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2012年3 月31日 (土曜日)

FC町田ゼルビアとヴェルディの対戦を「東京クラシック」と命名 : 4月1日に初の対戦

120328classic01ことしJ2に昇格したFC町田ゼルビアが、4月1日に町田市立陸上競技場で行われる第6節の対戦相手・東京ヴェルディと連携して、本拠地・東京同士の対戦を「東京クラシック〜より美しいフットボールはどっちだ〜」と名づけ、熱戦を盛り上げる。

写真=フラッグの前で拳をあげるアルディレス監督と酒井選手(3月28日、町田市立陸上競技場仮設メディアセンター)

120328classic02少年サッカークラブからトップチームを作った町田とヴェルディの対戦は、リーグ戦では初だが、2010年の天皇杯第2戦で対戦しており、この時は町田が勝利した。しかし、育成年代ではJリーグが発足する前から何度も対決。歴史に残る大会では15歳以下の日本クラブユース選手権第3回(1988年)と第4回(1989年)に2年連続決勝戦で対戦、いずれも読売(当時)が優勝した。
また、少年サッカーが盛んな町田市は、40人を超すJリーガーが育ち、その数は清水市(現・静岡市)に次いで2番目となっている。一方、ヴェルディユース出身のJリーガーも多い。
「東京クラッシック」は、こうした歴史と背景を踏まえて命名された。奇しくも今季から町田の指揮を執るアルディレス監督は、2003年から2005年7月までヴェルディの監督を務め、チームJ1初勝利のゴールをあげたFW平本一樹#25は、ヴェルディから今季レンタル移籍しており、因縁が深い。

町田は、この試合を多くの市民に応援してもらおうと平本選手のプレー中の姿とコメントをあしらったチラシを制作、ボランティアらが鶴川駅や町田駅で配布した。
試合に先立ち3月28日に町田市立陸上競技場の仮設メディアセンターで、ホーム試合となる町田が、アルディレス監督と酒井良選手#11が記者会見を催した。
アルディレス監督は「2年近く指揮を執ったことのあるチームで個人的にも意味がある」としたうえで、「日本の伝統あるチームで、優秀な選手がいるヴェルディと闘うのは町田にとって名誉あることで大事な試合。厳しい戦いになると思うが、美しい冒険をして勝ち点3をとる」と話した。両チームを知るキーマン・平本についてはチラシを指さしながら「ヴェルディ時代の天皇杯で、この人の美しいゴールで決勝を勝ち取った。FWは点を取るのが役割で、経験が多い。ヴェルディ時代の2年間より、ここでの2カ月の方が彼と話した量が多く、おとなになった印象が強い。彼にとっても初めての対戦で、勝ちたいという気持ちが一番強いと思う」とユーモアを交じえて話した。
酒井選手は「(メンバー入りはしているが)まだ公式戦に出場していないので、不甲斐ない気と試合に出たいというどん欲な気があります。ヴェルディは小さいころからあこがれのチームで、試合できることはうれしい。2009年まではヴェルディの人工芝の練習場を借りて練習をしたことが何度かあり、当時選手だった竹中稔コーチが、けがをしてヴェルディの医師に手当てしてもらったことがある。その時の恩を、ピッチの上で町田らしいプレーで勝って返したい。ヴェルディは、天皇杯に続き2連敗は避けたいと考えていると予測され、厳しい戦いになる。美しいサッカーは、強いプレッシャーの中でボールを奪い激しく闘うことだと理解しているのでそうした姿を見せたい」とエピソードを交じえながら力強く話した。
また少年時代の対戦を振り返り「U-15の時、(ことし入団した)戸田和幸#4と一緒に闘った記憶がある。僕らはジャージだったが、ヴェルディは髪を伸ばしたおしゃれな子どもだという印象で、(服装は負けても)サッカーだけは負けたくないと思った。当時、町田にはトップチームがなかったが、いまトップチーム同士で戦えるのがうれしい。ただ、昨年まで育成のコーチを兼任していたが、3、4年たつとネームバリューに引かれ、町田からヴェルディに移る子どもが毎年のようにいた。育成の子がトップに上がってくるためにも、パスをつなぐ美しいサッカーは十分やれるので、気持ちの部分で腰が引けることなく激しく厳しくやりたい」と意気込みを語った。
「東京クラッシック」のキックオフは16時から。

写真=少年時代の記録集を見て懐かしそうに話す酒井選手と当時選手だったでことしからスタッフになった星大輔さん

2012-03-31 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , c)町田市, h)東京都, スポーツ | Permalink

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