2024年3 月16日 (土曜日)

川崎フロンターレが京都サンガF.C.に1対0:ホームで痛い連敗

240309fron002J1リーグ第3節の9試合が3月9・10日に行われた。川崎フロンターレは「Uvancs(ユーバンス)とどろきスタジアム by Fujituu」(旧等々力陸上競技場)で3月9日16時から京都サンガF.C.と対戦した。川崎Fは京都の固い守備を崩せず0対1で連敗した。

写真(撮影 : いずれも山本真人)=終了間際まで京都ゴールに迫った川崎イレブン

240309fron001川崎Fは前節ジュビロ磐田戦の大量失点の影響などを考慮し、スタメン4人とポジションを入れ替えた。
試合は立ち上がりからリュチームとも攻守の切り替えが続き、7分に京都がCKでゴールネットを揺らしたが、VARの結果、ゴールが取り消され、川崎Fは先制を免れた。川崎Fは次第にボールを保持する時間が増えたが、パスやゴールの精度不足と相手のクリアーもあり、ゴールを割れず、前半を0対0で折り返した。
後半も一進一退の攻防が続いたが、次第に京都のボールを保持する時間が増え、65分に川崎FのGK上福元直人が弾いたシュートのこぼれ球を京都のMF川崎颯太に決められ、先制を許した。これに対し川崎はFWを2人、その後さらに3人の選手を入れ替えて反撃、87分に最後の交替で入ったFWバフェティンビ ゴミスがFW遠野大弥のシュートのこぼれ球を頭で押し込んだ(写真左)。しかし、VAR判定の結果、オフサイドとなり得点が認められず、同点機を逸した。長めのアディショナルタイムの攻撃も実らず、ホームで痛い完封負けを喫した。
次のホームゲームは3月30日15時からFC東京と対戦する。

 

 

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2024年3 月 8日 (金曜日)

川崎フロンターレがジュビロ磐田に5対4で敗戦:乱打戦のホーム開幕飾れず

240301 fron03J1リーグ第2節の10試合が3月1日〜3日に行われた。川崎フロンターレは「Uvancs(ユーバンス)とどろきスタジアム by Fujituu」(旧等々力陸上競技場)で、ことしJ1に復帰したジュビロ磐田と対戦した。川崎Fは前半に3点先行されたものの、FWエリソンなどのゴールで追い付くというシーソーゲームを展開した。しかし、90+7分に磐田のFWジャーメイン良にこの日4本目のゴールとなるPKを決められ、両チーム合わせて9ゴールという乱戦に競り負け、ホーム開幕戦を飾れなかった。

写真=90+7分、勝ち越しゴールで肩を落とすフロンター選手とゴール裏に駆け込むジュビロ選手(撮影 : いずれも桑田輝明)

240301 fron04ことし2月に富士通と命名権契約を結んで名称が変わったホームグラウンドには、勝利を願うサポーターがスタンドを埋めた。
試合開始前には、福田紀彦川崎市長が「ことしは川崎市が市制100年を迎える。取れるタイトルをすべて取ってもらい100年を共に祝いたいので、気持ちを一つにしてがんばって応援したい」とピッチで挨拶。川崎市出身でプロ野球の侍ジャパンの井端浩和監督のキックオフでホーム開幕戦に花を添えた。(写真左=侍ジャパン井端監督〈中央〉とサイン入りユニホームを持つ両チームのキャプテン)
試合は、立ち上がりから攻め込むジュビロに6分に先制を許すと、18分、29分にジャーメインに立て続けにゴールを奪われ、3点リードを許す苦しい展開。しかし川崎Fは36分にシュートのこぼれ球に反応したエリソンがゴールを決めて意地を見せた。
240301 fron01ハーフタイムにMF橘田健人に換えてMF瀬古樹を投入するなど反撃に転じると55分にエリソンがこの日2点目(写真右下)、59分にFWマルシーニョのゴールで同点に追い付いた。一方、磐田も攻撃を強めて一進一退の攻防が続いたが、76分にジャーメインがペナルティーエリアで川崎のGKチョンソンリョンと交錯して倒れ、その結果得たPKを自身で決めて磐田が再びリードした。
240301 fron02川崎は82分に攻撃の選手4人を投入、交替したFW山田新がペナルティーエリアで倒されてPKを得、これを山田が自ら決めて再び同点に戻した(写真左下)。しかし、アディショナルタイムに川崎Fの選手のハンドでPKを与え、ジャーメインがこの日4点目のゴールを決めた。川崎Fも、GKも2回攻撃参加をするパワープレーを繰り広げて追いすがったが、ゴールを割れず乱打戦に涙を飲んだ。

