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2006-06-21

十年一日の利用者

「十年一日」という言葉がある。どちらかと言えばマイナスのイメージとして使われることが多い。

先日、知り合いの川崎市職員からこの言葉を思い起こさせるような話を聞いた。その人は十年には少し足りないが役付きとなって元の職場・社会教育施設に戻った。その職場は、数年前から業務の一部が少しずつ民間委託され、人数も減って雰囲気はすっかり変わっていた。一方、毎日多く出入りする市民は、懐かしい顔なじみが多く声をかけられてうれしかったが、新しい顔ぶれがあまり増えていないことに驚いたという。
いま川崎市の社会教育現場は、区役所業務の充実という名目で大きな機構改革のまっただなかにある。予算も減り、昔のように職員が企画した講座や事業を数多く開いて市民グループを育てていく方向から、市民が自主的に講座の企画をたてて学ぶという事業が増え、進んでいる。市民自主企画事業は歓迎される面も多いが、利用者の顔ぶれが10年前とほとんど変わらないのであれば、新しいグループが育つ可能性は低くなり、利用者の固定化と高齢化が進む。
その点についての長期的なビジョンはどうなっているのか、ぜひ知りたい。(ネコ)

Posted by k-press on 2006-06-21 at 03:08 午前 in ウェブログ | Permalink

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いきなりTBごめんなさい。一緒にコメントしましょー。 [続きを読む]

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