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2007-07-24

アメフトW杯:観客はノーサイドでプレーを楽しむ

川崎市で行われたアメリカンフットボールワールドカップ大会(アメフト特集ページはこちら>)を取材した。1999年にイタリアで始まったアメフトw杯大会は、今回3回目を迎え3連覇を狙う開催国・日本のほか、11カ国の参加で行われた予選を勝ち抜いたアメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデン、韓国が出場、7月7日から15日まで川崎球場と等々力競技場で試合が開かれた。

アメフトはあまりメジャーなスポーツとはいえないことに加え、6日間の試合開催日が曇りと雨、順位決定戦は大型台風に見舞われたこともあって、観客の総数は33,312人と期待された人数より少なく、スタンドは空席が目立つ日が多かった。
大会の運営は、1年半の準備期間があったにもかかわらず、大きなスポーツ大会に手慣れているとはいかなくて日本戦が行われた開会式には記者証の発行に手間取り、事前に申請してもあったのに名前が載っていないなどの混乱もあった。また川崎球場の記者会見場が狭く、パソコン持参の記者と大型機材を持ったカメラマンが雨の中ウロウロ場所探しするありさま。大会4日目に観客休憩用のテントを1カ所記者用に替え、取材側の混乱はおさまったが、雨の中で休む場所が減り不自由な思いをした観客もいたかもしれない。
ただ、観戦のマナーはさわやかで、応援はかなり熱がこもっていた。韓国戦ではそろいのTシャツでおなじみの鳴り物入りで「テーハミング」の大合唱、アメリカは星条旗、スウェーデンは小旗のほか自国選手のビックプレーには大きな旗や拍手がひろがり、ドイツは雨の中でVIP席から大きな旗がとかけ声が聞こえてきた。
圧巻は3連覇のかかった日本とアメフト本場のアメリカとの点の奪い合いとなった決勝戦。客席の大半は日本人でアメリカ選手には少し気の毒だったが、日本選手の好プレーのたびに日本代表を擁する社会人リーグのチームメイトなどがあげる拍手とかけ声が競技場全体に広がり、馴染みの薄いスポーツとは言えない一体感があった。また、相手の好プレーにも驚きの声と賞賛の拍手が聞こえ、まさにスポーツの観戦を楽しんでいる雰囲気。特に試合終了の時はその音が一段と大きくなったのが印象的で、ラグビーの「ノーサイド」という言葉を実感した。(ネコ)

Posted by k-press on 2007-07-24 at 05:08 午前 in ウェブログ, スポーツ | Permalink | コメント (0) | トラックバック