川崎フロンターレの次のホームゲームは3月9日(J1第3節)京都サンガF.Cと16時から対戦する。

 

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2024年2 月26日 (月曜日)

川崎フロンターレがACLベスト8進出ならず:終了間際に被弾、山東泰山に敗戦

Fronafc002川崎フロンターレは2月20日、AFCチャンピオンズリーグ2023のラウンド16で中国・山東泰山をホーム等々力競技場に迎えて対戦した。試合は先行を許したものの新加入のDF三浦颯太(写真左下)とFWエリソンのゴールで追い付いたが、アディショナルタイムに4点目を決められ(写真右)、まさかの敗戦でベスト8進出を逃した。13日のアウェイゲームを3対2で勝利し、引き分け以上でベスト8に進める有利な状況だっただけに、チームの悲願だったアジア王者の夢が消えるとスタンドを埋めた11,732人のサポーターから大きなため息が漏れた。

写真=撮影いずれも桑山輝明

Froniafc001ACLのグループステージを1位で突破するなど、好調な成績で迎えたホーム等々力での今季初の公式戦とあって、平日の17時キックオフにもかかわらず、数多くのサポーターが詰めかけた。
試合は、川崎Fのミスも絡んで7分に失点、25分には追加点を許した。しかし、昨シーズン在籍したヴァンフォーレ甲府でACLのグループリーグに出場した三浦颯太が30分にゴールを決め、合計得点で追い付きチームに勢いを取り戻した。さらに59分にFWエリソンがゴールで同点とした。川崎Fはその後もチャンスを作ったが決めきれず、73分に失点して合計得点で並ばれた。延長戦に入るかと思われたアディショナルタイム終了直前の90+7分に相手コーナーキックで失点。川崎Fは長身選手2人を投入してパワープレーを図ったが、ゴールを割れず、ベスト16で涙をのんだ。

 

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FUJIFILM SUPER CUP・川崎フロンターレが優勝:ヴィッセル神戸を1対0で下す、際がデビュー戦初ゴール

Fronsupercup1Jリーグ開幕前の2月17日、国立球技場でFUJIFILM SUPER CUPが行われ、昨年リーグ優勝したヴィッセル神戸と天皇杯優勝の川崎フロンターレが対戦した。試合は新加入のDFファン ウェルメスケルケン 際が決勝ゴールを決め(写真 左下)、川崎Fが3年ぶり3回目のSUPER CUP優勝を飾った。

写真=表彰式(いずれも山本真人)

Fronsupercup2川崎Fのスーパーカップ出場は2年ぶり5回目で、これまでにリーグ優勝した2018年、2019年、2021年、2022年に出場。2019年に浦和レッズを1対0、2021年にガンバ大阪に2対1で勝利して優勝した。
52,142人の観客で埋まった国立で両チームともJリーグの代表にふさわしい熱戦を展開した。前半はボールを支配する神戸がやや押し気味に進めたが、川崎Fも粘り強く対応、前半をスコアレスドローで折り返した。後半に入った48分に川崎Fの際がシュートのこぼれ球を押し込んでゴール(写真左)を決めた。これに対し、神戸は攻勢を強めたが、川崎Fはゴール前を死守、貴重な1点を守り切った決勝ゴールの際はオランダから完全移籍で入団、Jリーグ初出場で初ゴールを決める鮮烈なデビューを果たした。

 

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2022年4 月 7日 (木曜日)

