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2018年6 月12日 (火曜日)

高橋・狛江市長辞職:明政クラブ・石井幹事長記者会見詳報

セクハラ疑惑で揺れた高橋都彦・狛江市長の6月4日の辞職について、同日に行われた明政クラブの石井功幹事長の記者会見は次の通り(質問者は複数)。

記者(以下「Q」):最大会派である明政クラブの幹事長として今回の辞職についての受け止めをお聞かせください。
石井(以下「石」):こういったことで市長が辞職ということになりまして、まずは本当に市民の皆様に申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

:蒸し返すようで恐縮ですが、3月議会で3月1日に共産党の西村あつ子議員が質問し、3月5日は石井さんが質問するはずだったのですが、その日、突如欠席されて、その後3月議会はほぼ出てらっしゃいませんでした。
改めて3月5日になぜ欠席されたのか、欠席しなかったら何を追求しようとしていたのか、それをご本人の口から聞かせてください。
:欠席の理由は、体調が残念ながら、本当に申し分けありませんが不良でございまして、そのため欠席させていただきました。(一般質問は)追求というか、その時は市長の行動及び確か言動ということでしたが、その辺の確認を取ろうと思っていました。

:市長の行動・言動というのは、こちらとしては、取材に基づいてセクハラ疑惑を取り上げようとしていたと認識していますが、石井さんの認識では市長のセクハラ疑惑を取り上げるつもりはなかったということですか?
:まあ、市長の、それも含めて言動とか行動についてお尋ねしようと思っていました。

:その後、予算委員会などで市長を質す機会はあったのですが、一貫して石井さんは出ていらっしゃらなかった。石井さん以外の自民党明政クラブの方も残念ながら市長に対する今回のセクハラ疑惑に関して追求しようとする姿勢がありませんでした。
幹事長としてなぜご自身ないしは同僚の明政クラブの方々が市長の疑惑を追及しようとしなかったのかこの点に関してどう思われているのか。いま結局市長がお辞めになられて事実上この疑惑を認めていらっしゃることを踏まえて、ご自身たちの責任をどうお考えになるのか?
:あの・・私1カ月間お休みをいただきまして、それは大変申し訳なかった。ただ体調不良ということでございますので、それは大変申し訳なかったです。
それから市長のことについてということでございますが、私たちは市長に対して、庁議等にも出ていますけれども、あくまでも注意をさせていただいてきたというところでございます。まあ、議場でということよりも今まで私たちとしては市長に対してですね、注意をさせていただき、苦言も呈させていただいてきたところでございますので、そういうやり方を概して貫いたと考えていただければ結構かと思います。

:結果としてですね、市長は最終的に被害者の女性が実名で告発するという、非常に女性にとってはつらい決断をして、そこで市長がようやくお辞めになりました。それまで一貫してですね、市長は身に覚えがないということを言って、外形的に見れば自民党と公明党はそれを支えていたように感じられます。結果としてなんですが、政治は結果責任ですから市長が辞職に至るまでですね、女性たちに大変厳しいつらい思いをさせたことについて、どういう風にお考えですか?
:いわゆる二次被害的なもの、それをどうにかですね、起こさないように問題の解決をはかりたいと思っておりましたけれども、確かに残念ながらこういった結果になってしまったという風に私は感じております。

:残念ながらそういう結果になってしまったという客観的な話じゃなくて、そのことに対するご自身たちの気持ちというかですね、どういう?
:4人の方々に対する?

