Jリーグ第14節の試合が5月17日と18日に行われ、第2日程の川崎Fは川崎市中原区の等々力競技場で横浜F・マリノスと対戦した。川崎Fは、連戦の疲れで自慢の攻撃力が発揮できず、横浜FMのお家芸のセットプレーなどで次々とゴールを許し0対3で完敗、暫定順位を8位に下げた。
写真=試合終了でうなだれる川崎Fイレブン
試合前には、大久保選手と川崎市幸区出身の斎藤選手の日本代表選出とW杯での活躍を願い福田紀彦川崎市長がお祝いと応援を呼びかける挨拶を行い、両選手に花束を手渡した。(写真左、撮影 : 桑山輝明)
4日前に行われたACLラウンド16の第2戦でFCソウルに勝利しながらもアウェイゴール数が下回り、次のステージに進めなかった川崎Fは、この試合に勝って気持ちよく中断期間に入りたい。一方、横浜FMは昨シーズンの最終戦に等々力競技場で川崎Fに負けて9年ぶりのリーグ優勝を逃しており、リベンジを果たしたいところだ。
試合は、川崎Fは連戦の疲れもあって暫定順位は15位ながら失点数でリーグ2位の横浜FMの守備陣に手こずり、いつものように短いパスをつなぐことができないまま次第に横浜FMのリズムになった。運動量が上がらない川崎Fは、前半のシュート数が横浜8本に対して3本と半数以下で相手の守備に追われる時間が長くなった。43分に横浜FMのコーナーキックで中村俊輔(#10)からのボールをDF栗原勇蔵(#4)がヘディングで合わせ、先制点を奪われ0対1で折り返した。
後半、川崎Fは攻撃のリズムを取り戻すため司令塔のMF中村憲剛(#14)が1.5列目に入ったが、なかなかチャンスはつくれない。横浜FMの斎藤にドリブル突破を許し、止めに入ったこぼれ球をFW伊藤翔(#16)が左足でゴール、追加点を奪われた(写真左)。ホームで負けられない川崎Fは、66分にMF大島僚太(#16)に替えFW森島康仁を投入、76分と83分にも相次いで選手交代したが、試合の流れを変えることができず、88分には横浜FMのコーナーキックでDF中澤佑二(#22)にだめ押しの3点目を入れられ今季初のホーム無得点に終わった。
試合後の会見で風間八宏川崎F監督は「思った以上に(開幕から)21試合の疲労があり、普段の20%しか動けなかっが、選手たちはよくやった。連戦で選手が精神的にタフになった。まず体と頭の疲労をとりたい」と選手を称えた。一方の樋口靖洋監督は「対戦相手が川崎、等々力のピッチなど色々な思いを選手がパワーに替えてくれた。今日のゲームをスタンダードに再開後に巻き返したい」と笑顔で話した。
試合後、川崎側のサポーター席Gゾーンではブラジルに行く大久保選手の壮行会が催され、得点王と書かれたブルーの大だるまの目入れと贈呈式、日の丸とブラジルの国旗をバックに記念写真の撮影などが行われ(写真右下、撮影 : 桑山輝明)、競技場に残った大勢のマリノスサポーターからも大きな拍手が贈られた。
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