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2006-04-18
新鮮だった桜の定点観察
ことしの春は、「今日の桜2006(このページを見る)」のため、毎日のようにサクラを観察、数多く写真撮影した。
仕事に追われなかなかゆったりとした気持ちにならないなかで、サクラの撮影に費やした時間はとても貴重で新鮮だった。
ソメイヨシノは開花後、寒い日が続いたため長い間花を付けていた。川崎や狛江のソメイヨシノはほとんど散ってしまったが、八重桜や枝垂れ桜はまだ見ごろの木が数多い。いまも取材に出るとついサクラの木を捜してしまう。「今日の桜」は定点観察・記録だったが、花が八重咲きになると「花盗人」に枝を折られ、仕方なく定点を替えた場所もあった。
毎日のように観察していると、同じ並木で日当たりなどほとんど差がないように見えても、開花時期にずいぶん差がある。同じ木でも枝によって違いがある。また、開花は早くても散るのが遅い木もある。顕著だったのは多摩川添いの並木と川からわずかに離れた建物に囲まれた並木で、開花時期が3、4日違っていた。植物の専門家に聞いたところ、桜は一定の温度以下になると成長が止まるメカニズムになっており、開花や花の散るのは風や気温の影響が大きいが本当のところはよくわからないという。
満開になると花密を吸いに来る鳥たちも多い。ヒヨドリは、何が気に入らないのか花によって蜜を吸わず枝ごと折って落とすこともあった。浅学なためレンズ越しに見て、ついに名前が確認できなかった鳥もいた。
ソメイヨシノの定点場所は、開花時期は多くの人がいたが八重桜が咲くいまは訪れる人もまばらでひっそりとしている。身近なところで季節の移ろいを実感できる時間を持てるような日々をこれからも過ごしたい。
そろそろ「桜総集編」の準備に取りかからねばならない。(ネコ)
Posted by k-press on 2006-04-18 at 05:37 午前 in ウェブログ | Permalink
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