:確かに石井さんたちが庁議とかで出たように事前に苦言を呈したようですけれども、結局市長のセクハラ行為は改まらなかった、改まった部分もありますが、最終的には市長は(セクハラを)認めずに被害を受けた女性たちにつらい思いをさせてしまった、その方々は石井さんも知ってらっしゃる職員の方々だと思うんですね。そういう思いをさせたことをどういう風に思っているかということです。
:本当にそれは申し訳ないという気持ちでいっぱいです。まあ、これだけね大きな問題になってしまい、女性の方々には本当につらい思いをさせてしまったという風に思っております。

:高橋市長はですね元の都職員で、自民党が実質的に都連に頼んで候補者を擁立してきたという経緯があります。今回明らかになってですね、石井さんも含めてですね1期目の途中から市長のセクハラは水面下で問題になっていたと。それにも関わらず1期目も2期目も推薦し一貫して市長を支えてきた、この結果責任についてどうお考えになりますか。
:私たちがその問題を認識したのは、平成28年の秋頃と記憶しておりました。ですから最初の選挙、2回目の選挙の時はその情報は持ち得ていなかったということでございます。

:仮にですね、こういう情報を持ち合わせていたならば、推薦ということにはならなかったということですか?
:まあそれは仮定の話ですので、その時にどれくらいの情報量であるとかもしくは調査といいますか、実態がどこまで分かっていたかによっていたと思いますけれども、ちょっと今その仮定はなかなかできづらいと思います。ちょっとその答弁はお答えしかねる。

:3月議会の当局側の答弁によって自民党、明政クラブがですね、昨年の夏の時点で今回共産党が入手したのと全く同じセクハラ相談に関する公文書を入手したことが分かっています。昨年の夏までに入手していながら、結果としてですけれども、市長を追及したりだとか、問題を正そうという行動をしなかった、これの責任と理由について教えてください。
:あの先程申し上げたように、こういった問題ですのでなるべく被害者の方々の二次的な被害を及ぼさないように、ある意味水面下で市長への苦言を行ってきたということでございます。

:今日市長が辞任されたということで、恐らく7月中に選挙があると思います。高橋さんが当選する前はですね、矢野さんが4期16年という長きにわたり共産市政だったわけですけれども、自民党としては共産市政に戻すわけにはいかないという姿勢だと思うんですけれども、今度の選挙はどういう枠組みで何を争点として戦っていかれようと思われいるのか、今のところのお考えをお聞かせください。あと、候補者の目星がついているなら、それも教えてください。
:本日ですね、高橋市長が退職されたということですので、今後のことについては一緒にやってきた方々と相談しながら、決めていくということになると思いますので、ここで私がどうのこうのということにはなかなかならないということだと思っております。

:今のところ候補者は?
:えっと・・・うん、考えております。

:具体的に考えて・・・
:いや、あの具体的というかとにかく先ほども言いましたように当たり前ですが自民党だけということではなく、なるべく多くの方に参加いただきましてご意見の集約の中で決めていければいいかなという風に考えております。

:今回も自民党、公明党の枠組みで戦っていくという基本ラインになるのでしょうか。
:今まで一緒にやってきた方々と、今度もできたら一緒にやっていければ、それが一番いいという風に考えております。

:3月議会でこの問題が発覚してから、市長が辞意を表明するまで2ヶ月半以上3カ月弱の日数がかかっております。3月議会が終わって4月5月いろんな動きがあったと思いますが、自民党の石井さんはお休みだったわけですけれども、明政クラブさんが特に何もふれずに追求もせず、市長を実質的に支えられたとことになりますが、これだけ長引いてしまって結果的に女性職員の方が、傷ついてまでああいう行動(市長に実名で抗議文を提出)を起こさせた責任について、もう少し補足していただいていいでしょうか。
:はい。辞める辞めないは本人のご判断でということだと思いますので、その件はですね、あくまでも政治家の判断ということ。ただ、今言われた被害者の方々にある意味いらぬ重圧を結果としてかけていたと思いますので、それは本当に申し訳ないという風に思っています。

:28年の秋頃にこの問題を認識されたという、それから水面下でということですけれども、どういった事実を把握されてどういった苦言を呈されたのか。この3月議会以降、表で追求というのはなくてもですね、さらに水面下での苦言、どのようなものを呈されたのか教えてください。
:28年の秋ぐらいにですね、信用できる情報筋からその話を聞きまして、その時点でいろいろ調査というか聞き込みをしましてですね、私も最初耳を疑ったことですので、いろいろとお話しは聞かせていただきました。その中で市長には、こういった話が街でうわさで流れています、お気をつけいただきたいという風に申し上げました。それは2回、2度申し上げております。

