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2006年9 月16日 (土曜日)

川崎市立多摩病院でファッションショーやコンサート:入院生活も楽しくなりそう

060915tama01 点滴の針をつけたままでも着替えがしやすいパジャマ、車イスに乗ったままで着られるドレスなど、入院患者や高齢者、身障者用のためのファッションショー(写真右)が9月15日、川崎市多摩区宿河原1丁目の市立多摩病院で開かれ、訪れた市民や入院患者、病院のスタッフなどが熱心に見入っていた。このショーは、市民も参加できる敬老イベント「ベテランエイジはすこやかに」の催しのひとつ。ミニコンサートや骨密度や血管圧などの測定、ミニポーチ作りなども行われ、人気をよんでいた。

地域に開かれた病院をめざして企画されたもので、多摩病院、登戸ドレスメーカー学院、多摩区役所とたまフォーラムの連携事業として、市立病院では初めて催された。
060915tama02 病院の2階ホールで登戸ドレメ副院長の栗田佐穂子さんが「おしゃれトーク」(写真左、右が栗田さん)と題して約80人の市民などを前に30分にわたって講演、高齢者や障害者、入院患者などのために考えられたユニバーサルファッションは、介護する側の便利さだけでなく、おしゃれで着やすく、人にほめらることがポイントなどと訴え、さまざまな工夫が施された服などを紹介した。
続いて、ユニバーサルファッションショーが催され、高齢者10人をまじえた20人が、着替えや介護のしやすさなどに配慮した患者用のパジャマやガウン、寝巻、作務衣、介護者用のエプロンなどを披露、病院のスタッフも熱心に見つめていた。車イスの利用者のためのレインコート、片手で締められるネクタイ、ネクタイとチョッキを印刷したエプロンなどのアイデア作品もあり、参加者は「入院生活が楽しくなりそう」「おしゃれの大切さがわかった」などと感心しながら話していた。
披露された服は、午前中に病院の玄関ホールにも展示され、病院を訪れた人の中には足を止めて熱心に眺めたり、栗田さんの説明に耳を傾ける姿も見られた。
栗田さんは「12年前から、年齢、体型、障害などにかかわらずだれもが楽しめるユニバーサルファッションを手がけ、学院の生徒やボランティアなどと工夫を重ねて作ってて、100点ぐらいになります。今回、病院でショーが開けた意義は普及させるためにすごく大きい。たくさんの市民に知ってもらい、川崎からこのファッションの発信をしていきたい」と目を輝かせていた。
060915tama03 ショーの後は、玄関ホールでピアノ、フルート、ヴァイオリンによるコンサートが行われ、「小さい秋見つけた」「夕焼け小焼け」「赤とんぼ」など日本の童謡を中心に演奏、市民や患者さんら100人余りがホールいっぱいにながれる生のやさしい音に静かに聴き入っていた(写真右下)
看護部長も務める鈴木まち子副院長は「これまではデザインを気にしないできたけど、おしゃれの大切さがわかり、ショーを見ていて、とても豊かな気分になれました。開かれた病院をめざして、市民との交流ができればと考えていたところ、登戸ドレメや市の協力で実現できた。セキュリティーなどいろいろな問題もありますが、今後もぜひ開けるよう検討したい」と話していた。

2006-09-16 in 02)イベント・催事, 03)健康・福祉 ・医療, 07)文化・芸術, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区, 音楽 | Permalink

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