Jリーグ 川崎フロンターレがセレッソ大阪に1対4で大敗: ホーム無敗記録25でストップ、J新記録ならず

220402fron001Jリーグ第6節の9試合が4月1、2日に行われ、川崎フロンターレは2日に川崎市中原区の等々力競技場でセレッソ大阪と対戦した。試合は、川崎Fが前半に3失点、後半も失点し、1対4で敗れた。川崎Fがリーグ戦のホームでの敗戦は2020年11月3日(第26節)以来1年5カ月ぶり。同年11月18日から続いていたホーム無敗記録はJリーグ記録タイの25でストップ、新記録はならなかった。

写真(撮影 : いずれも桑山輝明)=86分、川崎FのFWマルシーニョ(#23)のゴール

220402fron003代表戦を挟んで約2週間ぶりに行われたこの試合は、川崎Fにとっては記録がかかるだけに負けられないところだ。
試合は立ち上がりは互角の闘いだったが、13分に川崎FのDF谷口彰悟(#5)のミスからボールを奪ったC大阪がカウンター攻撃を仕掛けてMF乾貴士(#8)が先制した(写真左)。
川崎Fは相手のプレスに阻まれ攻撃できないうちに、28分に再び乾に追加点を奪われた。さらに36分にもC大阪のFW山田寛人(#34)にゴールを奪われ、前半を0対3で折り返した。
220402fron002流れを変えたい川崎Fはハーフタイムに一気に選手を4人代えて攻勢に転じたが、フィニッシュが決まらず、68分にはFW山田にも2本目となるゴールを決められた。川崎Fはその後もピンチを迎えたが、GKチョン ソンリョン(#1)のセーブで失点を免れた。
川崎Fは65分にFW家長昭博(#41)に代わって入ったFW小林悠(#11)が、終了間際の86分にペナルティーエリアでFWマルシーニョ(#23)へヒールパス(写真右下)、マルシーニョがゴールを決めて一矢報いた。しかし反撃もここまで、久し振りの大量失点で敗れた。
川崎Fの次のホームゲームは、4月9日19時から柏レイソルと対戦する。

 

 

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2022年3 月14日 (月曜日)

Jリーグ第4節 川崎フロンターレが名古屋グランパスに1対0で勝利:ホーム25試合無敗のJリーグタイ記録

220312forn001Jリーグ第4節が3月11〜13日に行われた。川崎フロンターレは12日にホームの中原区等々力競技場で名古屋グランパスと対戦、25分にMFチャナティップ(#18)のスルーパスに反応したFWマルシーニョ(#23)の今季初ゴールを守り切り1対0で勝利した。チームは、2020年11月18日第30節の横浜F・マリノス戦以来、22勝3分でホーム25試合連続無敗のJリーグタイ記録を達成した。

写真(撮影 : いずれも山本真人)=25分、先制ゴールを喜ぶ川崎イレブン

220312forn002試合は、名古屋が立ち上がり直後にペナルティーエリア手前でフリーキックを得るなど押し気味だったが、次第に川崎Fがボールを支配する時間が長くなり、25分にマルシーニョが相手ゴールキーパーをかわして先制ゴールを決めた(写真右上)。川崎Fはその後も何度か追加点のチャンスを作ったが相手の好守などでフィニッシュに至らず、1対0で折り返した。
220312forn003名古屋はハーフタイムで選手を変えずにポジションを入れ替えるなどして攻勢を強めた。一方、追加点がほしい川崎Fは早めに選手交代のカードを切り、60分には前半にカードをもらったチャナテップ、FWレアンドロ ダミアン(#9)を下げ、MF小塚和季(#17)、知念慶(#20)を投入、73分には脇坂泰斗(#14)、マルシーニョを下げ、FW遠野大弥(#19)、FW宮城点(#24)と早めに選手を交代した。しかし、名古屋の固い守備を崩せず好守が入れ替わる緊迫した時間が続き、追加点は奪えなかったものの、川崎FのMF橘田健人(#8)が相手のボールを奪って攻撃の芽を摘み取り(写真左)、キャプテンのDF谷口彰悟(#5)やGKチ220312forn004ョン ソンリョンの確かな守備など見応えのある緊迫した時間が続いた(写真左下)
名古屋は試合終了間際から3分のアディショナルタイムまで何度も同点のチャンスを作り出したが、川崎Fの堅守を崩せなかった。
チャナティップのアシストは移籍後初だが、イエローカードを受けたため次節は累積警告で出場できない。
川崎Fの次のホームゲームは4月2日15時からセレッソ大阪と対戦する。

