川崎市中原区の田中園芸(同区下小田中1-23-27、)で、冬の鉢花の代表シクラメンが出荷のピークを迎えた。5棟ある温室は赤やピンク、白、花びらに小さな切れ込みが入ったフレンジ入りなど、形も色もとりどりの花が並び、極彩色のじゅうたんを敷き詰めたような光景が見られる。
写真=色とりどりの花で埋まったシクラメンの温室
ことしは約30種、5号鉢から7号鉢で3000鉢を育てている。園主の田中修さん(50・写真)によると、同園は代々花農家で、シクラメンは約50年前に父の滋さんが栽培を始めたという。修さんは平塚農業高校から東京農業大学に進み、卒業後は父の跡を継いでシクラメン、パンジーなどを育てている。
田中さんによると、シクラメンは直射日光と高温が苦手なため、花を長く楽しむコツは、屋内の直射日光があたらない場所に置き、水やりは土が乾いたら与える程度で良いという。「葉の数だけ花芽があるので、上手に管理すれば5月まで花が咲きます」と話している。
田中さんは、毎年一番良い花から種子を採って栽培するとともに、新しい品種も数多く作り出している。
同園のシクラメンはすべて直売で固定客も多い。11月下旬から販売を始め、毎日多くの客が訪れている。価格は3,000円から7,000円までで、宅配(有料)も受け付けており、歳暮やクリスマスプレゼントなどの贈答品としてのニーズが多いという。
販売時間は9時から17時まで。問い合わせは090-4006-8839。
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