« 川崎市麻生区の水処理センターで1月9日に出初め式 | メイン | 狛江市、川崎市麻生・多摩区などでどんど焼き:小正月の伝統行事 »

2009年1 月 8日 (木曜日)

川崎市麻生区役所前広場で七草粥:500人を超える市民が地場産の味を楽しむ

090107nanakusa7 川崎市麻生区役所広場で1月7日、麻生区で採れた米やモチ、野菜で作った「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、家族連れやお年寄りなど500人を超える区民がダイコン(スズシロ)、カブ(スズナ)、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホチケノザ、セリの入った手作りの「ふるさとの味」を野外で楽しんだ。

写真=会場の様子、和服で粥をよせる文化協会の会員、マイお碗持参の参加者のんびりと粥を楽しむ参加者、モチ焼き、歌を披露する麻生童謡を歌う会、書道のパフォーマンス(2点)、まりつき

090107nanakusa10 七草粥の会は、麻生区文化協会(菅原恵子会長)が、無病息災を祈る地域の伝統的な食文化を多くの市民に味わってもらおうと2004年から麻生区役所と共催で行っており、今回で6回目。2008年から「ふるさとあさお再発見事業」としての食材の購入の予算も付き、090107nanakusa2 参加者は無料で伝統の味を楽しめる催しとなった。ことしは、エコに協力をと自前の器や箸の持参を呼びかけたほか、区役所に設置された七草畑を維持するための募金も呼びかけられた。
090107nanakusa3 午前11時の開始前から参加者が来場。和服にかっぽう着姿の文化協会の女性らがよそった粥を「体があたたまる」「家で作るより楽」などと話しながらのんびりと味わっていた。なかには自前のお椀によそわれたあつあつの粥に息を吹きかけて、冷ましながら幼児に食べさせる親もいた。
090107nanakusa1 粥に入れたモチは、同区が古沢の田んぼで行っている親子体験農業で作ったもち米でつき、早野聖地公園のボランティアが里山活動で作った炭を使って焼いた。粥づくりに用意した米は約30キロで、カブ、セリやナズナなどは同会会員が5日に黒川などでつんだ。6090107nanakusa5 日に数時間がかりで七草の下準備をし、当日は午前9時前から文化協会と麻生体験脳牛実行委員会のメンバーらの調理担当者が交代で麻生市民館調理室で、米1に対し水5の割合で約1時間かけて粥をたき、七草を入れて仕上げた。1度に20〜30人分を作って会場に運び、大ナベに移して装うが、参加者が一度に大勢来たため足りなくなり、できあがるまで待つ人たちの行列列もあった。
090107nanakusa8 会場では、今回初めて同協会の笠原秋水さんが2.4m四方の大きな和紙で書き初めをする「席書」のパフォーマンスが行われ、ことしのエトと自身の年男をかけ「牛歩 牛はゆっくりと歩く その眼は優しい」と一気にかき揚げ大きな拍手が贈られた。また炭焼きや食090107nanakusa9 材のモチ作りの写真や、子どもたちが書いた書道作品などを展示。市民館入り口横の階段状になった屋外ステージ前で、白山お囃子連 090107nanakusa6_3 が獅子舞を演じ、「麻生童謡を歌う会」が「七草」や麻生区に伝わ る正月にちなんだ歌やなつかしい唱歌を披露し、七日正月に花を添えた。また、会場に用意された羽子板、コマ、ケンダマ、まりつきなどの懐かしいおもちゃで遊ぶ子どももいて、参加者は昔のお正月気分を楽しんでいた。

2009-01-08 in 02)イベント・催事, 05)歴史, 07)文化・芸術, 08)経済・農業, 09)市民活動, b) 川崎市のニュース, b1) 川崎市麻生区, | Permalink

コメント

コメントを投稿