Jリーグ第31節の9試合が11月2日と3日に各地で行われ、川崎フロンターレは、川崎市中原区の等々力陸上競技場で清水エスパルスと対戦した。川崎Fは DF福森晃斗(#22)のプロ初ゴールで先制したが、その後ゴールの奪い合いで2度追いつかれ、90分に痛恨の失点で2対3と前節に続き2試合連続の逆転 負けとなった。
第2日程の首位浦和レッズが勝利したため、川崎Fは5位に後退、勝点差が10に広がったため、今季のタイトル取りは消え去った。
写真=試合終了に肩を落とす川崎イレブンと笑顔で抱き合う清水エスパルスの選手
川崎Fは前節、甲府に敗戦して勝点51の4位だったが、他力ではあるものの数字上まだ悲願のタイトルの可能性が残っており負けられない試合。一方の清水は勝点31で16位の降格圏だが、Jリーグ発足時の10チームの意地とサッカー王国の誇りがかかっており敗戦はさけたいところ。競技場には、両チームサポーターが19,169人が参集、特にアウェイ清水はさまざまなメッセージを書いた応援幕と大きな声で選手を鼓舞していた。
試合は、立ち上がりから互いに激しい攻防となったが、19分に川崎Fがコーナーキックのチャンスから中村のセンタリングに福森がヘディングで合わせて先制 した。
その後、中盤の激しいボールの奪い合いが続き川崎はチャンスをつくるが、前線のFW大久保嘉人(#13)やFW小林悠(#11)とタイミングが合わ ず、何度もオフサイドの判定で決定機を逸した。すると40分に、清水のスローインからMF六平光成(#16)にゴールを決められ同点となった。しかし川崎Fは、44分に中村がはたいたボールを小林が左足で流し込んで再び1点リードして全半を折り返した。
後半、開始まもなくの50分に川崎FのGK杉山力裕(#1)の処理したこぼれた球を清水DF吉田豊(#28)に決められ再び同点となると、勢いを増した清 水に追われる時間帯が続いた。川崎Fは、61分に中村が足を痛め一度は戻ったものの担架で運ばれ、代わりに65分にMF金久保順(#18)を投入して2 トップに変えた。その後も清水の攻勢が続き、川崎Fの守備陣がしのいでいた。
川崎Fは相手ファウルで2度フリーキックのチャンスを得たが、相手 GKの好守などで追加点を奪えず、90分に中盤でパスをカットされ速攻で途中交代のFW村田和哉(#22)に決勝ゴールを決められた(写真右)。川崎F は、アディショナルタイムにDF小宮山尊信(#8)に替え、FW森島康仁(#9)を送り出したが追加点を奪えず、痛い敗戦となった。
試合後、清水側のサポーター席は大きなコールでわき上がっていたが、2試合連続で降格圏争のチームとの逆転負けの結果に、普段は引き分けや敗戦でも温かな拍手で迎える川崎サポーター席から珍しく大きなブーイングが起きていた。
残りのリーグ戦は3節で、次のホームゲームは11月29日14時からサンフレチェ広島と対戦、この試合がホーム最終戦となる。
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