J1第3節の9試合が3月15日に行われ、川崎フロンターレは川崎市中原区の等々力R陸上競技場で大宮アルディージャと対戦した。川崎Fは、先行された試合に追いつき86分に昨年の得点王FW大久保嘉人(#13)の今季初ゴールで一時は逆転したものの終了間際に2失点して3対4で破れ、リーグ戦初勝利を逃した。
写真=90+3分、大宮に逆転され呆然とする川崎イレブン(撮影 : 山本真人)
川崎Fはリーグ戦開幕から2試合続けてアディショナルタイムに失点し、1節は引き分け、2節は敗戦に終わり、更に3日前のAFCチャンピオンリーグも同様の敗戦しており、過密日程が続く中、勝利で勢いを付けたい。一方、今季、大熊清監督を迎えた大宮は戦術の浸透がまだ足りず、2連敗中で勝点がほしいところだ。
川崎Fは、出場停止やけが人の代わりにDF中澤聡太(#7)、DF福森晃斗(#22)、GK杉山力裕(#1)が今季初スタメンするなど守備メンバーを変更して臨んだ。
試合は、大宮がコーナーキックのチャンスから4分にDF菊地光将(#2)がヘディングでゴールを決めて先制。川崎Fは12分にオウンゴールで同点となりなおも攻撃を仕掛けるが、大宮の体を張った守備に跳ね返され追加点が奪えず、29分に大宮MF家長昭博#41)にゴールを許して再びリードされ、前半を1対2で終えた。
川崎Fは、ハーフタイムで福森に代えDF武岡優斗(17)を投入、リズムをつかみ攻勢をかけるが大宮の好守でなかなか追加点が奪えなかった。ようやく70分にMF中村憲剛(#14)からのパスを受けたMFレナト(#10)がゴールを決めて同点に追いつき(写真右 撮影 : 桑山輝明)、その後も互いに激しい攻防が続いたが、86分に大久保のゴールで逆転した。(写真左下 撮影 : 桑山輝明)
このゴールはサポーターを沸かせ、リーグ戦初勝利を期待させた。逆転に成功した川崎Fは、89分にレナトに変えMF山本真希(#6)を投入したが、直後にファウルから大宮にフリーキックを与え、菊地にこの日2点目となるヘディングゴールを決められて追いつかれ、さらに90+3分にはチョヨンチョルに決勝ゴールを奪われて逆転され、リーグ戦2連敗となった。
試合後の会見で風間八宏監督は「本気度が足りない」と怒りの言葉を出し「トレーニングする時間がほとんどないが、試合で強くなっていくことが一番のチャンスであり試練だ」と話した。
川崎Fは、19日にオーストラリアでAFCアジアチャンピオンリーグ(ACL)グループリーグ3節のウエスタン・シドニー・ワンダーランド戦、23日には味の素スタジアムでFC東京とアウェー試合が続く。
次のホーム試合は、28日19時からJリーグ第名古屋グランパスと対戦、また4月1日19時にはACLグループリーグ4節でウエスタン・シドニー・ワンダーランドと対戦、その後もしばらく過密日程が続く。
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