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2005-05-20

裸のつきあい

「そんなことしてる場合じゃない」けど「そうでもしないとやってられない」のせめぎ合いの末、稲城市の遊園地に併設されている温泉に出かけた。

露天風呂でたっぷりとした湯につかって空を見上げていると、しみじみと生き返る。
平日とはいえ、お客がけっこう多い。なかには、スーツにかばんを下げた勤め帰りのビジネスマンまでいる。めだったのは、子連れのお父さん。
以前、銭湯によく出かけたが、子どもは少なかった。かつては、銭湯は子どもたちにとってプールや遊園地のような存在だったが、家庭の風呂の普及につれて、子どもには縁の薄い施設になってしまったようだ。
親子を見ていると、お父さんも子どもも、すごく楽しそうに笑っている。その顔には、なんの飾りもない素の笑いが浮かんでいる。こんなにいい笑顔を見るのは、久しぶりだ。
児童虐待だの誘拐だの、果ては子殺しだのという、子どもにまつわる暗いニュースはどこの国のこと、と思えるような、すがすがしい気分になった。
裸のつきあいというが、親と子が裸になって、肌と肌を触れ合わせることの大切さを改めて感じた。
そんなこんなで、久しぶりの温泉にいること、4時間。リフレッシュのはずが、湯あたりでダウン。健康のため、お風呂の入り過ぎに注意しましょう。(M)

Posted by k-press on 2005-05-20 at 05:56 午後 in 時事問題 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005-05-17

コンピュータの収支計算

コンピュータを買い替えた。しかも、たて続けに2台である。最大の理由は、写真ニュース「川崎フロンターレnow」の編集・制作の時間を短縮するためである。ただし、2台目は全然予定していなかった。

「当分は買い替えないで、使い込もう」と新しいマシンを買う度に思うのだが、振り返ってみると、年に2台ぐらいの割で買っている。今回も、じっと我慢してきたのだが、写真ニュースの制作時間の長さに耐えきれなくなってしまった。
大サイズの写真を数点使うため、ファイルサイズが軽く200メガバイトを超えてしまう。写真の画像調整から編集、印刷用データ、データの送信という一連の作業に12時間余り要する。ほとんど休みなしでこなすと、終わったときはぐったりである。
1時間でも短縮できれば「御の字」という気持ちで、上位機種に買い替えることにした。
購入したコンピュータはApple社のPOWER MAC G5。それまでメインマシンにしていたノート型のPOWER BOOKと比べると、そのスピードの差は歴然としている。それまで描画が終わるまで待っていなければならなかったのが、おもしろいようにサクサクと動く。作業時間も確実に2〜3時間は短縮された。
ここまでは予定通りだったが、POWER BOOKがグズリ出した。原稿書きやメールなどの日常的な業務は引き続きノートを使うつもりだったのに、音が出ない、無線LANカードを認識しないなど、かなり深刻なトラブルが続いた。原因に心当たりがないわけではない。数カ月前に机にコーヒーカップをこぼして、ノートにかかった。その時は特に症状は現れなかったが、やはり無事ではなかったようだ。修理に出すしかないが、そうするとその間、スタッフの分が足りなくなる。ということで、もう1台、ディスプレイと一体型のiMac G5を買う羽目になった。
新規に入れたマシンのセットアップにはこれまで数日かかっていたが、2日ほどで無事完了。いまのところ、新規に入れた2台とも快調に動いているが、今度はデータ用の外付けハードディスク1台が不調。結局、新規にハードディスクを設置し、データを移して、中身をチェックする作業に時間を費やす。
新しいOSの導入も控えているし、第一、こうした作業はスタッフが帰った後に行わなければならない。
新しいマシンのスピードを楽しむどころか、果てしないシステム全体の管理に追われていると、コンピュータによって得られる時間と失う時間の収支はゼロか、あるいはマイナスになっていないか、と思えてしまう。
とは言っても、いまさらコンピュータ無しでの仕事など考えられないが。(mizu)

Posted by k-press on 2005-05-17 at 02:05 午前 in ウェブ・技術 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005-05-04

街のオアシス:名古屋の喫茶店

所用で名古屋市に出かけ、サービス競争が盛んとうわさに聞く喫茶店のモーニングを初めて体験した。

ウイークデーの午前9時少し前、名古屋ドームに近い下町の住宅地にある小さな喫茶店は混み合っていた。客のほとんどは熟年から高齢者で男女比はほぼ同数。次々と入ってくる客に「相席でもいいですか?」と尋ねており、まるで昼時時の食堂のような賑わいだった。1人で来た客は新聞を読みながらゆったりとコーヒーを飲みトーストやゆで卵を食べている。馴染み客が多いらしく、来店した年配の男性客にオーダーを取りに来たウエートレスは「いつものですか?」と確認をするような話し方をしていた。その店はコーヒーが売り物で銘柄指定もでき、客の好みの銘柄を一杯ずつ入れる。代金は300円だった。
記者の連れは道ですれ違った知り合いと立ち話、その人は20mほど離れたところの喫茶店を指し「きょうはあっちでモーニング」と話した。連れの話によるとこうした喫茶店が町のあちこちで営業しており、各店で売り物のサービスがあるとのことだった。利用客の大半はその町の住民で、かかりつけの医者に行く前や散歩途中に朝食を済ませる。しばらく来店しないと店のマスターや顔見知りの常連客が心配、何かのついでに電話を掛けたり、家に立ち寄ってくれることもあるという。
年金暮らしのわずかな小遣いでも気軽に利用できる料金のためか、午前中はリタイヤした男性や年配の女性客が次々訪れ、一人暮らしや老人世帯の安否確認の役目も果たす貴重な存在だった。
首都圏では、コーヒーの大手チェーン店やファーストフード店の進出で街から喫茶店が消えている。我が街の「オアシス」となっている名古屋の喫茶店がうらやましかった。(ネコ)

Posted by k-press on 2005-05-04 at 03:12 午後 in 時事問題 | Permalink | コメント (0) | トラックバック