 

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2022年3 月 5日 (土曜日)

Jリーグ・第10節 川崎フロンターレが浦和レッズに逆転勝ち:SUPER CUPのリベンジ果たす

220302fron-5Jリーグ第10節の2試合が3月2日に行われた。川崎フロンターレは浦和レッズと対戦、33分に浦和に先制されたが、62分と64分にたて続けにゴールを決め2対1で逆転勝利した。3勝1敗で、暫定ながら早くも首位に立った。

写真(撮影 : いずれも桑山輝明)=逆転ゴールに喜ぶdf山根視来(#13 左)とアシストしたMF脇坂泰斗(#14)

220302fron-1試合はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するために前倒しとなったもの。両チームは開幕前の2月12日にFUJI FILM SUPER CUPで対戦、川崎Fは0対2で敗けている。今シーズンの目標であるリーグ3連覇を成し遂げるためにも、同じチームに負けられない一戦。一方の浦和は、FUJI FILM SUPER CUPで優勝したものの、リーグ戦3試合を1分2敗と未勝利で、連敗は避けたいところだ。
試合は、立ち上がりから両チームが先制点を奪おうと相手陣内に攻めこみ激しくぶつかりあうが、次第に浦和の勢いが増した。25分に川崎FのDF登里享平(#2)が足を痛めて退場、MF塚川孝輝(#3)が急きょ本来のポジションと異なる左サイドバックで投入された。その後、コーナーキックのチャンスに浦和のDF岩波拓也(#4)がヘディングでゴールを決めて先制(写真左上)、川崎Fは相手の好守を崩せず、前半を0対1で折り返した。
220302fron-2後半、川崎Fは浦和陣内に攻め入る時間が増え、62分のコーナーキックでMF脇坂泰斗(#14)のクロスをFW家長昭博(#41)がヘディングで決めて同点(写真右)とした。さらぶ、2分後の64分にペナルティーエリアに入った脇坂が見事なターンで 220302fron-3相手をかわして出したパスをDF山根視来(#13)がダイレクトで決めて追加点を奪った。
これに対し浦和は猛反撃に転じ、再三のチャンスを作り出したものの、川崎FのGKチョン ソンリョン(#1)のビッグセーブ(写真左下)に加え全員が体を張った守備でゴールマウスを守り切った。
次回の等々力陸上球技場のホームゲームは3月12日(第4節)17時から名古屋クランパスと対戦する。

 

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2022年2 月23日 (水曜日)

Jリーグ開幕・川崎フロンターレはFC東京に1対0で白星発進

220218frontale002Jリーグが2月18日に開幕、川崎フロンターレは初日の18日に川崎市中原区の等々力陸上競技場でFC東京と対戦した。試合は両チームのキーパーがビックセーブを何度も見せるなど緊迫した展開だったが、川崎Fが81分にFWレアンドロ ダミアン(#9)がヘディングで決めたゴールを守り切り1対0で勝利、開幕戦を白星で飾った。

写真(撮影 : いずれも山本真人)=試合終了直後に喜び合うFWダミアン(#9)とFW遠野大弥(#19)

