Jリーグが3月1日に開幕し1日に7試合、2日に2試合が行われた。第2日程の川崎フロンターレは、川崎市中原区の等々力競技場で1年でJ1復帰のヴィッセル神戸と対戦した。川崎Fは先行された試合を前半で逆転したが、勝利寸前のアディショナルタイムに追いつかれ、2対2の引き分けでホーム開幕戦を白星で飾れなかった。
写真=試合後、肩を落とす川崎Fのキャプテン中村憲剛(撮影 : 桑山輝明)
スタメンは、川崎Fが4日前のAFCアジアチャンピオンリーグ(ACL)と同じメンバー、一方昇格後に即戦力を大幅に補強した神戸は11人のうち6人が今季加入選手。試合はコイントスに負けた川崎Fが、通常とは逆の前半サポーター側に向かって攻めることになった。
両チームとも立ち上がりから攻撃的で、互いに再三チャンスを作っては守る好ゲームを展開。神戸は18分、コーナーキックのチャンスから川崎FのGK西部洋平(#21)のはじいたシュートのこぼれ球を新加入のMFシンプリシオ(#6)がゴールに押し込み先制した。川崎Fはその直後の19分にFW小林悠(#11)がゴールを決めて試合を振り出しに戻した(写真左)。さらに9分後の28分にはMF中村憲剛(#14)が追加点を奪い逆転、その後も激しい攻防が続いたが前半を2対1で折り返した。
後半は冷たい雨が一段と激しくなったが、前半と同様激しい攻防が続き、スリッピーな中で両チームとも好守でしのぐ状態が続いた。前半からの激しい動きと雨による影響からか70分を過ぎたころから運動量が落ち始め、神戸は73分に前線の選手を一気に2人交替、ボールを支配し始めた。ACLの疲れが残る川崎Fは82分に小林に替えMF山本真希(#6)を投入したが、相手のリズムを替えることができず、3分のアディショナルタイムが表示された直後の90分+1に途中交代のFW村松亮(#17)にゴールを決められて同点となり、タイムアップまで攻撃的な姿勢を貫く神戸に粘られて引き分けに終わった。
試合後には、2013年に神戸から移籍した川崎FのFW大久保嘉人(#13)が古巣サポーターに笑顔で挨拶(写真左)、暖かいコールを受けていた。
試合前には、川崎市中原区出身の風間トオルさんが始球式に登場、ゴールを決めてサポーターを喜ばせた。ハーフタイムには福田紀彦川崎市長が「みんなで応援しましょう」とあいさつ、メインスタンド関係者室前の雨が吹き込むベランダで熱心に観戦していた福田市長は「あと少しで勝てる試合だったのに残念です。ただ負けた訳でなく勝点1が取れたし、まだ始まったばかりなので今後に期待します」と話していた。
次のホーム試合は、3月15日15時から大宮アルディージャと対戦する。
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