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2006-06-23
衝撃の退団
W杯決勝トーナメント進出に紙一重の可能性を残す日本代表とブラジル戦の試合を前に、川崎フロンターレのブラジル人選手マルクスがチームをやめるというニュースが飛び込んできた。
ニュースリリースには「チームと意見・方針の不一致があった」と書かれていたが、何が不一致なのかわからない。リーグ戦がW杯中断する前はそんなことは何も感じられなかった。暫定とはいえリーグ戦は首位、ナビスコは準々決勝に勝ち残って現在4位、これから初タイトルの可能性もあるこの時期に、なぜチームの中で戦うモチベーションが落ちてしまうのか? よほど深い亀裂が生じたのだろう。
抱えていた仕事を今夜中に終え、翌朝のW杯のテレビ中継を観戦するつもりだったがひとまず中断。選手担当の広報マンに連絡を取るが、23日からのキャンプに向け移動中で連絡が取れない。別の広報マンは「不一致の内容は言えない」「退団ではなく契約解除です」とそっけない。当然のことだがすでにHPの選手欄にはマルクスのデータはない。
このニュースの1週間ほど前、レンタル移籍した松下裕樹選手のリリースがあったが、その背番号は3月に契約解除された茂原選手の番号だった。
チームの司令塔だったマルクス選手の穴を埋めるためには、新たな選手が必要になると思うが、その背番号は欠番となった11番ではないかと、ふと頭によぎった。
ともあれ、チームに大きな貢献をしたマルクス選手がサポーターとまみえることもなく、ありがとうもさよならもいえない退団は残念としか言いようがない。
Posted by k-press on 2006-06-23 at 01:10 午後 in ウェブログ | Permalink | コメント (0) | トラックバック
2006-06-21
十年一日の利用者
「十年一日」という言葉がある。どちらかと言えばマイナスのイメージとして使われることが多い。
先日、知り合いの川崎市職員からこの言葉を思い起こさせるような話を聞いた。その人は十年には少し足りないが役付きとなって元の職場・社会教育施設に戻った。その職場は、数年前から業務の一部が少しずつ民間委託され、人数も減って雰囲気はすっかり変わっていた。一方、毎日多く出入りする市民は、懐かしい顔なじみが多く声をかけられてうれしかったが、新しい顔ぶれがあまり増えていないことに驚いたという。
いま川崎市の社会教育現場は、区役所業務の充実という名目で大きな機構改革のまっただなかにある。予算も減り、昔のように職員が企画した講座や事業を数多く開いて市民グループを育てていく方向から、市民が自主的に講座の企画をたてて学ぶという事業が増え、進んでいる。市民自主企画事業は歓迎される面も多いが、利用者の顔ぶれが10年前とほとんど変わらないのであれば、新しいグループが育つ可能性は低くなり、利用者の固定化と高齢化が進む。
その点についての長期的なビジョンはどうなっているのか、ぜひ知りたい。(ネコ)
Posted by k-press on 2006-06-21 at 03:08 午前 in ウェブログ | Permalink | コメント (0) | トラックバック
2006-06-15
W杯自宅観戦:コンビニは長蛇の列
W杯日本代表が敗戦に終わった12日、夕方から街の中心地で会議があった。午後8時を少しまわって会議は終了。いつもは大半のメンバーが近くの居酒屋に立ち寄り会議の二次会、アルコールで血の巡りがよくなりさまざまなアイデアが次の会議の材料となるが、この日はクモの子を散らすようにみな即帰宅した。
こころなしか街中は買い物袋を下げて家路を急く人が多く、居酒屋ののれんを潜る人はあまり見かけなかった。自宅で日本代表の試合を観戦する人が多いのかなと思いながら事務所に戻り、家路に向かう。自宅の最寄り駅近くのコンビニに立ち寄り、その観を強くし思わず目を見張った。
日本代表のスポンサーでもあるそのチェーン店は、店頭でフライドチキンなどのおつまみを売る大きな呼び声、レジ前は長蛇の列で入るを一瞬ためらったほど。家には食料品がほとんどなかったためそのまま入ったが、品物を売り尽くしたカラの棚や補充用の飲み物のダンボールが通路にそのまま置かれ、買い物客は勤め返りらしい中年男性が中心でいつもと全く違う雰囲気。レジは制服とは違う名前入りの上着を着た男性が数人、その後ろにはマネージャーとおぼしき人がいて、長蛇の列をテキパキとさばいていた。
おかけで、商品選びに迷う癖もひっこみ、目的の品物を持ってレジに直行、試合開始に間に合った。(ネコ)
Posted by k-press on 2006-06-15 at 07:18 午前 in ウェブログ | Permalink | コメント (0) | トラックバック
2006-06-11
待たされた地場トマト
手がけている月刊誌で季節感と地産地消を薦める目的で、毎号地場の農産物を紹介をしている。
難しいのは写真。発行時に旬となる野菜や果物を畑で生育中に撮影するため、取材時には大きさや色が間に合わないことがある。
先月はトマトだった。取材先の2軒のトマトは大きさは十分だったが、走り梅雨の影響で赤らむのも遅く、実が青々としていた。再度、訪れて撮影し直すにしても、赤らむのみはかなり時間がかかる。もう1軒の取材先は、先方の体調不良で取材の日程の目途がたたずあせった。
青いトマトの写真をコンピュータで色を変えることも可能だが、それは最後の手段。取材先のハウス畑をうらめしげに眺める日々が続くうち、今回の取材予定先ではないがワセ品種をすでに出荷している農家が見つかった。記事用の取材と写真は別、という方法で乗り切るしかないと思っていたところ、締め切り前日にようやく3件目の取材先と連絡がとれ、赤らんだトマトが撮影できた。
この写真の効果は大きく、生産者名入りで地場野菜を販売する農協では、月刊誌発行後は開店1時間前後でトマトが売り切れる日々が続いた。朝から強い雨が降った9日、ようやくトマトを買うことができた。待たされたて口にしたトマトは、においも強く味わい深かった。(ネコ)
<Posted by k-press on 2006-06-11 at 06:00 午前 in ウェブログ | Permalink | コメント (0) | トラックバック
2006-06-03
カサの縁
多摩川の河川敷に住む人から借りたカサを2日後に返却し行った。
青テントの住まいに声をかけたが留守。なかなか戻ってこないので、声のする別のテントに行き訪問の理由を話すと、少し前に犬と出かけたがもうじき戻るはずと親切に教えてくれた。
ブラブラ歩き回っていたら、目ざす相手が戻ってきて「先日の人だよね。わざわざ返しに来なくてもよかったのに。犬の散歩に出かけていて留守にしていて悪かった」とすまなさそうに話しかけてきた。礼を述べてからカサと手みやげを差し出すと、恐縮してなかなか受け取らない。ありがたかったのは当方で、これではまるで立場が逆転している。どれほど助かったかを何度か説明すると、丁寧に頭を下げようやく受け取ってくれた。当方もほっとして自然に頭が下がる。その間犬が不思議そうな表情で2人の間を行ったり来たりしていた。
知り合いにテント住まいの人からカサを借りた話をすると、みな大笑いをする。「困った時は助け合う」というごく当たり前のできごとだったのに、なぜ笑うのかわからない。
帰り道、家族の介護をしながら余裕の有る時間にボランティアを続けている知り合いに出会いカサを借り返しに来た話をしたら笑うことなく即座に「親切に人に出会えてよかったね」と言われ、もやもやしていたものが消えた。(ネコ)
Posted by k-press on 2006-06-03 at 03:01 午前 in ウェブログ | Permalink | コメント (0) | トラックバック