220218frontale001リーグ開幕戦唯一のゲームとなったこの試合は「第39回多摩川クラシコ」と名付けられた多摩川を挟むダービーマッチ。川崎Fは12日のFUJI FILM SUPER CUPで浦和レッズに敗戦しており、連敗は避けたいところ。一方のFC東京は指揮官が替わり、プレースタイルの浸透が気になるところだ。互いに選手やスタッフから新型コロナウイルスの感染者が出るなど影響が心配された。
試合は、立ち上がりは川崎Fのリズムだったが、次第にF東京が攻勢に転じ、守護神GKチョン ソンリョン(#1)が2本のビッグセーブでゴールを守り(写真右)、前半を0対0で折り返した。
後半の立ち上がりも東京Fの攻勢が続き、56分にはベテランDF長友佑都(#5)の投入でさらに勢いを増し、60分にはFW永井謙佑(#11)がゴールネットを揺らしたが、オフサイドで事なきを得た。流れを変えたい川崎Fは62分にMFチャナテップ(#18)とFWマルシーニョ(#23)に替え、MF塚川孝輝(#3)とFW知念慶(#20)を入れ、76分にはMF脇坂泰斗(#14)からFW遠野大弥(#18)に交替、これが功を奏した。79分に遠野のシュートは阻まれたが、これで得た左コーナーキックで遠野のクロスボールをダミアンが頭で合わせようやく先制ゴールが決まった。その後、川崎FのDF車屋紳太郎(#7)が相手選手とぶつかり肩から落ち担架で運ばれるアクシデントがあり、7分と長めのアディショナルタイムにF東京の猛反撃にあったが、ソンリョンをはじめとする川崎Fの体を張った守備で守り切り、無失点で勝利を引き寄せた。
金曜日のナイターにもかかわらず両チームのサポーター17,544人が観戦、試合前には川崎F26周年に合わせた健康センターやスーパー銭湯の営業で人気グループとなった「026(おふろ)サポーター 純烈」がキックオフパフォーマンスやハーフタームでミニコンサートを行い、客席はサッカーゲームでは珍しいペンライトで盛り上がった。
次回の等々力陸上球技場のホームゲームは3月2日(第10節)19時から浦和レッズと対戦する。

 

 

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2021年12 月17日 (金曜日)

天皇杯準決勝:川崎フロンターレが大分トリニータにPK戦で敗退、連覇の夢絶たれる 

Tennohaijyunkesyou-1-3サッカーの第101回天皇杯準決勝が12月12日に川崎市とさいたま市で行われた。川崎フロンターレは等々力陸上競技場で大分トリニータと対戦。延長後半の113分にFW小林悠(#11)が先制したものの、終了間際の120+1分に大分のDFエンリケ トレヴィザン(#14)に同点ゴールを決めてPK戦に突入。その結果、4対5で敗れ、天皇杯連覇の夢を絶たれた。

写真(撮影:いずれも桑山輝明)=フロンターレのFW小林悠の先制ゴール

リーグ戦で圧倒的な勝ち点を挙げた川崎Fは、昨年の記念すべき100回目の天皇杯覇者。一方の大分は今シーズン18位で、来シーズンは4年ぶりにJ2降格となる。
両チームとも2回戦から参戦、川崎Fは2回戦はJ3のAC長野パルセイロ戦に1対1、3回戦のジェフユナイテッドは1対1の同点で、いずれもPK戦で勝ち抜けて辛くもラウンド16に進出。清水エスパルスに2対1、準々決勝の鹿島アントラーズに3対1と最小失点で、準決勝にコマを進めた。
Tennohaijyunkesyou2この日の試合は、昨年から始まった新型コロナウイルス感染拡大による入場制限が初めて外され、競技場には両チームのサポーターが駆けつけ、17,595人が観戦した。
試合は、序盤から川崎Fがボールを支配し、大分が守備と中盤を厚くして自陣に侵入する川崎Fに対応したが、川崎Fのミドルシュートなどを元川崎のGK高木駿 (#1)に防がれ、前半を0対0で折り返した。
後半も川崎Fが攻め続けたが、高木のビッグセーブを始め大分の体を張った守備を崩せず延長戦となった。
延長戦は、体力が落ちた大分の守備を縫って109分に出場したMF小塚和樹(#17)がチャンスを作り、ペナルティーエリアから倒れ込みながら送ったパスを途中出場の小林がゴールに押し込み、ようやく均衡を破った。残り時間はアディショナルタイムを合わせても10分余りで、川崎Fが勝利を引き寄せたかに見えたが、その後のプレーで、途中出場したFW遠野大弥(#19)が大分の選手と接触、120分に負傷退場した。この時点で川崎Fは交代枠を使い切っており、アディショナルタイムを10人で戦うことになった。大分は負傷退場前のプレーで得たフリーキックを昨シーズンまで川崎にいたMF下田北斗(#11)がゴール前に正確なパスを送り、これにエンリケ トレヴィザン(写真左上)が合わせて終了間際にまさかの同点に追い付くと競技場の川崎Fサポーターから悲鳴に似た声が上がった。
PK戦は大分が先行、5本目まではそれぞれポストとキーパーに止められ3対3だった。サドンデスに突入した6本目はそれぞれ成功、大分が7本目を決めた後、この日神がかり的なセーブをしていた高木がDF山根視来(#13)のシュートを止めると、客席は一瞬静まり返った後、大分サポーター席から大きな喚声が上がり、そのまま試合が終了となった。
試合後、観客からは川崎Fの選手だけでなく、大分の選手たちにも大きな拍手が贈られていた。

