川崎市中原区の等々力陸上競技場で7月5日、中原区が主催する「親子サッカードリーム教室」が開かれ、区内の小学生とその家族約1,000人が、川崎フロンターレの選手からドリブルなど基礎的な技術の手ほどきを受けたり、フロンターレの選手が使うロッカールームなどを見学した。参加した親子は、Jリーグの試合で使われるピッチの感触を確かめながら、熱心に指導を受けていた。
写真=親子でミニゲームを楽しむ参加者
昨年は荒天のため中止されたが、ことしも朝から断続的に雨が降り開催が心配された。しかし、会場には10時過ぎからフロンターレや日本代表のレプリカユニフォームを着た親子連れが次々来場、408組の親子が参加した。
リーグ戦中断中のフロンターレからは、DF福森晃斗(#22)とFW安柄俊(#29)の2選手が参加(写真左)、学生時代に勉強とサッカーを両立するため苦労した話を披露したり、リフティングを実演した。その後、参加者は1年、2・3年、4〜6年の3グループに分かれ、フロンターレ育成・普及部コーチ16人の指導で、パス交換、ドリブルのほかミニゲームを行った。なかには子どもより夢中になってボールを追いかけるパパやママの姿もめだった。
教室の待ち時間にはスタジアムツアーが催され、ボランティアとして参加した専修大学のインターンシップ生の案内でロッカールームや中継室、記者室、VIPルームなどを見学した。ロッカールームでは、昨年までDFの中心選手として活躍、クラブスタッフとなった伊藤宏樹さんが、中村慶剛選手や大久保嘉人選手が使うロッカーなどを教え、写真撮影にも応じて参加者を喜ばせた。(写真右)
バックスタンド下室内練習場では、キックターゲットやシュートチャレンジなどのアトラクションも催され、小学生以下の幼児もサッカーゲームを楽しんでいた。
閉会式には、協力団体の川崎フロンターレ中原アシストクラブの藤本秀明会長が「雨の中、約4時間にわたり参加していただきありがとうございました。親子そろってうれしそうにボールを追っているのがとても良かった。みんなでフロンターレを応援してください」と挨拶した。
小学2年生の息子と参加した岩下俊政さんは「プロが使う芝生の感触に初めて触れられ、息子とサッカーで汗が流せてうれしかった」と喜んでいた。
板橋洋一中原区長は「区主催の親子参加イベントはほとんど母子連れだが、このイベントはお父さんが参加する数少ない催しのため、2年連続で中止にはできないと思い切って開催しました。時間中に雨がほとんど降らず、多くの人が参加してくれたので良かった」と話していた。
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