので、さらに上をめざしてがんばりたい」と力強く語っていた。
その後、成田さんは持参した金、銅メダルを披露。同席した安藤圀男(財)川崎市身体障害者協会会長に点字が入っていることなどを手にとって説明するなど、なごやかに談笑していた。
川崎市は3人の活躍に対し、成田さんには市民栄誉賞特別賞を、添田さんと守さんに川崎市障害者市民功労賞を贈ることを発表しており、12月4日に労働会館で表彰式が行われる。成田さんは1996年にアトランタで金メダル2個を獲得して市民栄誉賞を受賞、金6個の2000年のシドニーでは市民栄誉賞特別賞を受賞しており、今回が3度目の表彰となる。

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2004年9月25日

26日に狛江市ボランティアのつどい:33団体が多彩な催し

狛江市内のボランティア団体が交流を深める「ボランティアのつどい」が、9月26日午前11時から午後3時まであいとぴあセンター(狛江市元和泉2-35-1)で開かれる。

24回目のことしは「気軽に手軽にボランティア~できることから始めよう」を合い言葉に、子どもに人気の地元ヒーロー「コマレンジャー」が初参加、ステージショーに出演するほか似顔絵大会も行われる。このほか恒例の手話、要約筆記、移送サービスなどの福祉関係ボランティア、当事者団体、環境関連の市民団体、第四中学校合唱部など33団体が参加、体験、物販、展示、遊び、ステージ、軽食の6コーナーで幅広い年代を対象に多彩な催しを繰り広げる。
主な内容は、車イス・アイマスク・手話・要約筆記・応急手当・高齢者の体験コーナー、参加団体の活動紹介や作品展示、作業所の自主製品の販売、バザー。わりばし鉄砲、あやとりなどのあそびのコーナー、ステージコーナーでは吹奏楽、手話ダンス、多摩川戦隊コマレンジャーショー、プチミュージカル、沖縄民謡などが披露される。軽食コーナーでは、わたあめ、ポップコーンのほか同センター内の「ふれあいサロン 夢」がランチ・軽食の特別営業をする。
問い合わせは電話03(3488)0294こまえボランティア・センター(狛江市社会福祉協議会)。

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