 

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2021年12 月11日 (土曜日)

川崎フロンターレが優勝報告会:川崎市がスポーツ特別功労賞を授与、サポーター5000人が祝福

Yushohokokukai1J1リーグ2連覇を果たした川崎フロンターレが12月5日、中原区等々力のホーム・等々力競技場で優勝報告会を開催、5000人を超えるサポーターと優勝を喜び合った。川崎市のスポーツ特別賞の贈呈も行われ、福田紀彦川崎市長から鬼木達監督と脇坂泰斗副キャプテンに賞状と記念品が手渡された。

Yushohokokukai2フロンターレは34節の浦和レッズ戦で4試合を残して早々と優勝を決め、2017年・2018年に続いて2回目の2連覇を達成した。最終成績は28勝8分2敗、勝点92と2位以下を大きく引き離す圧倒的な強さで、ホームでは無敗だった。
今シーズンは18年間在籍しフロンターレの象徴的存在だった中村憲剛さんが抜け、夏には前年からチームの勝利を牽引してきた若手の三笘薫選手と田中碧選手が海外に移籍、またゲームメーカーの大島僚太選手がケガで長期離脱するなど、さまざまな試練もあったが、シーズンを通して大きく崩れることなく、チームの連勝記録を大きく塗り替えた。
報告会では、最初に藁科義弘社長が「数字上では圧倒的という言葉になりますが、簡単ではありませんでした。オリンピック・パラリンピックイヤーで日程が厳しい上、コロナ禍で過密になり、ACL(アジアチャンピオンリーグ)がセントラル開催となり中2日で6連戦、日本へ戻ってからも、隔離生活でコンディション作りやメンタルも大変でしたが、選手たちはそれに負けることなくしっかりと対応し、鬼木監督のマネージメントが素晴らしく、スタッフも含めてまとまって勝ち得た優勝です。また、スポンサーやサポーターが苦しい中でも支え応援してくれた」とシーズンを振り返って感謝の言葉を述べ「来年はACLを取り、皆さんと共にこの川崎の名をアジアだけでなく世界に広めたい。皆さん一緒に戦って」と挨拶した。
鬼木監督は「自分たちが当たり前のようにサッカーができるのは、クラブが安定して日々練習に取り組める環境を与えてくれたお陰で、その結果が優勝につながった。クラブを支えてくれるスポンサーと応援で後押ししてくれたサポーターに感謝しています」と話し、「これからも、いつか(コロナの制限がなくなり)大きな声で応援してもらい、自分たちがそれにこたえられるようトップでリーグをかけ抜ける姿を見せたい。ことしの選手たちは頼もしかった。苦しい時もかなりありましたが、僕は麻生グランドで選手の努力を毎日見ていて、この成績は選手とスタッフの努力のたまものだと思います。来年この数字を出せるのは簡単なことではないが、3連覇と、悔しい思いをしたACL優勝をめざしたい。その前に今年の残りのタイトルをここにいる選手と取りたい」と天皇杯制覇に向けて意気込みを語った。
Yushohokokukai3報告会では4回目となるスポーツ特別賞の授賞も行われ、福田市長は「コロナで皆が疲れている時に市民に大きな元気をと勇気を与えてくれたフロンターレに心から感謝します。この賞は日本一かオリンピック・パラリンピックでメダルを獲得した時にしか出しませんが、フロンターレはこの5年間で4回も受賞しています」とチームの活躍をたたえた。
選手たちはリーグ優勝時に使った特別仕様の壇上でシャーレを高く掲げて喜びを表した後、競技場をゆっくり回ってスタンドのサポーターにシャーレを掲げて挨拶した。
残りのタイトルとなる天皇杯準決勝は、ホームの等々力競技場で12月12日14時からトリニータ大分と対戦する。

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