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2005-12-10

川崎フロンターレ 2人の23番

2005年のサッカーシーズン終了後、川崎フロンターレの2人の「23番」がいなくなる。
現在の23番は言わずと知れた元日本代表の相馬直樹選手だが、川崎フロンターレの草創期からチームを見ていた筆者にとっての23番は、1999年の昇格の立役者・久野智昭選手にほかならない。

Jリーグ最終戦の2日前の夜、久野選手の引退のニュースリリースが届き、とても驚いた。ことしもリーグの半数に出場し、まだ充分活躍できると思っていたので、正直に言えば「何で?」という疑問が浮かんだ。そのリリースにはアウグストの退団と帰国知らせがあり、相馬の引退もすでに発表されていたので、左サイドを誰がやるのか心配になった。
久野は、最近はケガや年齢などの影響で90分フルに出場することは少なくなったが、富士通の社員選手だったころから左右どちらのサイドとボランチもできるマルチプレーヤーだった。正確なキックでフリーキックを何点も決め、ゴール前で相手の得点を防いだこともしばしばある。当時の松本育夫監督にして「MVPをひとりだけあげるとしたら久野」といわせたスーパーベティ。2000年の昇格時には数少ない居残り選手として意地を見せ、ケガで出場の少ない年もあったが、昨年の昇格時には前の時代を知る存在感あふれるプレーでチームに貢献した。
ストーブリーグはすでに始まっており、毎日のように退団や新加入選手のニュースが入ってくる。チームが進化し、強くなっていくことは望ましいが、生え抜きの選手がいなくなるのは、一抹のさびしさ以上に、ある時代の終わりを感じさせる。
きょうの天皇杯には相馬選手が出場して勝ち進んだ。次回12月24日の順々決勝では浦和レッズと対戦する。退団する2人の選手が1日でも長くユニフォームを着て活躍する姿が見たい。(ネコ)

Posted by k-press on 2005-12-10 at 06:06 午後 in スポーツ, 時事問題 | Permalink

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