2004-09-04
やさしい職員
川崎市のフルーツパークで行われたナシとブドウの品評会の取材に出かけた。
例年は、午前中に行われる審査を取材、講評を聞いて取材を終えるのだが、ことしは午後、一般公開の後に即売が行われるように変更されたため、毎年人気の即売の様子も取材することにした。
品評会会場の上の展望室には、審査前から即売目当ての市民が並びはじめ、正午過ぎには100人近くになっていた。ウィークデイのため、熟年夫婦やお年寄りが多い。午後2時半からの即売は、混乱を避けるため、10人単位で展望室から階段に誘導しさらにそのなかから2人ずつ会場に入れた。
即売するナシは12個の箱入りで、種類によって重さは異なるものの6〜7キロ以上ある。市民の多くは、3時間以上待ち、みなうれしそうに重いナシを持ち運んでいた。
取材を終えて帰る時のこと、前方にナシの箱を抱えて園内の階段を歩いているお年寄りが何組かいた。そこにちょうど、会場の片付けをしている若い職員2人が通りかかり、お年寄りに声をかけ、駐車場までナシを運び、車で来ていない人にはタクシーを呼ぶ手配をした。
フルーツパークは、週2回園内で育成した果実を販売しており、職員間にサービス精神が浸透しているのかもしれないが、その声のかけ方や手配の仕方がさりげなく、見とれてしまった。(ネコ)
Posted by 安永能美 on 2004-09-04 at 11:03 午後 | Permalink
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
https://www.typepad.com/services/trackback/6a01287752e364970c0120a850a100970b
Listed below are links to weblogs that reference やさしい職員: