J3・FC町田ゼルビアがSC相模原に2対1 : 武相決戦3勝目で2位をキープ

明治安田生命J3リーグ第26節の5試合が9月20日と21日に各地で行われた。FC町田ゼルビアはアウェイの相模原市下溝の相模原ギオンスタジアムでSC相模原と対戦、先制したゲームは一時追いつかれたがFW久木野聡(#38)追加点を決め2対1で勝利、2位を守った。

写真(撮影 : すべて山本真人)＝48分、町田MF戸高弘貴(#29)が先制ゴール

試合前、サポーターに挨拶する町田イレブン

町田は前節ブラウブリッツ秋田に破れ、5節から守ってきた首位の座を明け渡した。今節は隣町との3度目の「武相決戦」だ。今季昇格を目指す町田は、3位のAC長野パルセイロとの勝点差が2と迫っており、昇格条件が2位以内のため負けられない。一方、相模原はダービーですでに2敗しておりリベンジを果たしたいところ。競技場には両チームのサポーターが多数来場し、今シーズン最多の5,630人が観戦した。
試合は、立ち上がりは失点を恐れる町田に硬さが見られ相模原に押し込まれる場面もあったが、次第に持ち前の攻撃が機能し一進一退の緊迫したゲームとなり前半を0対0で折り返した。
後半、町田は48分にコーナーキックのチャンスからMF戸高弘貴(#29)がゴールを決め先制した。しかし、57分に相模原のカウンター攻撃でFW服部康平(#20)が前に飛び出した町田GK高原寿康(#21)をかわしてゴールを決め同点に追いつかれた。(写真右上)。町田はその3分後の60分に相模原のセットプレーのこぼれ球からカウンター攻撃をかけ久木野が追加点を奪い再びリードした。

60分、勝ち越しゴールに喜ぶ町田FW久木野聡(#38)

町田は、79分にDF三木海(#18)に替えケガ開けのDF原田圭輔(#7)をピッチに投入、さらなる得点を狙って80分には久木野に替えFW木島徹也(#14)を、終了間際の90＋4分にはMF鈴木崇文(#17)を入れて攻撃的な姿勢を貫いたが、追加点は増やせなかった。

さらなる得点を目指し前にボールを運ぶ町田FW木島徹也(#14)

試合後の会見で相馬直樹監督は「互いに良いゲームというものをお見せできたと思います。どちらも攻撃的にできたのかなと思っております。危ないシーンというのも当然ありましたし、そういった中で後ろはよく耐えながら、全体的に最近のゲームと比べても攻撃的にゲームを進められたと思っています。その姿勢が最後に勝ち切るという形になり、選手たちの姿勢を称えたいと思います」とほっとした表情で話した。
次回のホームゲームは、10月5日13時から4位のガイナーレ鳥取と対戦する。