高層ビルが建ち並ぶ川崎市中原区の武蔵小杉駅東口広場のロータリー植栽部分に新しい街のシンボルとなるモニュメント「家族の絆(きずな)」が完成、7月7日に中原市民館で贈呈式が行われた。
写真=武蔵小杉駅東口広場に完成したモニュメント「家族の絆」
モニュメントは、1979年に地元商店街や町会などを中心に組織された「武蔵小杉駅周辺再開発協議会」から、急速な変貌を遂げる小武蔵小杉駅に「未来に残るまちのシンボルを作りたい」との意向を受けて設置されたもの。駅前広場を整備する「武蔵小杉駅南口地区東街区市街地再開発組合」が設置、川崎市に寄贈した。
2月に3つの候補デザイン案が発表され、中原区役所、中原市民館などで市民による投票が行われ、一番投票の多かった「家族の絆」に決まった。像は高さ4.85m、幅4.75m、奥行き2.40mのステンレス製で、夜間やイベント時には、頭部と胴体部分に組み込まれたLEDから光を放つ。
贈呈式には、再開発組合の徳川浩一理事長、再開発協議会の松本等会長などの関係者と川崎市を代表して板橋洋一中原区長など約30人が出席した。
松本会長が「10数年前に『まちのシンボルになるものを作りたい』と話が出て、組合に引き継いでもらい今日にこぎつけた。モニュメントに恥じないようなまちの発展のためにがんばりたい」と挨拶。徳川理事長が「南口東街区の3つの事業が終わった。この像は家族の絆がテーマだが、昔から住んでいる人、新しく越してきた人、外から小杉に来る人の絆が深まり、小杉が発展することを祈ります」と話し、板橋区長に目録を手渡した。
その後、像をデザインした鈴木尚和さんが「工業都市として発展した川崎と新しいまちに合うようにデザインした。頭部はネジ、心臓部分は歯車を入れ、大きさの異なる卵型のフレームが手を取り合っているようにした。ライトは、季節に合わせて変わるようになっている。これから皆さんで育てていって、愛されるモニュメントになることを期待しています」と説明した。
当初は、設置場所でテープカットをする予定だったが、雨のため室内でテープカットを行った。
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