J3・町田ゼルビアがY.S.C.C.横浜に2対1 : 土岐田の移籍後初ゴールで辛勝

明治安田生命J3第18節の6試合が6月28日に各地で行われた。前節3位のFC町田ゼルビアは町田市野津田の町田市立陸上競技場でY.S.C.C.横浜と対戦。先制して一時追いつかれたが、終盤で町田市出身でこの日はDF起用の土岐田洸平(#10)が移籍後初ゴールとなる追加点を奪い、2対1で勝利した。しかし勝点で並ぶSC相模原が大量得点で勝ち、得失点差も並んだため、合計得点の多い相模原が上位になり、町田は4位に後退した。

写真＝85分、町田DF土岐田洸平(#10)のゴールに喜ぶ町田イレブン(撮影 :山本真人）

47分、FW久木野聡(#38)の先制ゴールに喜ぶ町田イレブン

18時キックオフの今季初のナイター。16時過ぎに降った雨は一時止んだが、試合開始前から再び小雨が降り始めるあいにくの天気となった。しかし、競技場には次々とサポーターが訪れ、2,536人が観戦した。
町田は前節引き分けに終わり、上位との差を広げないためにもホームできっちり勝利したいところ。YS横浜は現在12位で、町田は昨シーズンは2勝1分、今季も１勝しているが、引いて守るYS横浜を攻めあぐねることが多い。
試合は、町田は序盤から攻勢に出たが、ホームで足を滑らせる選手もいて、YS横浜の堅い守りを崩せずなかなかチャンスをつくれない。試合は一進一退の攻防が続き、前半を両チームスコアレスで折り返した。
ハーフタイムで町田は前半に足を痛めたFW鈴木孝司(#9))を下げ、MF宮崎泰右(#18)を送り出した。47分にMF大竹隆人(#13）のパスをFW久木野聡(#38)が右足で先制ゴールを決めた。その後もゼルビアの攻勢が続いたが、フィニッシュの精度が足りず、追加点を奪えない。83分にはカウンターから交代して間もないYS横浜のMF梅内和磨(#18)に同点ゴールを許した(写真右)。
町田は直後に何度かチャンスを作っていたMF重松健太郎(#39)に替えDF松本怜大(19)を送り、守備のポジションを変更。これが功を奏し、85分に土岐田が相手の守備を振り切り、前に出ていたGKをかわしてボールを流し込んで追加点をあげ(写真左下＝撮影 : 山本真人)、沈んでいた町田の客席をわかした。町田はそのまま逃げ切り、貴重な勝ち点3をあげた。
試合後の会見で相馬監督は「土岐田はFWでプロになったこともあり、ゴール前で、非常に落ち着きがある。柔らかいタッチで、GKの横を抜くだけで点を獲ってくれた」と土岐田のゴールをほめていた。
次のホーム試合は7月12日18時にFC琉球と対戦する。