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2005-05-04

街のオアシス:名古屋の喫茶店

所用で名古屋市に出かけ、サービス競争が盛んとうわさに聞く喫茶店のモーニングを初めて体験した。

ウイークデーの午前9時少し前、名古屋ドームに近い下町の住宅地にある小さな喫茶店は混み合っていた。客のほとんどは熟年から高齢者で男女比はほぼ同数。次々と入ってくる客に「相席でもいいですか?」と尋ねており、まるで昼時時の食堂のような賑わいだった。1人で来た客は新聞を読みながらゆったりとコーヒーを飲みトーストやゆで卵を食べている。馴染み客が多いらしく、来店した年配の男性客にオーダーを取りに来たウエートレスは「いつものですか?」と確認をするような話し方をしていた。その店はコーヒーが売り物で銘柄指定もでき、客の好みの銘柄を一杯ずつ入れる。代金は300円だった。
記者の連れは道ですれ違った知り合いと立ち話、その人は20mほど離れたところの喫茶店を指し「きょうはあっちでモーニング」と話した。連れの話によるとこうした喫茶店が町のあちこちで営業しており、各店で売り物のサービスがあるとのことだった。利用客の大半はその町の住民で、かかりつけの医者に行く前や散歩途中に朝食を済ませる。しばらく来店しないと店のマスターや顔見知りの常連客が心配、何かのついでに電話を掛けたり、家に立ち寄ってくれることもあるという。
年金暮らしのわずかな小遣いでも気軽に利用できる料金のためか、午前中はリタイヤした男性や年配の女性客が次々訪れ、一人暮らしや老人世帯の安否確認の役目も果たす貴重な存在だった。
首都圏では、コーヒーの大手チェーン店やファーストフード店の進出で街から喫茶店が消えている。我が街の「オアシス」となっている名古屋の喫茶店がうらやましかった。(ネコ)

Posted by k-press on 2005-05-04 at 03:12 午後 in 時事問題 | Permalink

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