:それは秋?
:冬、28年年末です。

:3月議会以降は?
:3月議会以降は、私はお休みさせていただいてましたので、私自身はそういった行動は取っておりません。

:他の会派の方も何も言ってない?
:と思いますが。

:苦言を呈されたのは、この2回だけということですか。
:その後も明政の議員2名、その後全員で市長室に行って、苦言は呈させていただきました。

:それはいつ?
:平成29年の夏頃だったという風に記憶してます。

:苦言というのはどういう風に?
:同じような、大体。市長に対して苦言ですので、私たちの言い方としてはとにかくお気をつけいただきたいという、市長に対しての苦言ですのでそれほど多くを語らずにとにかく気をつけていただきたいということで言わせていただきました。

:それに対して市長は何て?
:まあ、それなりの反応であったという風に私は記憶しております。

:どういう反応ですか?
:だから、うーん、反省されたような反応だったという風には記憶しております。

:気をつけるよ、というような文言はあったのですか?
:ちょっとそのあくまでも詳しいことは避けますけれども、私の印象としてはそのように受け止めました。

:いちばん記憶の新しいのが3月議会、2月の下旬に始まっていますが、直前に石井さんは市長の後援者を伴って市長室でですね最後の苦言を呈していると思います。石井さんは最後の最後まで市長に身を律してほしいという風に行動していたという風に思うのですが、2月の下旬、20日か22日だと思うんですけれども、最後どういう風に言ってですね、どういう反応だったのかお聞かせください。
:これもまあ、今までお伝えたような形でお話しさせていただいて、それもですね1対1の話しですので詳しいことは避けますけども、今までとそれほど変わらない反応だったように私は感じています。

:2月下旬の話ですか?
:そうですね。2月の下旬だったと記憶しております。

:庁議の文書にも出てくるんですが、石井さんはこれを見る限りでは一貫して市長のセクハラ問題に対して問題意識は確実に持っていたと思います。ただ水面下で動いていたことも事実だと思いますが、結果としてですね、市長が辞職に至らなかったし、その分長期化してですねセクハラを否定するような言動を繰り返したことによって女性たちは激しく傷ついたと思います。対象者が市職員であるので、石井さんも知っている方も中にはいるのではないかと。我々は誰だか分からないんですが。そういう方々に対してですね、今改めて最大会派の幹事長、責任者としてどういう風に思われているのかそれをお話しください。
:先ほどからお話しさせていただいているように、市長の行動っていうんですかね、そういうものに正せなかったというんですかね、私たちのお伝えしたことがなかなか現実にはならなかったことについては本当に責任を感じておりますし、被害を受けた女性の方々には本当につらい思いをさせてしまった、本当にその一言ですね。

:それは謝罪と受け止めていいのでしょうか。
:そうですね。当然ながら私たちは与党としてやってきたわけですから、市長を支える立場です。だからこそどうにかね、そういった方々に被害が及ばないような形での解決というものを目指してきたつもりですけど、残念ながら結果としてそのようにはならなかったと認識しています。

:市長がですね、23日の会見で認めざるを得ない、一方でセクハラ行為をした認識はないと言っているのですが、その発言に対して、どう思われますか。
:それはあの、個人の認識ですので、本当にね、もしかするとないと思われているのかもしれませんけれども、ただあくまでも女性がどのように感じたかということですから、ちょっと僕としてはその部分は否定的に感じます。

:さっき公明党さんは全く知らなかったという風におっしゃっていたんですけれども、他の会派に相談するということはしなかったんですか?
:いや、この件についてはあくまでも明政クラブとして行ってきたことなので、なるべくね情報を最小限に止めるという意味でそういったことについて行っていません。

(会見終了)

2018-06-12 in 06)政治, a) 狛江市のニュース | Permalink

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