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2007-01-16
どんど焼きのご神体
お正月飾りを炊きあげるどんど焼きの取材に出かけ、「ご神体」の石を見た。
地域の郷土史を紐解くと、どんど焼きは昔の各集落にあった「道祖神」との関連が深く、小屋の中には石をまつる書かれているものが多い。
以前勤めていた新聞社時代から数えると、かなりの数の「どんど焼き」を見ているが、「ご神体」の石に出会ったのは2回目のことだ。各地に伝わるどんど焼きは、同じようでいて場所が変わるとやり方や小屋の作り方が、少しずつ違っている。今回の石はほこら型で、屋根、本体、前の扉の3つの石で組み合わせてあり、裏側に文字が彫ってあったが、すり減って読めなかった。
居合わせた知り合いの郷土史家が「ご神体」の写真撮影をはじめたので、それとなく眺めていた。各部分を撮影した後、バインダーにはさんだ紙にスケッチ、ポケットから巻き尺を取り出し、各部分の寸法をていねいに何度も測っていた。使っている紙は、反古(ほご)紙だった。その人の話によると、麻生区の上黒川地区でもほこら型の石を使っていたという。
若いころから郷土の歴史に関心を持ち、会社勤めの傍ら時間を作り出し、自分の目、耳、足を使って丹念に調べ上げて何冊もの郷土の歴史や民俗調査を自費出版しているその人の仕事ぶりを垣間見ませてもらい、その調査・研究姿勢に頭が下がる思いがした。(ネコ)
Posted by k-press on 2007-01-16 at 05:09 午前 in ウェブログ | Permalink
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