川崎市麻生区の花咲案内人・下條厚さんから「市内で春の訪れが最も遅いと思われる麻生区黒川地区に春を探しに出かけました」と黒川各地の花の情報と写真が寄せられました。
写真=菜の花、汁守神社のヤブツバキ(左)、黒川青少年野外活動センターの枝垂れ梅(右)、タンポポ(左)、梅畑の白梅(右)、神奈川県企業庁の水力発電所周辺(左)(いずれも下條厚さん撮影:3月9日)
黒川地区は、川崎市の最西部にあたり、多摩丘陵の尾根部が都県境となっていて稲城市、多摩市、町田市と接しています。かつては交通の便が悪く「川崎のチベット」などと呼ばれていましたが、1974年に小田急多摩線、京王相模原線が相次いで開通し、いまは小田急線黒川駅、はるひ野駅、京王線の若葉台駅と3つの駅があり、新しい住宅地もできています。一部に農業振興地域があり自然が豊かな地域です。標高が高いところが多く、市街地に比べて気温も低めです。
黒川地区の鎮守「汁守神社」は、府中大国魂神社に供える汁物の調整をしたことから名付けられたと伝えられ、境内には川崎市「まちの樹50選」に選ばれた大きなやぶツバキが花を咲かせています。また、柿生小学校の分校跡地だった.黒川青少年野外活動センターには、めずらしい白い枝垂れ梅がありました。梅畑の白梅は満開になるのはあと少し、暖かい土手にたんぽぽが一株だけ咲いていました。畑の菜の花が春の暖かさを運んできます。
都県境に近い丘陵部中腹にある神奈川県企業局の水力発電所はまだ寒々としていました。ここでは津久井湖から長沢浄水場への送水路の12mの落差を利用して発電、約1350戸を賄える680KWの電力を発電しているそうです。
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