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2009年12 月27日 (日曜日)

明治大学生田校舎で「ファーマーズマーケットとまちづくり」テーマにシンポ :

091128syokusinpo01 11月28日に川崎市多摩区東三田の明治大学生田校舎において「地域の食がまちをつくる」と題するシンポジウムが開催された。明治大学理工学部建築学科の主催で行われたこのシンポジウムには、アメリカにおけるファーマーズマーケットとまちづくりの原点を考えることにより、これからの川崎の都市農業の新たな方向性を探るため、大学、農業関係者に加え、雑誌編集者、NPO関係者、展示プランナーなど様々な分野の人たちが集まった。

写真=(上から)パネルディスカッション、基調講演(撮影 : 梶 亨)

091128syokusinpo02 まず、アメリカ各地のファーマーズマーケットの実態を踏査してきた愛媛大学の佐藤亮子准教授が基調講演、「日本のファーマーズマーケットと違い、アメリカのファーマーズマーケットには、長い歴史と深い意味がある。市民である建築家が発案し、麻薬中毒者の巣となっている危険地帯を安全な地域にしていくため、その地域再生にファーマーズマーケットは一役買っている。再建という言葉がふさわしい社会的使命・ミッションを持ち、NPOなどが主体となり、そこに都市計画家や行政の再開発・公園管理担当者、さらには大学教授や不動産業者等広範な人たちの関与で運営されている。」と日本との違いを紹介した。
これをもとに、その後のパネル討論の中で、セレサ川崎農業協同組合の高桑光雄代表理事は、2008年4月に小田急多摩線黒川駅近くにオープンしたセレサ川崎のファーマーズ―マーケット「セレサモス」を例に「ファーマーズマーケットには、顔の見える関係が何よりも大切だ。作り手・生産者と食べる人・消費者の直接的な対話の中から、自分が作ったものの良さを感じられるコミュニケーションを原点にしたい」など都市郊外の「新しい農」のあり方を巡る熱の入った討論が展開された。
また、地元の商工会議所の人たちが始めた愛知県岡崎市のファーマーズマーケットの事例等も紹介され、ファーマーズマーケットが商店街の空洞化の解消に役立っているなど、アメリカとの共通点も見出された。
終了後の懇親会では、「農のある風景」が残る川崎北部の都市農業の新たなあり方を求める意見交換が活発に行われた。

(市民記者 梶 亨)

2009-12-27 in 01) 自然・環境, 02)イベント・催事, 08)経済・農業, 11)まちづくり, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区, | Permalink

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